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世界の永遠

貴方達が望むなら、惨劇もいいでしょう。

貴方達が望まないなら、平和など不要でしょう。

では貴方が望むなら、それは貴方に変えられる?

「まさか…本当にきましたか…」

操縦室には船員が複数倒れており、そしてちょうど操縦桿の前に腕を組んだ白衣の霧子が居た…

「アルカ・アステントはどこです!この爆発の首謀者でしょう!?」

未理恵がそう言うと霧子は答える。

「アルカ様なら今、脱出の準備中です…はい、その問いは正解です。元々船一つ沈めるくらい簡単なことですし、それに…今この船がいる海域をご存知ですか?杏芽條の皆さん?」

すると俊が渋々答える。

「お嬢様…ここは…電波が一切届かない無電波エリアです…何故届かないかは不明ですが…今ここから救援を呼ぶことも…救助船を呼ぶことも出来ません…」

すると霧子が言う。

「はい、つまりここはクローズドサークルというわけです。そういえば、救命ボートの総数は足りてますか?杏芽條グループ?」

俊が答える。

「この船は4000人の乗客をおもてなしする事ができる船でございます。その半数の2000人分の救命ボートは用意しております…今回の乗客は226名…つまり全員が乗れます。」

すると霧子が言う。

「そこにも爆弾、仕掛けるべきでしたね。さて、私の目的はもうお分かりの通りそこにいるA-15です。元々アステントグループの所有している大事な検体です…奪わせてもらいます!」

すると霧子は操縦桿を左手で右に回す…すると全員がそっちに目がいった隙に右手に隠し持った銃を放つ。

…バン!

「危ないですね…まさか不意打ちをお考えなさるとは!」

俊はその銃弾を交わすと未理恵達の足を蹴り、転ばせて流れ弾が当たるのを防ぎ、そう言いながら霧子に蹴りをいれようとする。

「なかなか!やはりあなたの相手は私ですね!」

霧子はそう言うと俊の蹴りに蹴りで対抗する。

…ドン!

二人の蹴りが炸裂する、しかし二人とも倒れず一時的に離れる。

「お嬢様、ここは私がせき止めます、今度ばかりは死ぬかもしれませんが今はそれよりも生徒達の命のほうが優先です。そこに倒れておられる方々の二の舞になってはいけません、早く船内緊急放送を!」

すると江利奈が言う。

「ここは私の見せ場、大丈夫、人前の緊張には慣れてるし、未理恵達は逃げ遅れた生徒の救助に行って!」

すると霧子と交戦中の俊が言う。

「江利奈!様!使い方は分かりますね!…はあ!、今起こっていることを的確に明確に放送してください!」

江利奈は言う。

「分かってるわよ!ほら!未理恵たちは早くここを離れて!」

すると未理恵が言う。

「ご武運を…二人とも…」

優美は永子を抱きかかえると未理恵と一緒に生徒の客室へ向かった。


真琴は各部屋を回っていた。

…ガチャ!

「ハッハハハハ!お前の負けー」

「くっそー次こそは勝ってやる!コノヤロー!」

そこには楽しそうに旅行を満喫している5人組の男子生徒がいた。

「おいお前ら!急いで脱出しろ!遊んでる場合じゃねえぞ!」

真琴がそう言うと男子の一人がこちらに歩いてきて言う。

「は?お前何言ってんの?あれって鯨に当たっただけだろ?脱出とか馬鹿か?てか今いいところなんだから邪魔すんなよ。」

…ドーン!

船体が大きく揺れる、恐らくどこかが爆発したのだ…いや、引火して爆発したのかもしれない…

「おっとと…またか、な?鯨だよこれ。この辺結構いるんだろうなー」

真琴は言う。

「鯨だったらこんなに大きく揺れるわけないだろ。お前らこそ馬鹿だよ」

すると男子生徒の一人は真琴の襟を掴み言う。

「あ?おいお前今なんつった?お前が馬鹿なんだろ?てかいきなり入ってきて何様のつもりだ?あ?」

…ザザ…ザザ…

…えーと、聞こえてますかー?ヱリだよー!

