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日常の事実

その行いは本当に正解?

行わなければどうなる?

人であれば一度は考える道の分岐点。

だが人には片方しか知ることができない…

まるで無知な子供のように。

俊は突如現れた女性の顔を見る。すると見覚えのある顔に言う。

「おやおや、あなたですか…ご用件は一体なんでしょうか?」

そこにいたのは白いコートを着た霧子だった。霧子は尋ねる。

「またアルカさんについて調べまわってるんですか?」

俊は言う。

「さて、どうなっているやら…なにせ私、お嬢様が何を探しているかはそこまで存じておりませんので…」

すると霧子はポケットからナイフを取り出して言う。

「あなたが知らないわけ無いでしょう!いつもどこでも杏芽條未理恵といるのだから!」

すると俊に向かって走ってくる…俊はそこから動かない…霧子がナイフで切りつける。

…バシ!

「おやおや…その程度では強盗にすらなれませんよ…ぷっくくく」

俊がそう言うと霧子は左手をポケットに入れて言う。

「さすがは杏芽條家最強の使用人…だけれど油断してますね!」

霧子はポケットから左手を取り出す。

…バシ!

瞬時に俊は霧子の左手を自分の左手で封じる…その時気づく。

「まさか!」

…ドス!

霧子の膝蹴りが俊を突き放す…

「ぐふぁ!」

俊は一度倒れるがすぐに体勢を立て直そうとする。すると霧子がナイフを向けて言う。

「アルカさんについて知ってることをすべて話してください…いえ、話しなさい!」

すると俊は苦笑しながら言う。

「…ぷっくくく、この霧崎俊、たとえ真実を知っていたとしても得体の知れないお方に情報を漏らすほどやわではありませんよ…」

すると霧子はナイフを刺す…

…バシ!カンカララン…

俊がそのナイフを蹴って霧子の手からナイフを離させる。

「嘘!?」

霧子は驚く…あの状態から蹴りを…それもナイフだけを蹴り飛ばすのだ…神業と言っても過言ではない…

「おやおやそれが限界ですかな?」

すると霧子は拳銃を取り出す。

「ならこれなら!」

…バン!

瞬時に撃ったはずだ…だがそこに俊はいなかった。

「この霧崎俊、拳銃では何度も狙われておりますので…」

空中だった。撃たれる直前にジャンプでかわしたのだ…そしてそのまま手に持っていた手帳を投げる。

…バン!ギン!カラカラカラ…

霧子は銃を撃ったが狙いが外れてしまい俊の投げた手帳が霧子の拳銃を弾き飛ばす。

「やっぱり一番強いですね…」

霧子がそう言うと俊は服を整えて言う。

「お褒めにいただき光栄です…私としても聞きたいことは山ほどありますのでご同行をお願いできますか?」

すると霧子は言う。

「冗談はやめてください…え?はい…はい…分かりました。」

どうやら無線で何か指示があったようだ…霧子は捨て台詞を言う…

「次に会うときは必ず…倒します!」

すると霧子は地面に煙幕玉を投げつけ逃げる…

「おやおや…逃げられましたか…後生大事に拳銃とナイフも回収する点から言えばやはり何らかの組織の人間ですな…いえ、アルカ・アステントの護衛の一人かもしれませんね…」

