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それは命の泉沸く  作者: 渡海
マルクス村
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森の魔物

カレー大使を盗賊たちに食べ終わらせた俺は、そのまま盗賊の見張りを続け。

 暗くなるまで見張りをしている俺の所に交代に来てくれた村人と変わった。


「お疲れさまです、変わります」


村人はそう言うと俺の代わりに見張りについてくれた。

 俺は村人に礼を言ってもしもの為に水牢を張る。

 今回張った物は子供の背丈迄は粘度が高い液体で出来ていて、それより上は上に水流が流れる様に作て置く。

水牢を作り終わった俺はべリアラ婆さんの家に戻る、そうして一日が過ぎていく。

 

俺が婆さんの家に戻ると婆さんが飯の用意をしてくれていた。

 鍋に向かう婆さんは相変わらず魔法使いみたいで、俺は笑ってしまった。

 俺の笑い声を聞きつけて婆さんが振り向き訝し気に睨みつける。

 

「すいません帰りました」


俺が帰還を伝えると婆さんは睨みつけていた目を緩める。

 そして口の端を吊り上げ笑うと話しかけてきた。


「帰って来たかい夕飯出来てるよ、今日は色々してくれたからねぇ。

 たっぷり食っとくれよ、センに貰ったショウユも使ってるから塩加減は良いはずさ」


婆さんの言葉に俺は頷きテーブルに着く、直ぐに婆さんがスープをを持って来てくれた。

 俺はそれを受け取り「いただきます」と言いながらスープに口を付ける。

 そのスープは今朝食べた物より深みのある味わいになっていた。

 これは醤油だけでは無いな、野菜をじっくり煮込んで出汁が出たのか野菜の甘味が感じられる。

 

でも惜しいな、肉が有ればな~この辺りの獣って強いのかな、まさか魔物ってのしかいなかったり。

 俺は気になって婆さんの顔を見る、すると婆さんは訝しそうに俺の顔を睨みつけてきた。


「何だいスープが気に入らなかったのかい?」


婆さんが不機嫌そうに聞いて来たので俺は首を横に振り。


「違います、スープは美味しいです、ただ肉が食いたくなっただけです」


俺が素直に言うと婆さんはため息をつきながら頷き。


「儂もこの頃、肉を余り食ってないねぇ、この辺りの魔物は強いから狩れる者がいなくて、木材も取りに行きたいのに行けなくて困ってるんだよ」


婆さんはため息と一緒に話してくれた。

 そうか家焼けちゃった人もいるんだもんな、家焼けた人は今どうしてるんだろう?

 俺みたいに他の人の家に厄介になってるのかな?


狩りか、俺に出来るのかな?倒すだけなら何とかできそうだけど解体はしたことが無いぞ。

 カエルの解剖ならしたことあるけど、デカい動物はしたこと無い、動画では見たことあるけど確か冷たい綺麗な水で丁寧に洗って、雑菌の繁殖を抑えると臭みが抑えられるんだったかな?

 凍る寸前の水なら出せる、なら水で冷やして解体すればいいのかな?でも動画で見ただけだから自信無いな~。

 まあやってみるしかないか、俺はそこまで考えてから婆さんに提案した。


「なら俺が護衛になるよ、これから狩りとかも慣れなきゃいけないだろうから、練習させてください」


俺が提案すると婆さんは笑いながら頷き。


「なら木樵(きこり)と男衆連れて行って来てくれるかい、この辺で一番強い魔物はベルザークって言う眉間と左右のこめかみから角が生えたクマ科の魔物だよ、体長は優に3メーターを超えるバケモンさね。

 ベルザークは爪や牙も危険だけど一番怖いのは力さね、殴られただけで人が吹っ飛ぶほどの威力だからねぇ。

 他にもメイルサスって言う皮膚が鉄の様に硬いイノシシ科の魔物もいるよ、メイルサスに突撃されたら馬車何か簡単に横転して破壊されちまうのさ。

 注意するのはその辺かねぇ、他にも多くの魔物がいるから、森に入る時は気を付けるんだよ」


婆さんはこの辺にいる危険な魔物の特徴と名前を教えてくれた。

 その中で俺はベルザーク特徴を聞いた時あることを思い出していた。

 俺が森を彷徨ってた時寝るために木に登って休んでたら角の生えたクマに襲われた。

 あの時のクマ確か角が3本生えていた。アイツがベルザークか追っ払うのにハバネロ先生に頑張って貰ったな、今回もお世話になると思う。

 

他にも手強そうなのがいるみたいだし気を引き締めて行かないとな、止めを刺すのは研磨剤を打ち出すウォーターカッターで行けると思うけど。

 ウォーターカッターは余り離れすぎると威力が落ちるからな~、他にも倒せる手段を考えとかないと。

 何がいいだろう肉が欲しいから濃硫酸で溶かすのは無しだよな、水で包んで窒息させるか?

 この手も使えそうだな、水の粘度を上げればスライムに捕食されるようなもんだろうから、早々逃げられないだろう。


そう言えばこの世界のスライムって弱いのかな?強かったら対抗手段考えとかないと、まさかテケリ・リとか鳴いたら俺はダッシュで逃げる自信がある。

 あんなもんどうやって勝てって言うんだ?俺が出せるのは火じゃなくて水だ無理だよ水じゃあ敵わないよ。

 

俺は明日の魔物狩りのことを考えながら食事を終わらせて寝るのだった。

読んでくださりありがとうございます。


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