第百三十九話『ネコにゃって時には折れるのにゃん』
第百三十九話『ネコにゃって時には折れるのにゃん』
《ウチにゃけ、にゃのかもしれにゃいのにゃけれども》
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「えっ。
ミアンって霊体のクセに、
骨が折れるのわん?」
「にゃあんていう質問をされると、
どう答えたらいいのか、
迷いに迷って」
『骨が折れる』
「のにゃけれどもぉ」
「……まさか、
ダジャレで攻めてくるなんて。
夢にも思わなかったのわん。
んで?」
『骨』
「じゃなければ、
なにが折れるというのわん?」
「主語に当たる部分が、
省かれているもんしか、
聴いてにゃいんで、
確か、
とはいえにゃいのにゃけれどもぉ」
『心』
「じゃにゃいのにゃん?」
「えっ。
んなら、
どうすれば治せるのわん?」
「と聴かれてもにゃあ。
どう答えたらいいのか、
迷いに迷って」
『骨が折れる』
「のにゃん」
「なぁんだ。
とどのつまりが、やぁっぱ」
『骨が折れる』
「んじゃない。
ミアンったら、
なに堂々巡りな答えで、
アタシの頭を、ううん、
おしゃべりそのものを、
こんがらがせようと、
しているのわん?」
「……ミーにゃん。
ウチの負けにゃん」
《続けても骨が折れるもんで、お話の続きを始めるのにゃん》
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「それがそうもいかないのよね」
『オトナの事情』
「ってやつで」
「イオラにゃん……。
あんた、ついにご自分を」
『オトナ』
「と認めたのにゃん?」
『寄る年波には勝てにゃい』
「と悟ったのにゃん?」
「えぇっ!
——ワタシとしたことが、
なぁんて墓穴を。
おかげで、
『ワタシって、
ホントに霊体なのかしら』
なぁんて、
自分で自分を疑っちゃうくらい、
お顔に冷や汗までかいちゃって。
……いいえ、負けない。
まだ間に合うわ。
間に合わせてみせるわ。
『天空の村、守護神』
の名誉にかけても——
ち、違うわ、ぜぇんぜぇん違うわ。
まだまだ、年端もゆかない」
『ピッチピチの子ギャル』
「なのよ」
「どっこの言葉にゃん?」
《表現自体も古めかしいのにゃん》
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「ごっほん。
ワタシの物言いに、
大変、不適切な部分が、
ありましたものですから……」
『やり直し』
「を……許して。お願い。
ミアンちゃん。
一生、恩にきます。
でもって、
恩に報いられるよう、努力します。
ワガママでも、
身勝手でもかまいません。
すべてを許して、
微笑んであげます。
ホントよ。ホントにホント」
『天地神明』
「に誓って大切にしますから」
「——守護神さまに、
ここまでいわれてはにゃあ。
ネコにゃって、
時には折れるのにゃん——
んにゃら」
『許す』
「のにゃん」
《『それがそうも』からやり直すもんで、つづくにゃん》