それは船内放送だった。

「え?これヱリじゃん!?この船乗ってんの?すげえ豪華な旅行だなこれ!」

真琴を掴んでいた男子生徒は真琴に興味はなくなりゴミのように突き飛ばして仲間と放送について話していた。

…えーと、今ね、テロリストたちに襲撃されててー…はっきり言って…この船沈没始めてるよー試しにペットボトルのキャップでも机に置いてみてー!傾いてるから転がるよー

「え?マジで?おいちょっとやってみようぜ」

そう言いながらノリで男子生徒たちは床にキャップを置いてみる…すると…

「…え…?マジ…で?」

キャップが一人でに転がり壁にあたって止まった。

「ちょっと!マジでやばいんじゃねえか??」

「俺まだ死にたくねえよ!」

「俺もだし!おいそこのお前!どうすりゃいいんだ!?」

…実験済んだかな?それじゃ、パンフレットにある救命ボートのある場所まで急いで行ってね。最大で2000人は乗れるボート数だから荷物も持って逃げてね!ヱリもすぐ救命ボートのところまで行くからもし会ったらよろしくねー!あと、この後は私の新曲を流しておくから落ち着いて行動してね。先生や船員は急いで誘導を、落ち着いて、迅速に。あと、これは杏芽條グループからの正式な要請です。

そして放送は終わった。

「分かったか?今この船は沈没してる…でもこれだけ大きな船は沈むのに時間がかかる、が一番の問題はテロリストの爆弾だ。どこに仕掛けられているかわからない以上ボートで逃げたほうが確実だ。多分今の放送でもう部屋を回る必要はなくなったがな」

真琴がそう言うと早速逃げる準備を始めた男子生徒の一人が言う。

「あ、ありがとう。すぐ逃げさせてもらうよ…」

真琴は部屋を出ようとする…すると

「おいお前らすぐに外に出ろ!爆弾…」

…ドーン!!

「ぐはぁ!…っくそ…」

真琴が見つけたのは部屋の片隅に仕掛けられていた空き缶の上に制御用のスマホに似せた端末を置いた爆弾だった…

小さな爆弾のくせにはかなりの威力があり部屋には火の手が上がり男子生徒達は倒れていた。

すると向こうから聞き覚えのある声がする。

「真琴?真琴ですか!?」

未理恵と永子を抱き抱えてこちらへ走ってくる優美だった。

「未理恵…それに香崎も無事だったか…俊と佐藤は?あとRも見当たらないが…」

未理恵が答える。

「俊は操縦室(ブリッジ)でアステントグループの幹部らしき人物と交戦中、江利奈はその奥の部屋の放送器具を使ってさっきの船内放送を…久留さんは既に救命ボートで逃げています。真琴の荷物も一緒に持って行ってます。」

すると真琴は先程爆発した部屋を見る。

「中に人が5人居た…」

その言葉から何があったのかを察した未理恵は言う。

「貴方のせいではありません…真琴、今は救えなかった命を悔やむ場合ではありません…残念ですがもっと多くの犠牲が出る前に最善を尽くしましょう。」

すると優美が言う。

「えと…最初の爆発っていつ頃でした?」

すると永子が答える。

「11時…40分…今は?」

優美は答える。

「12時…32分…」

真琴は言う。

「おそらく本格的に沈没が始まるのは今からだろう…未理恵、香崎、そういえば一つ言い忘れていたことがある。」

未理恵は尋ねる。

「なんですか真琴?」

真琴は答える。

「アルカ・アステントが…死んだ…」

優美が言う。

「まさか華原くんが?」

真琴は言う。

「いや、自殺だったよ…もっと違う出会い方がよかったと言い残して自分に引き金を引いて海に落ちていった…確か俊は幹部と交戦中なんだよな?」

未理恵は答える。

「はい、ですがアステントグループは…まだ何人いるか…」

優美は言う。

「えと…もしかしたらなんですけど…侵入してるのってその二人だけなんじゃないかな?だって杏芽條グループの監視体制は万全だったんですよね?それで入ってこれる人数は極端に少なくないと簡単にバレる…だから爆弾使ったりして攪乱してるんじゃ…」

真琴は頷く。

「確かに…そうなると今は爆弾以外は気にしなくていいことになるな…永子を狙ってるのはその俊と交戦してる奴だけどその依頼主であるアルカは死んでるわけだし…いざとなれば真実を告げればいい…それに沈没の時間も迫ってる…」

