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襲撃と黒衣

突然現れたアルカの研究所の所員。

絶体絶命の時、彼らはどうするのか。

アルカは永子をどうする気なのか…

アルカは研究所員に捕まえられるふりをし、霧子は黒い拳銃を突きつけ永子を渡すように脅す。

勿論未理恵たちも渡す気はないのだが霧子のあまりにも冷静で今にも引き金を簡単に引いてしまいそうな表情を見て身動きが取れなかった。

「保護者のお母さんも子供たちを泣かせたくないのならあまり変な動きをしないでください…」

霧子がそう言うと真琴の母は研究所員の一人に捕まる。

「貴様!こんな事をして許されると思っているのか!?」

アルカはそう叫ぶ。すると次の瞬間霧子の銃が発射される。

バン!!

「…!?」

アルカは身をすくめる振りをする。銃弾はアルカの足のすぐ横に放たれたからだ。すると霧子は言う。

「誰かは存じませんが次に吠えるとあなたは死にますよ?」

勿論これも打ち合わせ通りだ。しかし霧子の顔は本気だった。するとアルカは心の中で呟く。

(やはり演技力は我が所員の中では天下一品だな…こいつに主犯役を任せて実によかった。)

霧子はその冷ややかな顔を永子の方に向ける。

「さあ、来てもらいましょうか。」

霧子が永子に向かっていく。

『…全く、遊び疲れれば使用人も機能しないとは…呆れるぞ』

黒いロングコートを着たキャップ帽で顔を隠した男が霧子と永子の間にまるで初めからそこにいたように現れる。

「お…お前は!?」

真琴がそう言うが男は気にもとめない。すると次の瞬間再び銃声がする。

バン!!

「どなたか知りませんが邪魔をするなら死んでもらいます…え!?」

霧子の冷静な顔が少し崩れる。何故なら銃弾は確かに黒いコートの男を撃ち抜いたはずなのに黒いコートの男は平然とそこに立っていたからだ。

『他の研究所員は先に倒しておいた。今のうちにさっさと逃げろ!!』

黒いコートの男がそう言うと霧子は他の研究所員を見回す。

「嘘…」

研究所員は皆腹を殴られており腹を押さえてうずくまっていた。

「皆さん!あの人が敵を引き付けている間に逃げますよ!早く!」

未理恵は直ぐに永子を抱き抱えて命令する。俊は真琴の母を気遣い話しかける。

「華原様のお母様…大丈夫ですか?」

真琴の母は答える。

「だ、大丈夫…走れるわ!」

それを聞いた俊は少し肩を貸して真琴の母とその場を逃げ出す。

江利奈は未理恵と永子と一緒に逃げる。

(この男…杏芽條側だったか!!己…)

アルカが自分を捕まえていた研究所員が腹を押さえてうずくまっている姿を見て怒りを表そうとすると誰かに手を引かれる。

「赤田先生!!早く逃げないと!!」

優美だった。するとアルカは怒りを押しこらえて呟く。

「先に行ってください…」

優美は答える。

「先生殺されますよ!部長さんの別荘なら安全なので早く!」

アルカは半ば無理やり連れて行かれる。

「お前…何の真似だ?」

真琴は黒いコートの男に問いかける。男は言う。

『早く逃げろ。それが今のお前に出来る最善策だ。』

するとアルカを半ば無理やり連れて行く優美が言う。

「華原くんも早く逃げなきゃ!急いで!」

真琴は優美の言葉に反応して仕方なくその場を離れる。

「あなたは…アルカさんの言っていた黒い男ですね?」

霧子が男に問いかけると男は答える。

『あぁ、この前のあれか、あぁそうだ。俺がその男だがどうした?ほら?捕まえないのか?ハッハハ!!』

すると霧子が何かのボタンを押す。

バシュン!

黒いコートの男を瞬時にトラップの網が捕まえる。

『ほう?これで捕まえたのか?』

男は霧子の真後ろでそう呟く。

「な!?アルカさんの言ってた通り瞬間移動!あなたはA-15について何を知っているんですか!?」

霧子がそう言いながら銃を真後ろの黒いコートの男に向ける。男は言う。

『厳密に言うと瞬間移動ではないんだけどな…分かりやすく言うなら空間を捻じ曲げてるって感じだな…まぁそんなことよりもA-15だぁ?俺はよーく知ってるぞ?お前らのやりたいことや考えがな!』

霧子は既に怒りの感情を抑えることが出来ていない。銃の引き金を再び引く。

バン!!バン!!バン!!

