第18話 黙示録の日 転
庵納コズミック研究所で目を覚ました私は、どれくらいの時間、眠っていたのだろうか?
「カオリ、お前は破壊され、極悪秘密結社のアジトに連れ去られたのだ。、私は運良く、お前を奪還することができた」
そう言った庵納博士の顔には、大きな傷跡が残っていた。おそらく私を回収するために、激しく戦闘したのだろう。
「極悪秘密結社は世界征服のために、お前を強力な兵器に改造しようとしていたんだ」
庵納博士の話では、私が眠っている間に、極悪秘密結社は、この国を制圧して、さらには世界征服に乗り出したという。
「奴らはヨーロッパ侵攻のために、ロカ岬に500体の最強レベルの怪人を集結させたんだ」
それに対抗したのは、欧州統合軍の300万人。
「熾烈な戦闘が二ヶ月間続き、最後は物量に勝る統合軍が人海戦術で圧倒した。しかし」
空から巨大な発光体が降りてきて、欧州統合軍を壊滅させたらしい。
「その発光体の正体は今も謎なのだが、もし神がいるなら、神は我々人類より、怪人を選んだようだ」
と、庵納博士は語る。
「今、この世界は極悪秘密結社の怪人に支配されている。人類は、もう怪人の目から逃れ、細々と生きていくしかない」
人類は、本当の意味で敗北したのだろうか。
「この研究所は森に隠されているため、何とか奴らには発見されずにいるのだが」
庵納博士は悲しげな表情で語り、このままだと、
「いつ発見されても、おかしくない状況だよ」
と、言った。その時、
ガタ、ガタガタ、ガタガタガタ。
研究所が激しく揺れる。
「庵納博士、地震ですか?」
「い、いや、揺れ方が違う」
バギ、バキバギ、バキ、バギィン!
突如、壁が破壊され、十体以上の怪人が流れ込んできた。
「まずい、ついに発見されたか!」
庵納博士が、悲痛な声を上げたと同時に、
ピカーンッ。
私の両目が光り、瞬時に怪人の群を焼き殺す。
ボアアアァァァァー。
燃え上がる怪人を見た庵納博士は、
「カオリ、その光線は何だ?」
庵納博士も知らない戦闘能力が、いつの間にか私に備わっていたようだ。
そこへ、可愛いインコの姿をした、極悪秘密結社の女性首領・怪人テノリンコーが姿を現す。
「さすがだな、カオリ。私と共に、この世界の全てを支配しよう」