未理恵が言う。

「手分けして船内を回りましょう、何かあったときはこれを使ってください。この無線機くらいならこの電波の届かない海域でも使用可能です。」

真琴たちはそれぞれ手分けして部屋を見回りに行った。


『…』

A-14は沈み始めた船首に居た。

『どんどんボートで逃げていくね…でも死んでる人もいる…その絶望した霊魂がとても美味しい…』

A-14はこの船であろうことか死人の霊魂から濃厚な霊力を吸い取っていた。

『これだけあれば…生きている絶望を取り込む力も使える…あ、水…』

船首はとうとう水に浸かり始めた…するとA-14はその海水を両手ですくう…

『お義父さんも死んだの…ふーん…』

…ゴク

『しょっぱい…けどお義父さんの味…』

船首から見下ろした海の中にはアルカの遺体が沈んでいくのが見えた…


「っぐ!何故こんなことをなさるのですか?貴方様は考え方としてはとても頭の回る方…何故です?」

それは交戦している俊から霧子への問いかけだった。

「私はアルカ様の願いを叶えてあげたい!ただそれだけ!」

霧子は銃を放つが勿論当たらない。

「それって従順なだけのただの馬鹿じゃないの!?あんた騙されてるかもしれないのに」

江利奈がそう言うと霧子は江利奈に銃を向けて言う。

「人は想い人がいるだけで、なんでも頑張れる…あなたたちも早く死んで!」

『そうだね、恋の芽とは何時でも莫大な力を与えてくれる…けど無意味だ…無慈悲な絶望の方がよっぽど大きい力なのに…』

それはA-14の声だった…

「まさかアルカモデル14!?」

霧子は驚いてそう言うと青いコートを着たA-14がその姿を現し言う。

『霧子、あんたに凶報、』

霧子は尋ねる。

「な、何です?」

『お義父さん、いや、アルカ・アステントは死亡した。』

「え…どうゆうこと…」

『絶望が私の好物だってことは知ってるよね?私のシリーズを創った研究者の一人さん?』

俊はそのやりとりを見るとある程度察する…霧子が今や何の脅威もないことに、そして今一番の脅威は目の前にいるアルカモデル14であることに。

「霧子様…で宜しいのですね。アルカモデル14様もこの船が沈没状態にあることはお察しのようですね」

『おや、案外物分りがいい執事…ここからも見えるけど船首がもう海中に沈んでるし、ここから再び動き出すのには無理がある…しかもかろうじて浮いている船内は爆発の影響で火の手が上がり始めている…大事なものはもうあらかたボートで脱出して久留涼が助けを呼べる場所目で移動してるってところ?』

すると江利奈が尋ねる。

「あんたが黒幕なの?術者でないのに霊紙を解除したりしてたのは」

『そう…私が黒幕…この船を沈没へ導いたのは私でないけれどね。なんならA-15の能力で確認してみる?くす、どうせまだ使えないだろうけど』

霧子は涙に濡れた顔で尋ねる。

「アルカ様が死んだら…あなたはどうするつもりだったんですか!?」

『勿論、霊魂になった霊力を全部食べてあなたが絶望する姿を見るのが目的だけど?現在進行系だけど…くすくす』

すると霧子は銃を乱れ撃ちする。

…バン!バン!バン!バン!

「ぐっ!」

カチャカチャ…

銃弾の一つが不幸にも江利奈の右腕に被弾してしまう。

「江利奈様!大丈夫でございますか!?」

俊がすぐに駆け寄ると…霧子が…不敵に笑い出す。

「クスクス…クククク…アーッハハハハ!どうせ何やっても一緒!なら最後に…全部…全部全部全部!ぜーんぶ!壊す!」

『いいよ!その表情!最っ高だよ!さぁもっと狂って!もっと叫んで!もっと私を楽しませて!!』

霧子はそんなA-14の煽りの通りに行動してしまう…

「じゃあこれで最後…バイバイ!アッハハハハハハ!」

霧子は懐から一発しか入ってない銃と端末を取り出すと、端末のスイッチを押し…自らに引き金を引いた…

…ドドドドドドーン!!!

…バリン!!