気づくと一瞬で懐に隠してあったもう一丁の銃を霧子は左手に持って一瞬で自分の後ろを撃ち、前方に右手の銃で二発撃っていた。

『全く、相変わらずお前は血気盛んだな、フフフ…』

黒いコートの男は霧子の目の前にいた。

「…っち…」

霧子はそう舌打ちをする。すると男は言う。

『こんな物騒なものじゃ俺は殺せないぞ?まず傷一つ付けられないさ、フハハハハ!!』

気づくと霧子の両手にあった銃が黒いコートの男の手にあり、霧子が銃口を向けられていた。

「…え…なんで…」

霧子の顔は冷静の中に少し恐怖と驚きの感情が出ていた。

『安心しろ、俺は今は誰も殺さないさ、さてと、俺としたことが長話が過ぎたな。そうだ!とっておきの情報をあげよう!A-15の霊能力は時間を戻す、だ!まぁこんな情報今のお前らには役には立たないがな!フハハハハ!!それではアルカ・アステントによろしく…』

黒いコートの男はそう言うとまるでそこに何もいなかったかのように姿を消す。彼の持っていた二丁の銃と黒いキャップ帽だけがそこに残っていた。

「アルカさん?あれ?」

霧子は辺りを見回すがアルカは見当たらない。

「あんた達!早く起きなさい!!まったく…情けない。」

霧子は何かの端末を取り出し文字を打ち込む。どうやらメールのようだ。

しばらくして送信の音が鳴った…


真琴達は未理恵の別荘まで逃げてきていた。

「全く…なんなのよあれは…」

江利奈がため息をつきながら言う。

「分かりません…ですが永子ちゃんを狙っていたことから…恐らく時間を戻す能力について何かを知っている連中だと思います…」

未理恵も少し疲れた様子だ…それを隠そうとしながらそう答える。

「しかし私の危険性についてもよくご存知でありました…なにせ新手を三人も私に当てたのですから…流石にあの状況では言い訳にしかなりませんが私の戦闘パターンを知っていると思います…」

俊は冷静にそう答える。

「…でもまぁ良かったです。部長さんも永子ちゃんもみんな無事で…」

優美がそう言うと未理恵が何かに気づいたように言う。

「香崎さん?その人は…」

アルカだった。あのどさくさの中優美が手を引いて連れてきたのだ…もちろん皆、教員の赤田有都と言う顔しか知らない…

「…すみません、私が非力なまでに…教師でありながら生徒の身を守れませんでした…」

アルカがそう言うと俊が冷静に問い詰める。

「そういえば赤田先生、何故あのタイミングであそこにおられたのですか?」

アルカは答える。

「もう疲れたのでそろそろ自分の車に乗って家まで帰ろうとしていたところを私の学校の生徒が捕まっていたので…結果何もできなかったのですが…」

俊は続けて問う。

「成る程…そういえば今日は職員会議があり、普通の教員は忙しいはずなのですがそんな中なぜこんなところに?」

するとアルカは答えようとするがそれまで何かを考えていた真琴が発言する。

「俺はそのことよりあの助けてくれた男の方が気になる…」

すると未理恵が問う。

「そういえばそうですね…生憎ながら私もキャップ帽で顔が見えなかったのですがなぜ助けてくれたんでしょうか?」

すると永子を抱いて撫でている真琴の母が言う。

「真琴?もしかして知り合い?」

すると真琴は言う。

「一応話ならした…ほら、この前廃墟行っただろ?いつかの探索の時、あの時俺が一人で物音のした病室に行ったとき…」

すると未理恵が尋ねる。

「そういえば勝手に一人で行ってましたね…もしかしてあの時に会ったというのですか?」

真琴は静かに頷いて言う。

「実はあの時に病室にあったのはカードだけじゃなかったんだ…あの男も…キャップ帽はかぶっていなかったがあの病室にいたんだ…輪廻永子の能力についても知ってるようだった…そしてあろうことか…俺の過去の姿まで…」

するとアルカは心の中で呟く。

(まさかとは思ったがあの男…こいつとも会ったことがあるのか?…やはりA-15との関わりが…いや、むしろ私より早くに居場所を突き止めていた?あいつは何なんだ…)

