エピローグ
祝賀会とその後の騒ぎから半年が過ぎた。
結論から話すとロドリコに大きな咎めは無かった。
廃墟での戦闘も私怨によるものとして扱われ、ロドリコ自身は半年の観察処分となった。
半年とは言え観察処分なので学園内では行動を制限されることになり、同じ寮にいる人間への被害も減ったことは良かったのだろうと思う。
フレデリカの誘拐は証拠不十分で立証できなかった。
と言うのも呼び出したマルグリットが行方不明になっているのだ。
だが、行方不明にもかかわらず問題になることはなかった。
ロドリゲス伯爵領、ロドリコの領地では珍しい事では無いのだそうだ。
何かモヤモヤする物があるが、俺たちにどうすることも出来ないまま半年が過ぎたのである。
そして、パメラやフリッツ、カーティス、アルフレートは卒業を迎えたのだった。
卒業後の進路、パメラは一つ上の修士課程に進むそうだ。
何でも、スキルとクラスの関係について研究するのだとか。
フリッツは寮対抗戦の奮戦により学園騎士に選ばれた。
残念ながら最上位騎士では無いが学園騎士に選ばれると王国騎士団への推薦状が付く。
最上位騎士との違いは騎士団でのスタート地点。
平と分隊長補佐の差がある。
フリッツは当然の様に王国騎士団に入隊するらしい。
カーティスは故郷へ帰って1,2年領主補佐を務めた後、領主就任と結婚だそうだ。
その横には常にロレーナさんが尽き従っているが、どうも尻に敷かれているような気がする。
その事をカーティスに聞くと「夫婦円満のコツは上手に尻に敷かれることだよ」と言っていた。
すでに熟年カップルの域に達している様だ。
アルフレートは魔獣園の管理人となった。
寮対抗戦の結果、学園の近くに専用の魔獣小屋ならぬ魔獣園を作ってもらった。
そこの管理人になるそうだ。
園の魔獣はアルフレートによくなついているし、将来は園長になるそうだ。
卒業した三人を送り出した後、フレデリカと話す。
「あと一年もしたらヴィンも卒業だね。
・・・冒険者としては一年先輩になるのかぁ・・・全然追いつけないね。」
「いや、卒業してもすぐに冒険者にはならないよ。」
「え?なんで?」
「スキルが多い分、十分に訓練しているとは言えなくてね。
卒業してもしばらくは学園に籍を置いて鍛えるつもりだよ。」
「しばらくって・・・どのくらい?」
「そうだなぁ。だいたい一年ぐらいかな。」
取り敢えず、1章はここまでです。
過去作のリメイクとかもやるかもしれないんで、2章開始は少し間が空きます。




