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そのお悩み、”恋愛支援部”が解決します  作者: 風野唄


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第098話 誰にも見せない姿

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

よければ、評価とブクマ等していただければ幸いです。

佐々木成美。

保健室登校という情報があるので、探すのは簡単だろうと思っていた俺を殴りたくなる。

そんな事は全くなく、保健室に行ってもそれらしき人物は見当たらない。

それならばと、養護教諭から居場所を聞こうとするが回答は返ってこなかった。

いじめられている生徒は、他者を拒む。

だから、無理矢理会うと言う方法はないと思った方が良いな。


「どうすれば良いんだよ。偶々すれ違っても顔も知らないから分からないし。」


「そんな事だろうと思って写真貰ってきたから。」


写真を見るが案の定見たことのない顔だった。

佐々木先輩だけでなく、これだけ生徒がいれば顔や名前を知らない生徒がいるのも当たり前だけど。

髪は長く前髪も目に掛かっている。

目とかは見えないけれど、他のパーツは整っているように思えた。

外見にもう少し気を遣えば、男子生徒が放っておかないと思うけれど、今はそれを考えるべきではないか。


「うーん、どっかで見たことあるような。」


凛が顎に手を当てて記憶を掘り起こしている。

もし、どこで見かけたか思い出すことが出来れば、大きな進展だ。

そこで彼女が来るのを見張っていれば良いのだから。


「どこだったかなー。思い出せないってことは頻繁には利用さていない場所だよね。・・・後少しで思い出せそう。」


「まぁ、保健室登校はしているって言ってたし、校内を探せばそのうち会えるだろ。凛のは探しながら思い出そう。」


この学校の敷地は広いが、ある程度絞ることが出来る。

例えば、佐々木成美先輩は部活には属していないだろうから、部室棟を探す必要は無さそうだ。

他にも教室や体育館なんかにもいないだろうな。

となると考えられる場所は限られる。

人が少なくて静かに落ち着ける場所は一つしかないか。


「もしかして、図書室とかじゃないか?佐々木先輩と遭遇したの。」


「あっ!そうだったかも!でも、カウンターの奥にいた気がするから、図書委員か司書の人しか入れないかも。」


「とにかく行こう。見るだけでも得られるものがあるかも知れない。」


「華の言う通りだな。遠くから見てるだけでも調査になるだろ。どちらかと言えば、佐々木先輩が図書室いてくれるかが問題だ。」


佐々木先輩が足を運ぶことが出来る場所ということは、司書の人も理解を持っているだろう。

そんな人がペラペラと情報を話さないのは、先程の養護教諭で証明されている。

つまり、行っても直接会えなければ無駄だ。


無駄だけど、今は行くしかないよな。

目的地へと一直線に向かう。

放課後ということもあって、図書室へ向かっている人物なんて一人もいない。

これが最近の若者の読書離れかと悲しくなりながらも、扉に手を掛けた。


中からは人の気配を感じない。

しかし、凛が見たのはカウンターの奥だったらしいので、とりあえずカウンター近くまで行く。


「誰もいないみたいだな。」


「利用はしているだろうけど、流石に毎日ではないのか。」


「うーん、タイミングが合わなかったね。多分、見たのは図書室で間違いないから。」


「本を借りているなら一週間通い続ければ良い。返却があるから一週間のうちどこかでは顔を出すだろ。」


正確に言えば、ずっと見張って置く訳にもいかないので、またタイミングが合わず返却してるなんてこともあるかも知れない。

ただ、他の選択肢も思いつかないのでどちらにせよ見張るしかない。


一週間という期間を設けるのは、相談者がいるからという理由もある。

長く待たせる訳には行かないので、一年生である俺達で何も成果が出なければ先輩達に報告しないといけない。

恐らく、先輩達だけでも調査を進めているから、それでも問題はないだろうけど。


考え事をしていると、外から誰かがこちらに向かってくる足音が聞こえる。


「誰か来るぞ。」


「えっ?なんで分かるの?」


その質問に答える前に扉が開かれる。

凛もそれに気付き、質問の答えより扉から現れる人物に注目した。

開いた扉の先にいたのは、見せられた写真と全く同じ格好をした生徒である佐々木成美。


相手はまさか人がいるとは思ってもいなかったのか、俺達を見るなり逃げ出して行った。

追い掛けたい所ではあるが、彼女に警戒されてしまっては動くに動けない。

本人と直接会えただけで良しとしよう。


「あれが生徒会長の意中の相手か。」


「どうするの?あの感じだと関係値のないアタシ等がまともに話すのは難しいと思うけど。」


「まぁ、それは百も承知だった訳だし。」


「やっぱり図書室でも見たけど、佐々木先輩を違う場所でも見たんだよウチ。」


「学校内で会うとしたら保健室とかじゃないか。」


「うーん、言って良いのかな?」


言い渋っているが、ここは言って貰った方が有り難い。

何か言い出し難い事情がある場合を除いて、どんな些細な情報でも知っておくべきだと考える。

その方が生徒会長の恋愛を補助が容易になるからな。


「・・・顔を出してるゲーム実況で。それも学校の時とは全く雰囲気が違うん感じだったと思う。」


凛が説明するよりも見せた方が早いと携帯を取り出して、動画を再生する。

確かにそこに写っているのは佐々木成美と顔が似ていら人物だ。

しかし、あくまでも似ているだけではないだろうか。

服装は地雷系と呼ばれる人が来ていそうな服を着ていて、メイクもそれに合わせたものをしている。

前髪はヘアピンで止め、しっかり目まで見えているし、


「凛はどうしてこの人と佐々木成美が同一人物だと思ったんだ?」


「まず、顔の輪郭はメイクじゃ変えられないし、すっぴんもある程度はイメージ出来るから。」


「それにホクロの位置も同じじゃない?」


「良く今の一瞬でホクロの位置なんて分かったな。」


「それくらい誰でも分かるでしょ。ねぇ、凛。」


「いやいや、ウチもあの一瞬じゃホクロまでは。」


二人の意見を合わせると佐々木成美はこのゲーム実況者ということになる。

チャンネル名は、ササミちゃんか。

自分の名前から取ったら、固有名詞になったので採用したパターンだろうな。


まさか、ササミが本名から来た名前だとは思わないので、危険性はないだろうけど、安直と言えば安直だ。

その結果、俺達に特定されてしまう結果になった。


「本人からは聞けなくても、ササミから情報を集められるってことか。大手柄だな凛、華。」


「アタシは何もしてないけどね。気付いたのは、凛だから。」


「確信に近付けたのは華ちゃんだよ。」


俺からしたら二人のおかげだ。

だけど、それを口にすると謙遜に次ぐ謙遜が始まるのであえて控える。


「それじゃあ、三人で質問を投げてみよう。」


「なんで三人?アタシ、こういうのやったことないけど。」


「一人だと読まれない可能性が高いし、同じ人のコメントを読む可能性も低い。つまり、人は何人いても良いんだ。」


「あ、華ちゃんに先に言っておくと本名で登録しないようにね。今回の作戦的にもネットリテラシー的にも。」


俺の注意し忘れていたことを言ってくれて助かる。

このままだと絶対に自分の本名入れてコメントして来る所だった。

フルネームのコメントは目立つし、佐々木先輩も華の名前を知っているだろう。


「とにかく、今日の配信で作戦決行だ。」

ご覧いただきありがとうございました!

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毎日22時から23時半投稿予定!

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