「過去の姿?それってどうゆーこと?」

江利奈が真琴にそう質問する。真琴が誤魔化そうとする。

「あ、いや…それはそんなに重要じゃ…」

すると真琴の母が言う。

「もしかして中学の頃の自分からなーんにもしないでゲームばっかやってほとんど外に出なかったことのこと?」

優美は少しくすっと笑って答える。

「くす…やっぱり昔からだったんだ、華原くんのゲーム中毒って」

すると未理恵が助け舟を出す。

「華原さんのことは後でじっくり聞きましょう。それより華原さんの見たその男は部屋で何をしていたんですか?」

真琴はため息をついて答える。

「まったく…知らない…気づいたら後ろにいたんだよ…びっくりして振り向いて懐中電灯を当てたらいきなりお前の目的はなんだ?!何者だ?!答えろ!って言われたんだよ…しかもあいつがいたのはあの部屋だけじゃないんだよ…ほら?地下の魔界だっけ?あそこから逃げる時に影のうねりの中にもあいつがいたんだよ…その時は目の色が見えたんだけど永子と同じ青色の目だった…しかも嘲笑ってた…恐ろしいぐらいの形相で…」

未理恵は自分の考えを言う。

「正しくは分かりませんがあの魔界はとても大きくそして何故か圧縮されたような状態でした…その中で人間がましてや嘲笑ってこっちを向くなど不可能です…顔や手なら可能ですが…華原さん、その時の彼は人の原型でしたか?さっき現れた黒いロングコートとキャップの男でしたか?」

真琴は答える。

「そうだったよ。人の原型だったし影のうねりに飲み込まれるってより影を飲み込んでるような感じかな?なにせ俺も皆と一緒に逃げたから分からんが…」

未理恵は言う。

「華原さん、今のあなたには霊は憑いていませんしあの時も憑いてませんでした。普通霊と目を合わせたなら必ず憑かれます…となると地縛霊説、ですが彼は確かに先程私たちの前に現れて私たちを助けてくれました…となるとあれほどの悪霊の溜まった魔界でさえ自由に出入りができる存在…ですがそんな霊能者なんているとは思えません…」

すると俊が言う。

「お嬢様、もし霊であるとすれば先程霊能力の低い江利奈様や華原様でさえ見ていたのですよ?もはやそれは人と言わざるを得ません…そして華原様は永子様と同じ目の色をしていたとおっしゃっておられました…永子様の目の色はそうそう見ることはできません、そして悪霊の中でも平気、そしてあの何かしらの超能力でも使ったような現れ方や助け方…しかも永子様のことは愚か華原様のことも知っていました、となれば永子様と同じ…或いは別の能力を駆使できるのではないでしょうか?」

それを聞いた江利奈が少し笑って言う。

「くす…あはは!そんな夢みたいな話あるわけないじゃない!…でもまぁ、現に永子ちゃんが[時間を戻せる]んだし手掛かりから考えてもあり得るっちゃありえるけどね…もしかしたらだけどさ?アルカ・アステントやアトラ公爵にも会ってるんじゃない?」

それを聞いたアルカは一瞬困惑した顔をして心の中で呟く。

(やはり以前私やアステント家のことを調べたと言うのはデマではなかったか…)

すると未理恵が言う。

「江利奈、まだアルカ・アステントやアトラ公爵が永子ちゃんに関わってるかなんて分からないわ…確かに怪しくはありますがむしろ関わってないかもしれないのだからそんな言いがかりはよしてください」

すると永子が呟く。

「体気持ち悪い…お風呂入りたい…」

未理恵はそれを聞くと永子の方へ向かい永子の頭を撫でて支持する。

「はい、それでは皆さん!永子ちゃんも気持ち悪いと言ってますしお風呂にしましょう!あ、赤田先生もどうぞ、今外に出るのは危険だと思いますし…」

アルカは答える。

「ありがとうございます。生徒の助けにもなれなかったのに匿ってくださり…それではお言葉に甘えて夜が明けるまでお世話にならさせていただきます」

(A-15の事についても情報が必要だしな…)

「はーあ…やっと羽を伸ばせるわー…」

江利奈が背伸びしながらそう言う。すると優美が質問する。

「あの、江利奈さんってこの別荘に来たことあるんですよね?」

江利奈は答える。

「ええ、あるけど?もしかしてお風呂のこと?」

優美は質問する。

「はい…お金持ちのお風呂ってどんなのかなーって…」

江利奈は言う。

「ここの風呂は結構いいわよ、美肌効果もあるって言ってたし何しろ若返るとか言ってたしね。」

すると真琴の母が言う。

「それは母さんも入ってみたいわ。ご一緒に大丈夫?」

すると未理恵が何かを思い出したように言う。

「あ、そうでした。お風呂は男湯と女湯がありますのでお間違えなくお願いします。まぁ監視カメラとかがありますのですぐわかると思いますが。」


(ふーん…やはり部屋も別々か…)

