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2.電設のヒデオさん、訓練する。

※この物語はフィクションです。実在の人物・団体等とは一切関係ありません。


勇者召喚の翌日から、怒涛の日々が始まった。予定期間1ヶ月の短期集中カリキュラムによる勇者促成計画の始動である。


ちなみに、計画の名目上の責任者は国王陛下で、全権を委譲された実務上の責任者は宮廷魔術師長閣下。成功すれば王様のおかげ、失敗すれば宮廷魔術師長のせいという、とてもとても素晴らしい責任体制となっている。


素晴らしすぎて反吐が出そうだ。




朝。日の出と共に起床。支給された騎士団員の制服に着替える。見た目は格好良いが、生地がゴワゴワして着心地が悪い。


勇者付きの侍女の人に着替えを手伝うと言われたが、全力で断った。




朝食。メニューは毎日同じで、パンと牛乳とゆで卵。食べ放題、飲み放題。


パンが固い。牛乳がやけに生臭い。ゆで卵は中まで完全に火が通ってボソボソ。生卵はおろか、半熟卵を食べる文化も無いらしい。




朝食後、午前中の前半は座学。講師は、かつて王族の教育係を務めた事もあるという壮年の女性が担当する。某小公女を教育していそうな見た目だが、教え方は丁寧。


地理や歴史を中心に、この世界の事を学習する。基本的には戦争に関連する内容が多い。




肝心の最重要情報であるはずの魔族については、残念ながら支離滅裂すぎた。


極めて強大な力を有するが、人間の兵士が容易く討ち取れるほどに貧弱。


極めて狡猾にして狡賢いが、人間の策や罠に簡単に引っかかるマヌケ。


極めて醜く恐ろしい姿だが、人間を美しい容姿で誑かす淫靡で卑猥な者ども。


極めて残忍かつ好戦的だが、人間の兵士を見ると怯えて逃げ出す臆病者。


以上が魔族の特徴である。正しい情報が欲しい。




座学の後は、午前のお茶の時間。第八王女殿下と一緒に30分ほど紅茶を飲みながら歓談し、交流を深める。


……という状況を王国は想定していると思われるが、残念ながら若干9歳のお姫様に完璧な王族ムーブを求めるのは無理があったようだ。作り笑顔を浮かべてこそいるが、終始無言でひたすらお茶菓子を食べ続けるその姿からは『会話したくない!』という強い意志を感じる。


本音を言えば、こちらも特に話がしたい訳では無い。しかし、自分まで無言だと大人気無さすぎるので、適当に天気の話などをしながら時間を潰す。




お茶の時間の後は、実戦訓練。右手には刃を潰した訓練用の剣、左手には丸い盾を装備して、騎士団員達と模擬戦を行う。


最初の内は一対一の対戦のみだが、訓練が進めば多対一の集団戦闘訓練をする予定になっているらしい。


召喚の副次効果により、勇者は高い身体能力を獲得するが、それを使いこなせるかどうかは別の話である。今の自分の状態は、ペーパードライバーをレーシングカーに乗せているようなもの。カタログスペックだけなら世界有数の猛者にも匹敵するが、どれだけ高い身体能力を持っていても、それを活かす術を知らない。


ひたすら剣を振って体の使い方を覚える。




騎士団員達と一緒に昼食を食べた後は、引き続き実戦訓練。騎士団員達に代わり、騎士団長閣下が訓練相手となる。


騎士団長閣下は、一言で言えば完璧超人である。公爵家の生まれながら、それに胡坐をかかず剣の腕を磨き続け、わずか20歳の時に実力で騎士団長の座を勝ち取ったという、若き俊英。現在の年齢は、自分と同じ25歳。自分とは違い既婚者で子持ち。文武両道、品行方正、清廉潔白、眉目秀麗な金髪碧眼のイケメンで、下位ながら王位継承権も持っているらしい。


正直な感想としては、平凡なサラリーマンである自分より、騎士団長閣下の方が百万倍は勇者に向いている。と言うか、もうこの人が勇者って事にしちゃってもいいんじゃないかと本気で思う。


単純な身体能力だけなら自分の方が上のはずなのに、どれだけ剣を振っても掠りもしない。そして向こうの剣はこちらの体にビシバシ当たる。盾で防ぐ事すらできない。


勇者の頑丈な肉体は全然痛くない。だが、本当に全く手も足も出ない。精神的にはかなり凹む。




凹んだ気分のまま、午後のお茶の時間。午前中とほぼ同じなので詳細は割愛。




苦行の時間の後は、魔術の授業。講師は宮廷魔術師長閣下が直に務める。


生身で魔術を使用するには魔術系のスキルが必要なので、自分は使えない。しかし、敵が魔術を使ってきた時、知識があるのと無いのとでは対処に大きく差が出るので、対魔術のために魔術を学ぶ。


魔術無効のスーツを持っている自分にとっては、無駄な授業である。ただ、スーツの特性は秘密にしているし、純粋に魔術の事を学ぶのは楽しいので、普通に授業を受ける。


好奇心を満たす喜びは、世界が変わっても変わらない。




魔術の授業の後は、夕食。王家の方々と共に、その日の出来事などを話しながらのお食事会。


緊張で飯食ってる気がしない。他のどの時間よりも辛い時間かもしれない。




夕飯後は自室に戻り、そのまま就寝。心身共に疲れ切り、翌朝まで泥のように眠る。


……と城の人達は思っているらしい。




こちらの世界の人達の生活リズムは、太陽の運行と完全に連動していて、かなり規則正しい。日の出と共に起きて、日の入りと共に眠る、そういう生活が基本となっている。24時間コンビニ営業中のような社会とは、根本的に基準が違う。