船体が今までにない程大きく揺れる。

自らに引き金を引いた霧子は後ろにあったガラスを突き破り落下していく…

『…あぁ、美味しい!これで完全に使える!くすくす!さぁ、もう逃げなさい、この舞台でのあんたたちの出番は終わり…くすくす』

A-14はそう言うと消えていった。

「江利奈様、っは!」

(出血が少し多い…救命ボートに連れて行くべきですね…今の爆発で沈没も火の手も早くなってしまった…急ぐしかありませんね…)

俊は江利奈を抱えて救命ボートへ向かった。


未理恵はホールに居た。

「何ですか…今のは…」

未理恵は火の手がさらに激しく上がり始めたことに気づく。

「早く私も逃げないと…もう人はいませんし」

するとホールの中央に爆発の影響で落ちたと思われるシャンデリアから声が聞こえる。

「そこの…たす…けて…」

すると未理恵はそれに気づき急いで駆け寄る。

「あの、大丈夫ですか?今助けます!」

未理恵がそう言いながらシャンデリアをどけると下敷きになっていた茉絵が言う。

「私…多分もう死ぬ…と思う。」

その言葉通り確かに出血が多すぎる…

「何処の…誰だか知らないけど…この船の責任者…最低…家に…かえ…り…」

そして茉絵は脱力する…未理恵は近くに落ちていた生徒手帳を確認する。

「…蔵川茉絵…さん…すみません…もっと早くに気付けていたら…いえ、私の責任なのですね…」

『…』

A-14は遠くからそれを見ていた。

未理恵は茉絵の遺体を壁に座らせると手を合わせて小さく呟く。

「私もす…い…から…」

そういうと未理恵は救命ボートの方ではなく自分のスイートルームへ向かった。


真琴はボートの場所にきていた。

「香崎も未理恵も遅いな…」

すると江利奈を抱えた俊が来る。

「俊か、大丈夫か?」

俊は答える。

「敵はもうご臨終なされました…江利奈様が負傷しています。香崎様とお嬢様は?」

真琴は答える。

「まだ捜索しているみたい…無線も聞こえないし返信もない…さっきの爆発に巻き込まれてなければいいが…」

すると俊が言う。

「私が今すぐにでもお嬢様たちに伝えに行きたいところですが今はそれどころではありません。大変過酷なことは承知しております。ですが華原様、今頼れるのはあなただけです…」

すると真琴は頭を掻きながら言う。

「分かった、いいからさっさとボートで逃げろ、いざという時は俺も泳げるから大丈夫だ」

そう言うと真琴は船内へ俊はボートで電波が届く場所へ向かった。


真琴はホールに来ていた。

「くっそ、未理恵はいないか…」

するとボロボロになった私服を着た優美が声をかけてくる。

「華原くん?あ!華原くん!大丈夫だった!?イテテ…」

よく見ると優美は足に怪我を負っていた。

「お前足に怪我してるじゃねえか…ほら手を貸すよ…ん?」

真琴は壁にもたれ掛かるある人を見かける。

「どうしたの?華原くん?」

すると真琴は察する。

「蔵川…何故こんなとこで死んでんだ…お前逃げに行ったんじゃないのかよ…」

そう言いながら真琴は優美に手を貸して茉絵の遺体に静かに近寄り遺体に触れた。

「まだ暖かい…まさか!?」

すると優美が尋ねる。

「どうしたの?華原くん?」

真琴は確信する。

「未理恵は多分…自室だ…」


未理恵は自室に居た…まだ火の手の届いていない自室で…後悔していた…

「私が悪かった…こんな旅行を企画した私が…」

すると火の手が回り始める…そして船体の傾きも増していった。

「そろそろ終わりですね…永子は先にボートに行くよう指示しておきましたし…」

…ドン!

