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それは命の泉沸く  作者: 渡海
食料集積都市レットクラッカー
39/93

兵舎

俺達はケインに部屋に案内される途中でケインが話しかけてきた。


「今回は部屋と食事は出してもらえると思うけど、今回だけだと思うからまあ楽しみにしてくれよな。

 事情聴取もたぶん明日いっぱいかからないと思うから、そのつもりでいてくれ」


ケインに忠告されながらそのまま部屋へ進む、その途中で俺は馬を操作して来てくれた男がどうするのか気になったので聞いてみることにした。


「俺はこの町に残ることになると思うけど、あんたはどうするんだ?」


俺が男に聞いてみると男は顎を摩り考えるような顔をして少し俯いた。

 そうして顔を上げると真剣な顔で話し始めた。


「俺は村に戻ろうかと思います、自分たちが追い詰められていたとはいえ村には迷惑を掛けてしまいましたので、せめてもの償いをしたいと思っています」


男は俺に話した後俯いてそれ以上は離さなかった。

 俺は男の様子に嬉しく思いながらケインに付いて行くのだった。


ケインについて騎士団駐屯地を歩く俺達はやはり目立つらしく擦れ違う騎士達に珍し気に眺められた。

 そんな俺達にケインは笑い掛けながら。


「いや済まないな、騎士団以外の人間でしかも庶民が一緒にいる事は少ないからな。

 ついつい見てしまうんだと思う、悪気は無いんだ」


ケインの言葉に俺は苦笑いをしてケインの後を付いて行く、ケインが連れてきた建物は町の建物と同じで白いモルタルが塗られた建物だった。

 兵舎に連れてこられた俺達はそのまま1階の廊下近くの扉の前まで連れてこられた。


「お疲れさん、今日はこの部屋に止まってくれ。飯は特別に本館の食堂で食わせてもらえるはずだから、荷物置いたら食いにいこーぜ」


ケインに急かされて部屋に入ると左右にベットと机それに宝箱の様なチェストが置かれていた。

 俺は急かされるままに部屋に入り部屋を見回しながら取り合えず荷物を入れるためにチェストを開いた。

 チェストは余り使われていないのか新品に近く、まだ新しいように感じた。

 

俺は開いたチェストに俺の荷物を入れ、その時こっそり水袋を取り出して懐にしまっておく。

 もちろん中身はハチミツ医師じゃない、ハチミツ医師はお亡くなりになられたのだ。

 いやね、銀髪の騎士に食いつくされたのですよ、食べつくして無くなった水袋を済まなそうに返す顔が可愛くは有った。

 でも人の婚約者に手を出すことはしないよ?サルトがどうしようもないクズなら考えたかもしれないけど。

 

俺は水袋を返してもらった経緯を思い出しながら水袋に新しい液体を入れる。

 そしてチェストを閉め振り返るとケインが不可思議に俺の腹を見つめていた。

 まあそうなるよな、中身の入った水袋なんて腹に入れたら腹の所が膨らんで一発でバレるよね。

 仕方なく俺は水袋を取り出すとケインに見せながら聞いてみた。


「この駐屯地って飲酒禁止ですか?」


俺が腹から水袋を取り出しながらケインに聞くと、ケインは水袋と俺の顔を見てニヤリといたずらっ子の様に笑い。


「いや酒盛りは流石にいつ任務が入るか分からないから駄目だが、自分で晩酌をする分は問題無いはずだ」


ケインが笑いながらそう断言するので俺は頷き水袋を持って食堂に向かうことにした。

 食堂に向かうと多くの騎士達が鎧を着ないまま各々で長い机と椅子に座り、まだ食事をしていない騎士は食堂の配給係から食事を貰い席に付いて食べていた。

 中には食事は終わってるのか食器は無いが仲間と話している姿を見かけることができた。


食堂に入るとケインは多くの騎士から声を掛けられ、ケインはその声に軽い返事を返していた。

 ここに来るまでにもケインは擦違う騎士達に声を掛けられ、それに笑顔で対応している様子を見ていたが、ここにきてその返事の数が増えていた。


その様子に俺はケインの顔の広さと人当たりの良さを感じていた。

 なるほど、ケインはかなり顔が広いんだな。人脈も広いんだろうから何か有った時に頼れるように今のうちに繋がりを作って置いた方が良いかな?

 商売をし始めるころには騎士や衛兵とも顔見知りになって置いて損は無いからな。

 それに俺が売ろうと思ってる物も絡まれ安い原因だもんな~。


俺はこれから商売を始めるために起きるだろういざこざを考え騎士や衛兵に頼ることも有るだろうと考えた。

 それと同時に自分の持っている水袋に目をやる。

 液体生成で今の所作れるもので一番高く売れそうな物を考えた時、一番に上がったのが酒だった。

 二番目は醤油だが醤油は匂いが嫌いな人もいるかもしれない、そのため醤油は売り出すのはちょっと避けたかった。

 食堂やレストランに売り込んで買って貰えたらいいな~ぐらいだと思う、後酒より断然高く売れるだろう物が一つあるけど・・・。

 あれは売ると権力者に付け狙われそうで怖いんだよな~。

 

と言う事で、酒を売ろうと思てるんだけど。酒と言えば酔っ払いだよな。

 酒売ってる所で酔っ払いによる被害が無い所なんてないからね。

 

そんな訳で警備機関とは仲良くなっておきたい、必要なら毎月酒の納入もしても良いと思ってるぐらいだ。

読んでくださりありがとうございます。


 ブクマ、評価、感想、とても励みになっております。

誤字脱字等がありましたらご報告よろしくお願いします。


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