第四話 ハッピーコーラ事件
異本・新聞 第523号〈M被告の裏金疑惑。ただのシュークリームだった。〉
昨日の警視庁の調査によりますと、裏金疑惑は嘘だったようです。秘書が持っていた大きな箱には「裏金」ではなく「シュークリーム」が入っていた。
そのことについて、M被告は
「シュークリームという罪深い物を食べるのは己の罪だと薄々気づいていた。だが、法律を食うことにはならないようだ。安心して食べられる。」と供述していた。
裏金現場と思われていた和食店でシュークリームが裏メニューで掲載しているようだ。
「おいしい蟹鍋」が表メニューで有名な店だが、
シュークリームが売り切れになりつつあり、
今後は、「シュークリーム」が裏から表になるだろう。
〈最近共国産に謎のものが含まれていた。〉
昨日「ハッピーコーラ」を買った男性2人が突如倒れた。その後近くの人が通報し、緊急搬送された。現在も意識不明である。
自由党本部にはネット通販からのダンボールが来ていた。伝票には「ハッピーコーラ」と書いてあった。
「総理。なんですか。これ。」
「これは、ハッピーな気持ちになれるコーラ。ハッピーコーラと呼ばれているものだ。」
「あぁ。最近流行っている、危険な飲み物ですね。」
「そうそう。国会で規制法案出すために飲んでみようと思うことで買った。」
「自ら、実験体になる必要ありますか?」
「発言力は上がる。」
「はぁ…」
私はごくごく飲み始めた。うん。まずい…何がおいしいだ。これ…と思った。
「総理なのに、なんちゅう物を飲んでいるですか…」
秘書は呆れたように言った。しかし、秘書は突然、気づいたように声をあげた。
「あぁ。総理!ここに書いていますよ。共国産と。偽物を作るので有名な共国産ですやん。なんだよ。びっくりしましたよ。偽物じゃないですか。」
「え?嘘。なんだぁ…」
僕と秘書は安心した。しかし、今朝の新聞になんか書いていたような…
「じゃあ、私も飲んでみます。偽物なので大丈夫だと思います。ゴクゴク。」
「やっぱ、一応やめ…」
ガク。止めようとした瞬間、僕は倒れた。周りが見えない…ガク…
「あれ?総理。大丈夫ですか?救急車1台呼ぶ…」
ガク。秘書の手から容器が落ち、床を転がっていった。
終わり
追記 僕は、その後病院で目を覚ました。
「…」
「あ!医師!総理が…総理が生き返りました!」
時間を確認しようとスマホを開いたら、1時間しか経ってなかった。
「大丈夫ですか、総理。」
「もう二度と共国産の物は食べない…」
終わり