スイートルームの扉が無理やり蹴り破られる。

「未理恵!お前何考えてんだ!自分が死んだら責任が取れると!?」

火の手はどんどん周り三人を囲むように激しくなる。

「くすくす…全部私のせいなんですよ…私があの時死ななかったから…もういいんです。早く脱出…」

優美が叫ぶ。

「部長さんはそれでいいんですか!?本当にもう死にたいんですか!?」

未理恵は答える。

「私だって生きたい!まだ未来を見たい!ですけどその覚悟が私にはない…ですのでこうするしかないんです。」

火の手はさらに上がり火が蛇のように這い回る部屋の中、薄緑色の髪をしたドレスを着ている未理恵は言った。

「先に行きなさい…私は大丈夫だから」

優美は足に怪我を負っているため一人では脱出が出来ない。

そう、いま脱出すれば優美だけは救える、だが目の前の未理恵は救えない…

真琴は決断を迫られていた…その時天井からものすごい音がした、

地震のようなうねり声を上げながら地面も割れ始めた。

もう時間は手遅れなのだ。

「くっそ、早く行くぞ!!」

真琴はそう言うと優美を抱きかかえ未理恵の自室を脱出した。

脱出する一瞬、薄緑色の髪の未理恵は目に涙を見せていて、そして微笑みながら

「ありがとう」

確かにそう呟いた…

「くっそおおおおお!!!!なんでだよ!こんなの残酷すぎるだろお!!」

真琴は逃げながらそう叫ぶ。優美は涙を隠せずに言う。

「私…やり直したい…全部全部やり直して…全部!」

そのあとはボートに着くまで二人はただ泣いていた。

「優美、お前はすぐに脱出してくれ…俺はあの黒幕と決着をつける…」

優美は叫ぶ。

「駄目!華原君も逃げるの!」

真琴は言う。

「俺は死ぬつもりはない、これでも泳ぎは上手い方だ…それに、今ここで俺があいつを消さないと多くの犠牲が生まれてしまう…行け!」

そう言うと隠し持っていた銃で優美のボートのロープを撃ち、海へ落とす…

「優美、必ず戻るからな…」

優美は言う。

「初めて…名前で読んでくれたね…」

優美はボートが海に着水するとすぐにボートを操縦して船を離れた。

『華原真琴、ようやく君の絶望を見れたよ…くすくす。死ぬんでしょ?お前も、アルカや霧子や未理恵のように!人っていうのは本当につくずく責任に弱い』

真琴は言う。

「そうだな、そうだろうな…ククク…ハッハハハハ!!」

するとA-14は言う。

『さて、完全な絶望の君なら取り込めるかもしれない、さあ!来なよ…あんたの絶望!取り込んでやるから!』

真琴はA-14に特攻し、A-14も真琴に特攻した。

そして二人が重なった…

「ぐわあああああ!!!」

真琴はそういうと倒れた…もう意識はなかった…

『ふむ…これが絶望の記憶か…自分で感じ取ってみると凄まじいものだな…ククク…』

真琴の後ろにいたのはA-14ではなかった…黒く染まったコートをたなびかせた…目が青い…黒い真琴だった…

「…!」

すると物陰に隠れていた永子が飛び出した。

『何をする気だ?俺はここだぞ?そこにいるのはただの抜け殻…』

永子は意識のない真琴の手をとって叫ぶ。

「私の、いや…我の力を!今ここに開放する!全ての大元の時間へと!邂逅させる!!!」

永子の能力は発動し…三人はループした。

『悪くない…この力は存続させられるようだしな…ククク…永子?お前はどうだ?これほどの時間遡行をすればお前の記憶は勿論、洗礼を受けるんだぞ?』

永子は答える。

「それでも!変えられるなら全て変える!何度繰り返すことになろうとも!」

永子の目は…とても真剣で…悲し気だった…


「ふわーあ」

真琴は自室にいた。

「ようやく地獄のバレンタインが終わった終わった!今回は休日でよかったー!ゲームのイベントにガチ参加できたし!」

すると近くでオンラインで無双している永子が言う。

「もうすぐ…修学旅行…」

真琴は言う。

「めんどくさくて行きたくないんだがお寿司、と冗談は置いといて確か今年は杏芽條のお嬢さんが手回しして杏芽條グループが保有する最高の船での旅行のせいで2日間ながくなるんだよなーハァ、電気あればいいけどRのやつ寝させる気絶対ないんだろうな…」

永子はカレンダーを見た。

カレンダーには2月14日に真琴によってバツがつけられていた…

真琴:ようやく本編に戻ってきたな

俊:はい、ですがこの空白の4話文はなんなのでしょうか?私にはさっぱり見えませんが…

江利奈:実はサボったんじゃないのー?知らないけど

未理恵:そういえばシュレティンガーの猫箱ってどういうものなんですか?

江利奈:えっとね、箱に閉じ込めた猫は死んでるか生きてるかわからない、つまり真実が中の人にしかわからない的なことを言うの。最近じゃあよくアニメとかでも使われて…

未理恵:お父様にその意味をよく知ってる人は厨二病って聞いたのですが…

江利奈:…

真琴:墓穴掘ったな…ちょ…おま何する!うわ!やめろ!携帯を!投げ捨てるなああああああああ!!!▂▅▇█▓▒ (’ω’) ▒▓█▇▅▂うわあああああああああ

優美:それでは次回

涼:とうとう始まる修学旅行。

俊:そしてアルカ・アステントの下準備とは?

永子:次回へ…続きます。

真琴:ちなみに作者も…今週修学旅行です…グスン

江利奈:どうでも良いわ!

真琴:ぐふぁ!!

優美:あっはははは…また楽しみにね。

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