第二話:高架橋の下の謎
毎年のようにテレビでこの高架橋は話題になる。
四年前には、生放送の時にカメラマンが
急に飛び降りるという事故があった。
事故なのか、事件なのかいまだにはっきり
と分かっていない。
そして、飛び降りた後に遺体はどこかへ消える。
学者の中では、地面が沼地になっている
のではないかと考ええる人もいた。
高架橋を建設した業者に尋ねてみると、
地質は沼地ではないことが分かった。
しかし、それは十二年前の事で、
今は渓谷が立ち入り禁止になっており、
調べることが出来ない。
三年前には、大学のミステリサークルで
来ていた20才の男性が、飛び降りようと
した所を他の仲間が助けたという話があった。
その男性は、急に身体が手すりへと動いた。
誰かに操られたような感じがしたと言っていたらしい。
今まで、世界中からたくさんの科学者や教授がこの
高架橋に来ている。
ここに来る学者達は、生と死が隣り合わせ
になりながらも、研究している。
謎は、操られる身体へと絞り込まれているのが事実だ。
霊が身体をのっとるのではないかという考えは少なくない。
霊がのっとる事は証明できるのか・・・。
それはとても難しい問題となった。
人々からは、人を食う霊=食霊と呼ばれるようになった。
この言葉は、気付いたら使われていた。
健が死んでから二ヵ月後、高架橋は封鎖されることになった。
そして、一年後、高架橋は取り壊されることになった。




