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管理警察  作者: 茶瓶
2/2

実情

かなり遅れてしまいました。すいません。

三か月遅れのクリスマスプレゼントってことで一つ。

……ん? 三日遅れのバレンタインの方がいいか。

校門を出るのとほぼ同時に、腕時計が二時半を知らせた。俺が乗る予定の電車が三時ちょうど発で、学校から駅までの距離が直線で約千メートルだから余裕をもって大丈夫なはずだ。


 電車では隣町まで行く予定だ。もちろん管理警察は“警察”なのだから、どの地区にも部署がある。そしてこの高校付近にも中規模の部署があるのでそこに行くつもりだったのだが、今日になって突然キャンセルされてしまったのだ。きっと、ちょっとした事件があって人事課の担当も駆り出されたのだろう。別に隣町といっても二駅で着いてしまうので別に構わないのだが。むしろ隣町の部署のほうが県の本部基地として整備されているので俺としてはありがたい。我が町の管理警察には事件を鮮やかに解決してもらって、俺は最新鋭の設備を見学してこよう。


 そう思いながら歩いていると、駅までの途上の公園の一隅で管理警察が何かを探しているのが見えた。中央の方では子供たちが遊んでいた。プラスチック製の柔らかいボールでサッカーをしていた。

「こんにちは。どうかしたんですか?」俺は明るく話しかけた。

「あぁ、どうも。」まずは短く返ってきた。彼は顔を上げてこちらを向いた。人懐っこいような顔の感じのよい人だった。「探し物をしてるんですよ」彼はそう言った。

「探し物、ですか?」何を探しているのだろうか?

「えぇ。住民の方から依頼を受けましてですね。それで引き受けて探しているんですよ」

「そうなんですか。大変ですね」住民の落とし物なら聞くこともないだろう。しかしそこまで対応できるとは、警察も小回りが利くようになったものだ。

「じゃあ、お仕事、頑張ってください」俺はそう言いながら会釈をしてその場を去った。愛想のいい人だ。こうであるから今の世の中が成り立っているのだろう。


 駅に着くと、またもや管理警察がいた。右手に警棒を握っている。まだ疎らな人混みに鋭い視線を向けている。どうやらパトロールのようだ。何も起こらなそうな昼間からご苦労なことだ。今度は話しかけないで通り過ぎることにした。


 二時五十分。電車に乗り込んだ。電車内も人は少なかった。向かいの席には白髪交じりの男性が座っていた。彼は新聞を読みやすいように折りたたんで読んでいた。俺からは地域欄が見えた。そこには管理警察の記事が掲載されていた。どうやら数人の警官が国から表彰されたようだった。共に掲載されている写真をよく見てみると、そこには先ほど見た顔があった。あの人懐っこそうな警官だ。俺は納得した。あれだけ熱心に働いていれば当然認められるべきだろう、と。


 やはり、管理警察はこの世界になくてはならないものなのだ。確信した。

 三時になった。俺は慣性に従って右に傾いた。

今度こそちょくちょく書きたいです。

休みを利用して一気にがつんと!

次も読んでいただけたら嬉しいです。

では。

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