そう言いながら俊は投げつけた手帳を回収する。すると蒼井家の方から声がする。

「…まぁ学園祭なんだしそのへんは俺らでも決めかねないよ」

清武が玄関を開けて言う。どうやら学園祭の妙案はでなかったようだ…そして清武の開けた玄関から未理恵たちが出てくる…

「お嬢様、車の準備が出来ております…」

俊が未理恵にそう言う。すると未理恵が尋ねる。

「あら、いつもいつもご苦労様です。ところで俊?何かあったのですか?」

俊は答える。

「いえ、少し散歩中の犬と相手をしていただけでございますよ。」

すると未理恵は俊の顔を見て頷く…そして車に乗り込む。

「あの…それじゃ私たちは帰りますね…たまには学校に来てくださいよ?」

優美がそう言うと清武が言う。

「いや、テスト以外は行く気はない…がまぁたまには顔出すかもな…それじゃそこのマテリアルのことも頼むぞ。いいやつだからな。」

真琴はめんどくさそうに言う。

「おいオルカナ…あんま香崎にいろいろ吹き込むなよ…面倒だから…」

すると江利奈は清武に真顔で言う。

「誰だって必ずしも成功するってわけじゃないの?分かる?」

清武は答える。

「そうだな、どうせ努力が必須とかだろ?」

江利奈は言う。

「そうじゃなくて…んーと…少しは人を信用して手の内心の中をさらけ出しなさい。世間ではそのくらいして裏切られてやっとなんぼなんだから。」

清武は答える。

「分かったよ…まぁとりあえずこの一件については俺はなるべく清子といたほうがいいんだろ?」

真琴が言う。

「そうなるな…お前の妹さんはまだ術を発動しようとしてる節がある…さっきヱリが言った言葉をそっくりそのまま伝えてみるのもいいかもな」

すると江利奈は真琴を殴って怒る。

「だからヱリって言うな!そして変なこと吹き込むな!!」

清武は少しクスッと笑うと言う。

「クス…今日はありがとな…帰り道も気をつけろよ」

霊学部のメンバーと宵夢が俊の車に乗り込む。そして俊がエンジンをかける…すると車の窓を開けて涼が言う。

「じゃあ今日は10時くらいからオンラインするからなー」

すると清武は言う。

「分かった。俺もインするからRもマテリアルもインしろよ!じゃあな」

そして俊の車は蒼井家を離れた。

「…良かったのか?見送り行かないで」

清武が呟く、すると玄関の扉には清子がいた。

「うん…だってあいつまだ怪しい…」

すると清武は清子の肩に手を置いて言う。

「大丈夫だよ。確かにあいつは怪しいけど見る限り俺と同じただのゲーマーだ、それに黒いあいつはもっと覇気があるだろうしな…それと清子、あのお嬢様の言った事、ちゃんと覚えてるか?」

清子は言う。

「あの本は私たちにしか守れないから私たちが守れって…」

すると清武はニコッと笑って言う。

「そんだけ覚えていりゃ十分だ…前みたいにコンビニに落としたりはもうすんなよ。」

清子は少し恥ずかしそうな顔をして清武を軽く叩いた。


10時になった…真琴、涼、清武はオンラインゲームで戦闘していた。

「くっそー固いなコイツ…」

真琴はそう言いながら突撃している…すると真琴の部屋のドアを永子が開けて部屋に入ってくる。

「私…それやってもいい?」

永子がそう尋ねると真琴が答える。

「お、おう…まぁいいけど、ほい」

真琴が永子にプレイ中だったPK3のコントローラーを渡す。

「任せて…」

永子の目が少しキラキラしている…どうやら楽しんでるようだ…

「ふぁ~あ…俺は疲れたな…永子、それ終わったら電気消しといてくれー」

真琴はそう言いながら別途に寝付く。どうやら最近あまり睡眠が取れていないようだ…それもあって真琴は今日は早く寝た。


「ん?」

真琴が目を覚ますとそこにはあの火が蛇のように這い回る部屋だった。

真琴は起き上がり言う。

「またあんたか…」

すると目の前に薄緑色の髪をしたドレスを着ている未理恵がいた。

「はい、こちらではお久しぶりですね…真琴。」

真琴はめんどくさそうに言う。

「で?またなんか一つだけ教えにか?」

未理恵は答える。

「そうですね…では早速ですが今回の一件、あなたの活躍もあって想谷さんを助けられ、見事未来を変えてくださったことを感謝します…」

真琴は疑問に思って尋ねる。

「未来を変える?それはどういうことだ?」

未理恵は言う。

「完全には説明ができないのですがもしあなたがあのゆるタウンの屋上で宵夢さんと戦わなければ…あの時久留さんを信用して殴らなかったら…彼は全ての消えゆく武器を開放して周りにいた皆に怪我を負わせていたでしょう…そして聖水の入ったペットボトルは使い物にならなくなり…」

