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議題:催眠アプリに最適なスマートフォンとは

 青年:あの、スマートフォンを買い替えようと思ってるんですよ。僕。


 中年:へぇ。


 青年:それで今考えてるんですけど、なんか結論が出なくて……


 中年:何を考えてるの?


 青年:催眠アプリに最適なスマホはどれか、です。


 中年:……はぁ。


 青年:いやあの、どんなスマホを使えば、そういうエロアプリを快適に使うことができるかなと思って。どんなアプリも、適切なスペックのスマホで使わないと無駄になってしまうので。


 中年:まずそういうアプリが現実には存在しないんだけどね。


 青年:それはそうなんですけど、万が一があるじゃないですか。だから、催眠アプリに最適なスマートフォンを考えてるんですけど全然分からなくて。


 中年:そりゃね。


 青年:携帯ショップの人にも聞いたんですけど、不審がられました。


 中年:そりゃね。というかそんなこと人に聞くなよ。


 青年:「まだ催眠アプリでシコってるんですか? 時代は常識改変アプリですよ?」って言われました。


 中年:携帯ショップの人間もこっち側かよ。


 青年:……とまぁ、いっしょに考えてもらえませんかね。催眠アプリに最適なスマートフォン。僕はあんまり、デジタルとか詳しくないもので。


 中年:その話、乗った。


 青年:ありがとうございます。


 中年:まぁでも、催眠アプリか。ひとつ考えたことがあるんだけどさ。


 青年:はい。


 中年:画面になんか「謎の模様」とかを映して、それを見せた相手を催眠にかける。そんな機能を持つアプリをここでは「催眠アプリ」だと定義しよう。


 青年:なるほど。


 中年:俺はちょっとプログラミングとかやってたから分かるんだけど、ああいう模様を画面に表示するのって結構スペックが必要なんだよね。


 青年:そうなんですか?


 中年:まぁ、人を催眠にかけるような特殊な模様だからね。だから、結構スペックの高いスマートフォンじゃないとダメだと思う。


 青年:なるほど。高スペックですか。


 中年:そういうこと。


 青年:んー、でもあんまり高スペックだと……そもそも予算をはみ出しちゃうというか。僕、今回の買い替えであんまりお金使いたくないんですよね。


 中年:わがままだなぁ。


 青年:ごめんなさい。


 中年:んー、じゃあレンタルとかリースを使うのは? そういうサービスも最近は多くて、安く高スペックなスマートフォンを手に入れることができるよ。


 青年:おぉ、それはいいですね!


 中年:でしょ!


 青年:でも催眠アプリなんていかがわしいものを借り物のスマホにインストールして大丈夫なんですかね。


 中年:それもそうだ……大前提を忘れてた……ごめんね……


 青年:んー、やっぱり催眠アプリを今回の予算内で十分に扱うのは難しいんですかねぇ。


 中年:まぁそりゃ催眠アプリ自体がこの世に存在しないからね。


 青年:分かりました。催眠アプリは諦めます。


 中年:おっ、そうかい?


 青年:代わりに常識改変アプリをインストールしようと思います!


 中年:どっちも似たようなものでしょ……いや、まぁ細かい部分は違うのかもしれないけどね? 性癖って多種多様だから。あんまりいっしょくたにするのもアレか。


 青年:まぁそうですね。


 完

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