アルカはそう思いながら部屋を見回す。部屋は5人部屋にしては少し大きく品があった。

部屋にはアルカと俊と真琴の三人、すると真琴が言う。

「流石はお嬢様の別荘だな…この部屋だけでも一拍3万ぐらいの価値がするな…」

すると俊が言う。

「いえいえ、普通に一泊となりますとここは4人部屋でさえ25万円になりますよ?もしかして華原様…お支払いされるのですか?」

真琴は首を横に振っていう。

「そんなわけないわ!払えるかそんなに!…本気で払わなきゃいけない?」

俊は言う。

「いえいえ、あくまで一般で普通に一泊で25万です、華原様はお嬢様の招待ですのでお代は結構ですよ。あくまで、霊学部メンバーの限りは」

真琴は言う。

「最後のは言葉はどうせ未理恵に無理矢理家って言われたんだろ…ハア…」

するとアルカは質問する。

「あの…皆様は部活の集まりなんですか?今霊学部と言っていましたが…」

すると真琴が答える。

「あ、はい。一応…って言ってもほとんどホラーDVD見たりジュースやお菓子の飲食してるような部活だけどな…」

するとアルカは違う質問をする。

「顧問の先生は誰なんですか?」

すると真琴は俊の方を見る。俊は真琴に質問する。

「何でしょうか?」

真琴も質問する。

「俺顧問知らないし見たことないんだけど…」

俊は答える。

「華原様…私もでございます…」

するとアルカは質問する。

「まさか…顧問なしで部活を?」

すると俊は言う。

「えーと…お嬢様に聞いてみないとさっぱり…一応生徒会では許可が下りており、正式な部活とはなっているみたいですが…」

すると真琴が言う。

「そろそろ風呂行くか?あ、先生も…」

すると俊は答える。

「そうですね、では行きましょうか。赤田先生はどうされますか?」

アルカは答える。

「私は少し家に連絡を入れたら行くよ。先に行っててくれ。」

すると俊は答える。

「分かりました。では後ほど」

…バタン…タンタンタンタン…

「…さて」

アルカは真琴と俊が風呂に行ったのを確認すると部屋を見回す。

(監視カメラや盗聴器は仕掛けられていないな…それもそうか…)

「…くっそ、A-15め…どうやら簡単には捕まえられないようだな…まぁいい、居所がわかった時点で問題はすべてなくなった…いや、一つあるな…」

するとアルカは携帯を取り出し、霧子に電話する。

…プルルルルル…プルルルル…ブツ

「はい、霧子です」

霧子が電話に応答する。

「おい、その後の奴はどうなった?捕まえたか?」

霧子は言う。

「いえ、逃しました…杏芽條の別荘へは私たちは近づけませんのでもう追うのは不可能かと…それよりアルカさんは何処に?」

アルカは言う。

「その杏芽條の別荘の中だ…A-15もここにいる。だがA-15の奪還はほぼ不可能だ…だが話を聞いてあることが分かった」

霧子が尋ねる。

「ある事?ですか?」

アルカは言う。

「あの男…何かしらの霊能力を持っている…そしておそらくA-15とも関係がある…お前たちはその男の足取りと何の能力かを探りだせ。分かったな?」

霧子が言う。

「了解!あとA-15の能力ですが…」

アルカが言う。

「知っている。時間を戻す能力だろ?そんな能力と杏芽條のシステムからじゃ奪還は無理だが…」

霧子は続ける。

「利用は可能かもしれない…という訳ですね?分かりました。一応A-15の能力について詳しくはメールで送っていますので後でお読みください。」

アルカは答える。

「分かった。苦労をかけたな…それじゃ切る…」

…ブツ…

「…あの男め…何が目的だ…邪魔ばかりしやがって…まぁいい、そろそろ風呂に行くか」

アルカは携帯端末の電源を消して荷物に入れ、部屋を出た。

真琴「はい、今週も無事、投稿できたな」

未理恵「文字数は相変わらず6000ですけどね」

優美「まぁ、あの作者さんも色々と忙しいんですし仕方ないですよ」

江利奈「暇人じゃなかったっけ?」

アルカ「だがどういったわけだ?何故私も呼ばれる…」

永子「…まぁ…これは…これで」

真琴ママ「それじゃあまた来週会いましょう」

真琴「母さんじゃん!?…まぁいいや、それじゃ、」

未理恵「黒衣の男の目的」

江利奈「その真意とは?」

優美「そして…」

アルカ「霊学部の顧問は誰なんだ?」

真琴ママ「次回へ続くよ」

永子「また…見てください」

真琴「おいおい…今回まともじゃん…」

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