すると周りの風景がぼやけてあの時の屋上になる…周りにはあの時と同じ…いや、そこには真琴だけがいない…

すると物陰に隠れていた永子が出てくる。その手には霊紙。永子は唱える。

「…無のリバース」

すると永子の持っている霊紙が白光する。宵夢は気づく。

「ま、まさか!その術は!?それは普通の人間が使える術ではないぞ!!まさかお前は!…っくこのままでは武器が消える…なら!!」

宵夢は消えかかった紫色の微光の大量の剣や斧、武器のようなもの全てを拡散させる…

「ぐお!?」

涼は左手を切られる。

「きゃ!」

江利奈は右脇腹を切られる。

「あぐ!」

永子は右肩を切られる。

「ぬぐ!」

俊は未理恵をかばって背中を切られる。

「あ!聖水が!!」

優美は聖水の入ったペットボトルを切られる。すると聖水はそれまであったような雰囲気はなくなりただの水になる…

「こ…これが…本当に現実なのか?」

真琴がそう尋ねると未理恵は答える。

「はい…ですがまだです…あの時ここにいたのは彼らだけですか?」

すると真琴は思い出す…あの時ここにいたもう二人のことを…

「ククク…これであんたらの負けだ!霊学部だっけ?呆気なかったな!」

宵夢がそう高らかに勝ち誇る…するとその後ろから黒い影が現れる…

『まったく…どう考えてもお前の負けだろぉ?いいからさっさとそれを渡せよ…』

すると宵夢はその声に反応して瞬時に後ろを向く…

「今だ!」

宵夢が後ろをむいたその隙に涼は全力を振り絞り宵夢を押し倒し、ポケットをまさぐりだす…

「おいてめぇ!やめろ!!何しやがる!」

すると涼はあの霊紙を宵夢から取り上げる…が涼は気づいていなかった…そこにあいつもいたことを…

「久留様!早くこちらに!」

俊がそう叫ぶと涼は霊紙をクシャクシャに丸めて未理恵に投げる…未理恵はそれをキャッチする。

「お嬢様、早くお逃げを!」

俊がそう言うが遅かった黒い影は未理恵を飲み込んだ…

「ぐふ…」

未理恵から黒い影が消えると未理恵は脱力して倒れる…

「お嬢様!」

俊は直ぐに駆け寄る…するとその影は宵夢の後ろにいた。

『今回もあまり手出しせずとも直ぐに同じ結果になる…これはただの保険だ…一応貰っていくぞ…』

…バン!

銃声がする…霧子が黒真琴に向けて撃ったのだ…だが撃たれたのはその影を追おうとした宵夢だった。

「ち…くしょう…」

未理恵たち霊学部からは霧子が宵夢を撃ったように見えるだろう…そして未理恵が指示する。

「は…はやく車に乗ってください!皆さん早く!!」

そう、霧子の狙いはあの影と永子だ…すぐさま霧子は向かってくる…

「お嬢様!早く先に行ってください!!」

俊が霧子と戦い始める…未理恵たちはすぐに俊の車へ逃げ込む…

「想谷くん!しっかりして!!」

優美は車の中で目を閉じている宵夢に必死にそう問いかけるが返事がない…すると未理恵が言う。

「すぐに近くの病院に行きましょう。緊急事態ですし一応運転は出来るので私が運転します!」

すると車の目の前に俊が倒れる…霧子はその銃口を向ける…

「A-15を渡して貰う」

すると俊は言う。

「この霧崎俊…たとえ死んだとしても…」

すると未理恵は車のエンジンをかけ、すぐに霧子目掛けて猛発進する。

「っく!」

霧子はかわそうとするが車にぶち当たり壁に突き飛ばされ動けなくなる…すると未理恵が車から飛び出してくる。

「俊!?大丈夫ですか?すぐに病院に行きましょう!!早く!!」

未理恵にも焦りの表情が見える…すぐに助手席に俊を載せると未理恵は病院へ向かった…

「俺がいないってだけでこんな…」

真琴は騒然とする…すると未理恵が言う。

「このあと想谷宵夢さんは意識不明になり、俊もまた全治一ヶ月の大怪我を負いました…他の方たちは聖水を切られた部位に一週間塗っておくと痛みはなくなります…」

すると真琴は尋ねる。

「この時俺は何を?」

未理恵は真剣な顔をして言う。

「ショックかもしれませんがこの時のあなたは家の自分の部屋に一人篭もり、部屋の扉には鍵を…そして食事も母親に運ばさせている状態です…蒼井清武さんや清子さんよりもひどい状態です…」

真琴はそれを聞くとあまりのショックに言葉を失う…すると未理恵は真琴に言う。

「ですがこれは過去の話です…今のあなたはこの未来を変えて想谷宵夢さんも私たちも無傷です。霊紙は奪われてしまいましたが清子さんと言うトリガーを使わない限り発動しません…」

