第百四十八話『おすそ分けしてもらったミストにゃん』
第百四十八話『おすそ分けしてもらったミストにゃん』
《にゃんにゃんとタイトルがいい加減にゃもんに》
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
「——アタシの想い出って、
なぁんでか、
小っ恥ずかしくなるもんばかり。
一体誰のせいなのわん?
って聴けるもんなら、
聴きたいのわん——
んまぁあれよりはマシなのわん」
「そういえば、
ミアンの姿が見えないわね。
なにかあったの?」
「それがさぁ。
捕虫網を、
せっせと直しているのわん」
「壊れたの?」
「ううん。アタシが壊したの」
「どうして?」
《神秘のミストにゃんにも解き明かせにゃい謎とはにゃあ》
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
「どうして、って……。
アタシを、
とっ捕まえる道具なんて、
断じて許しちゃおけないもん」
「じゃあ、
ひとりで黙々と直しているのね」
「ううん。イオラも。
んもう、まったくぅっ。
なに考えてんだか。
造り子をあんな目にあわせて、
うれしいのかなぁ。
よりにもよって」
『捕虫網で、ご用』
「だなんて。
今想い出しても腹が立つ。
いまいましいったら、
ありゃしないのわん」
「確か、
連れて帰った理由って」
『おやつを一緒に食べたかったから』
「なのよね?」
「うん」
「三にんで仲良く食べたの?」
「もちろん。
ミムカんお手製のヨモギ団子」
「ああ。あれね。
わたしも、
おすそ分けしてもらったわ」
「あっ、やっぱ?
んで感想は?
ミアンじゃないけど、
アタシ的には」
『なっかなか、
おいしかったのわぁん』
「と正直に白状しちゃうのわぁん」
「わたしのお口にもあったわ。
……それで?」
「んれで、って?」
「家族団らん、で食べて、
楽しいと思った?
幸せと感じたのかしら?」
「えっ。
……か、かもしれないのわん」
「だったら帰れば?
三にん一緒に直すの。
それだって、きっと楽しいわよ」
「冗談じゃないのわん。
さっきもいったけどさ。
アタシを、
とっ捕まえるような道具を、
どうしてアタシ自身が」
《つっかかるミーにゃんを相手に、……つづくのにゃん》




