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王都

それから王都へ向かう日、母様、父様に見送られながら出発しました。お爺様は私達の道中ついて来てくれるので心強いです。兄様、殿下も一緒に王宮へ向うのでちょっとした旅行みたいでした。荷物も多いので一週間、馬車に揺られながらの移動でしたが、前世と代わり映えのしない王都に辛い思い出があるはずなのに懐かしい思いもある複雑な思いでした。


そのまま王都を通り過ぎ、馬車は王宮に向かいます。私も殿下も少し緊張しているのか会話が弾みません。


そうこう考えているうちに王宮に着きました。

殿下は国王陛下と直ぐに謁見室へ兄様と言ってしまいました。私は王宮の女官の方に自室となる部屋を案内され女官の方にリサと一緒について行きました。

女官の方はこの後に国王陛下との謁見がある事を伝えて出て行かれました。


暫くすると騎士の方が謁見の為呼びに来ました。

謁見室に入り国王陛下にカーテシーで丁寧に挨拶をします。


「遠くからご苦労であった。噂では聞いていたがこれはオーランド殿もひた隠しするのも納得できる令嬢だ。中々、会わせてくれないわけだ。」


「有り難きお言葉」


「やはりむさ苦しい、王子よりも令嬢は可愛いものだ。ミュゼットしていつになったら我が娘としと王宮に来てくれるのだろか?」


「国王陛下、おっしゃる意味がわかりませんが?」


「なに?ユーフリードと一緒に戻って来たと言う事はそう言う事ではないか?」


「それは恐れ多いお話でございます」


「全く、ユーフリードも何をもたもたやっているのだ?ミュゼット、私はそなたの小さい時から王族に取り入れたい思っておるのだ。ユーフリードが気に入らなけばこの際、第二、第三王子でもよいぞ。その気になれば言ってくれ」


横にいる宰相が慌ててます。私が王子を選ぶって逆ハーレムなんてこの国は存在しません。


「陛下、ミュゼット令嬢をあまり揶揄われてはなりません、見て下さい、困り果てておりますぞ!」


「ハハハ、すまぬ、すまぬ。あまりにも可愛らしいのでな。少し揶揄い過ぎた。本題は王女の件だったな。今回、そなたに王女の語学の指導と話し相手として呼んだのだがそなたはシャルダン王太子とは親交があると聞いているが王太子の人格を教えて欲しい」


「はい、ご存知だと思いますがシャルダン王太子殿下は剣術も学業もとても優れています。人格も温厚で視野も広くそして何よりも冷静でございます。セリーナ王女様を何よりも大事にして頂けると思われます」


「そうか‥‥。ならばファルダ国とは友好関係は将来ラウラ国にもプラスになるだろうな」


「はい、義理堅い方に思えました。敵に回したら恐ろしい方だと思います」


「ふむ、ミュゼット、そなたの兄もそうだが年相応の考えとは程遠いな。二人を王宮に取り入れたのも正解だな。セリーナにもいい刺激なるな。それ程の王太子に嫁ぐならそこそこ王女を鍛えてくれ、ミュゼット。多少の無礼があっても私が許す」


「はい、精進します。」


国王陛下の謁見は無事に終わった。

そして次の日にはバネッサ妃殿下に呼ばれ部屋で準備の為にリサと他の侍女達が着替えやら髪のセットやら慌ただしいです。



「まぁ、ミュゼットさまのお髪は絹のようですわ」


「肌は白繭の様ですわ」


「まぁ、何を着ても可愛らしい」


リサも自分が褒められているように得意げの顔をしています。

準備も出来、バネッサ妃殿下の元に向かいます。横には常に侍従のガゼルがいる事がなれません。

部屋に入るとバネッサ妃殿下がソファーに座っています。他の妃殿下と違うのは恐らく生まれながらの王女だからでしょう。


「お初にお目にかかります。私くしブルーラー侯爵家のブルーラー・ミュゼットでございます。バネッサ妃殿下にお会い出来た事、心より感謝申し上げます。」


「あら、いいのよ。堅苦しい挨拶は公爵家にはとても感謝しているの。ウランダ国とファルダ国の架け橋をして貰ったわ。この功績は歴史に残るでしょう」


「勿体ない、お言葉です」


「さあ、こちらでお茶でも飲みましょう。」


バネッサ王妃殿下、とてもご機嫌様子です。

そして、近くの侍女にセリーナ王女を呼ぶよう告げました。


「本当に陛下が言った通り、賢くて可愛いらしい令嬢ね。セリーナにとっていいお話相手になりそうね」


セリーナ王女らしき少女が部屋に入って来た。


「お母様、遅くなりました」


私はセリーナ王女にも挨拶をします。


「貴方がミュゼット様ですね。楽しみにしてました。明日から宜しくね。」


「はい、セリーナ様」


「では、後は2人でも大丈夫かしら?私くし、所用で席を外しますが‥‥。」


「はい、お母様、大丈夫ですわ」


バネッサ妃殿下は席を立った。


「ねぇ、ミュゼット様、お兄様の近い将来婚約者となられるの?」


「いいえ、そんな話は初耳でございます」


思わず紅茶を吹き出しそうになりましたがそんなヘマはしませんが‥‥。


「そうれなら良かった。あんな奴の婚約者が私の教師なんて嫌だもの」


「セリーナ様は殿下の事がお嫌いなのでしょうか?」


「ええ、大っ嫌いよ。ここ何年か留学で居なかったから清々していたけど、戻ってきて憂鬱だわ」


「留学から帰ってきた殿下は幼少時期から変わってかも知れませんよ」


「そうなのよね。あのアレク様と仲が良いのが信じられないわ」


前世ではこんなにズケズケと言う方ではないはずでしたが‥‥。


「ミュゼット、いい人はそんなに簡単変わらないの。とにかくミュゼット様、お兄様とな婚約は簡単に受けてはいけないわ」


はい、了解です。




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