すると真琴は疑問を尋ねる。

「あれ?そういやあの女…何故俺の時は追ってこなかったんだ?永子もいたのに…」

すると未理恵は答える。

「それは分かりません…何か事情があるのではないでしょうか?根本的に真琴が変えたことによる変化の一つ…かもしれませんね」

すると周りの風景はあの火が蛇のように這い回る部屋にいつの間にか変わっていた…

「ところでこの部屋は何なんだ?見覚えがないし火事なんてここ最近見たことないのに…」

すると未理恵は言う。

「さて?なんででしょうね…クス。そろそろ時間です…私はあなたに希望を…」

すると未理恵と真琴の目の前にまるで二人を分断するように焼けた柱がまた落ちてくる。


「うわ!…またあの変な夢か…」

真琴は自分のベットの上にいた。時計を見ると6時30分を指していた。

「まぁまぁな時間に起きたな…そうだ!あいつ電気消してるんだろうな…」

真琴はそう言うと自分の部屋の扉を開ける。

…カチャカチャカチャ…

「…」

永子は昨日真琴が眠る前にいた位置と全く同じ位置で昨日と同じゲームをしていた…

「永子?お前昨日本当に寝たか?」

真琴はそう言いながらふと画面を見る。するとそこには…

「え…R!?オルカナ!?あいつらまだやってんのかよ!!」

すると清子は真琴の方を向いて今にも力尽きそうに言う。

「が…頑張ったとは…思う…けど…」

真琴は焦って答える。

「あ!分かった分かった!お前はよく頑張ったぞ!うん!だからすぐにセーブしてやめろ!!今日は寝とけよ!」

すると永子は言う。

「分か…った…今日は…寝…る」

…ポテ

永子はセーブが終わるとそのまま真琴の方に倒れてきて睡眠を始めた。

「全く…コイツは馬鹿なのか…」

そう言いながら真琴は永子を抱きかかえてベットまで運ぶ。

「これは今日一日起きそうにないな…」

そう言いながら真琴は一階へ行く。

一階では真琴の母が朝の食事を作っていた…

「あれ?真琴?今日は早く起きたの?永子ちゃんは?」

すると真琴はそっぽ向いて答える。

「あいつは…徹夜という戦場をやっと終えて休息している…」


学校での休み時間…真琴はトイレの手洗い場で携帯をいじっていた…勿論ゲームだ…

「よ…お…マテリア…ル…」

何故か疲れきった涼がそう言いながら入ってくる…真琴は驚く。

「ちょ!どうしたんだ!?誰にやられた!?」

涼は弱々しく真琴の顔を見て答える。すると涼の目の下には真っ黒なくまがあった…

「お前以外…誰がいるんだ…がはぁ!…後は…頼…む…」

涼はそう言うと倒れる。

「R!!!…まぁどうでもいいが」

真琴がそう言うと涼は目を開けて質問する。

「あれ…お前なんで眠たくないんだ?…昨日睡眠なんかとってないはずじゃないか?…お前が言い出したんだろ?」

真琴は答える。

「あーあれか、俺インしてたの最初だけだよ。昨日眠たくてすぐ寝たし。まぁすぐ落ちるのもアレだから永子に相手させてやってたんだ。あいつゲーム超うまいから最近はよく手伝ってもらってるしな…その見返りがすごく嫌なんだが…でもまさか俺が起きるまでずっとやるとは驚きだったわ!母さんにはゲンコツくらったけど…」

すると涼が言う。

「お…お前…裏切りやがったのか…じゃあまさかオルカナさんも!?」

真琴は軽々しく答える。

「大抵今寝込んでるんじゃない?なにせ一晩中だったからな。」


その頃蒼井家では…

「兄さん!兄さん!起きろ!」

清子が清武にそう言いながら殴りを三発ほどいれる。

「ぐほ…い…妹よ…今日は休ませてくれ…頼む…まだしにたく…」

すると清子は殴りをまたいれて言う。

「起きる時間ぐらい固定してないと次のテストのとき遅刻するじゃない!馬鹿兄さん!」


…キーンコーンカーンコーン

授業が始まるチャイムが鳴る…真琴は涼に言う。

「と…とりあえず今日は帰ったほうがいいんじゃないか?」

涼は立ち上がって言う。

「いや…まだ大丈夫だ…まだな…」

そのまま二人は教室へ戻った。


未理恵は霊学部の部室で俊と話していた。

「では…永子ちゃん…いえ…輪廻永子は…」

未理恵はそう言うと俊が答える。

「はい、まだ彼がクローンという確証はありませんがもしそうだとするなら…恐らく…高い確率で…

黒華原様と同じクローン…又はその遺伝子と誰かの遺伝子を配合した存在であると思われます」

俊と未理恵の机の間には杏芽條家の昔行われていた動物のクローン実験…猫のオッドアイとその特性についてが書かれていた…

真琴:ところで、テストってどのぐらいから勉強するべきだと思う?

涼:一夜漬けじゃないか?

俊:ぷっくくく…私は日ごろから授業を聞いて…

優美:私は一週間前から勉強してるよ!

江利奈:まず病気を理由にして欠席してその後未理恵か誰かのテストが返ってきてから答え覚えて攻略が一番楽じゃない?

未理恵:お金です。

真琴:涼はともかく…ヱリ…お前流石な攻略法だな。杏芽條のお嬢さんはどういう意味だ?

未理恵:とりあえず学校にテスト範囲をすべて開示してもらい重要ポイントだけ俊に…

真琴:それはただの勉強だ。

未理恵:あらそうでしたか…ちなみにお金はお父様が払っています。

優美:いやそれも授業料とかだけだと思うんだけど…

江利奈:さーて次回ー(棒)

俊:ついに学園祭が近づいておられます。

涼:準備どころか題材すら上がってないな…

優美:そして永子ちゃんの真実とは…

真琴:次回をお楽しみに。

永子:…あとで覚えとけ

真琴:はぁ?どうゆうこと…?

未理恵:では来週も何卒よろしくお願い致します。

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