現代社会に生きるサラリーマンからして見れば、勇者促成計画の日々は、確かに忙しい事は忙しいが、音を上げるほどでは無い。うちの会社の繁忙期に比べたら平常運転みたいなものである。


ちなみに、うちの会社は別にブラック企業とかでは無い。繁忙期でも36協定は守っているし、普通に残業代も満額支給される。ホワイト企業ってほどでも無いけど、まあまあ普通の会社である。


普通のサラリーマンな自分にとって、今現在のスケジュールは少々キツめだが、あくまでも少々キツめという程度。


日の出と共に起床なので、あまり夜更かしはできない。それでも自分のための自由時間は普通に確保できた。


夕食後の夜の時間こそが自分にとっての本当に本命の時間。スキルの自主訓練の時間である。



「……傍目から見れば、完全に頭おかしい人だよなぁ……」


「ますたー。頭おかしいですか?」


「……正直、半信半疑だよ……」



勇者召喚されてから、早くも1週間。手の中の豆電球を弄びながら、妖精さんとの日々を思い出していた。






妖精さんとの衝撃の出会いを果たした翌朝。目が覚めても妖精さんは消えていなかった。妖精さんは本当にいたのだ。


……とは喜べなかった。相変わらず、妖精さんには実体が無く、その上、自分以外の誰にも妖精さんが見えず、声も聞こえなかったのだ。




妖精さんは妖精さんらしく、その辺を自由気ままに浮いている。時には、自分の肩や手などに乗っている事もある。自分の話している相手にちょっかいをかけている事もある。その全てにおいて、誰も反応を示さなかった。一切、全く、これっぽっちも。


自分なりに、さり気無さを装って、妖精さんの事を周囲の人達に聞いてみた。皆一様に『何言ってんだ、こいつ』という目で見られた。


誰にも妖精さんの事は話せない。妖精さんの事は、自分が独りで何とかしなければならない。




昼間の勇者教育中は、普通に忙しく勉強と訓練に時間を費やす。


夜間になると、自室で妖精さんとお話をする。




妖精さんの言動は妖精さんだったが、話せば話すほど少しずつ意思疎通がうまくいくようになった。対話能力を学習しているらしい。あるいは、自分が妖精さんとの会話に慣れたのか。


妖精さんと会話を続けてわかった事は、どうやら妖精さんの正体がスキル『電気設備』の化身のようなものらしいという事だった。


自分が『電気設備』を想像すると、妖精さんが『電気設備』を創造する。予兆も余韻も脈絡も無く、何も無い所に唐突に『電気設備』が出現する。それが自分のスキルの効果であり、妖精さんの能力のようだった。


さすがは妖精さんだけあって、物理法則ガン無視である。



「電気設備の存在しない世界で『電気設備が使用可能になる』ように電気設備を出現させるって、スキル効果が無茶苦茶すぎるだろ……」


「ますたー。無茶苦茶ですか?」


「あっ、いや、悪い意味じゃないよ。妖精さんは無茶苦茶凄いって意味だからね。うん、妖精さんは凄い!」


「えへへー」



とりあえずスキルが使える事がわかっただけでも助かった。




スキル『電気設備』の効果を発動させると、この世界に電気設備が出現する。


では、電気設備とは何か。


妖精さんにとっての電気設備とは『電気で動く設備』という妖精さんらしいアバウトな定義となっているらしい。妖精さん的には、豆電球は電気の灯り、すなわち電灯なので、電気設備の一種という扱いになる。


そして、妖精さんの能力は、自分が意識するだけで半自動的に発動する。ステータス表示と同様、かなりの慣れを必要とする制御の難しい仕様となっていた。




妖精さんと出会ってから今日まで、自主訓練の主眼は一点に絞ってきた。


いかにして任意にスキルを発動するか。発動させたい時に発動させ、発動させたくない時には発動させない、ただそれだけを繰り返した。


妖精さんらしからぬ地道な訓練に、妖精さんは不平不満一つ言わずに付き合ってくれていた。



「さあ、今日もスキルの特訓するぞ、妖精さん」


「はい。特訓します。ますたー」


「いつも通り、豆電球で特訓するぞ。あっ、まだ出さなくていいからね」


「はい。豆電球、まだ出しません。ますたー」


「よしよし、いい子だ。偉いぞ、妖精さん」


「えへへー」



嬉しそうに笑う妖精さんは可愛い。これがただの妖精さんなら、ただ可愛いと喜んでいられたのだが、そうも言っていられない。



「俺が頭の中で豆電球を思い浮かべる。出して欲しいって思うまでは、出さずに我慢するんだ。いいね」


「はい。出さずに我慢します。ますたー」


「よし、始めるぞ」



開始の合図と同時に、頭の中に豆電球を思い浮かべる。思い浮かべるだけで、それ以外は何も考えない。


無心だ。無心で豆電球の事を考える。



「ますたー。豆電球、出しますか?」



妖精さんが小首をかしげて聞いてくる。可愛い。思考が乱れた。


無心に戻る。無心で豆電球の事を考える。



「ますたー。豆電球、まだ出しませんか?」



妖精さんがそわそわしている。可愛い。思考が乱れた。


無心に戻る。無心で豆電球の事を考える。



「うー。ひまですー。ますたー」



妖精さんが飽きた様子でふわふわ飛び回っている。可愛い。思考が乱れた。


無心に戻る。無心で豆電球の事を考える。


豆電球を思い浮かべ、頭の中で『豆電球を出して欲しい』と念じた。



「はい。豆電球です。ますたー」



気が付けば、手の中に豆電球があった。1個だけだ。最初の頃は、何かにつけては豆電球を出して来るマシンのようだったのに、長足の進歩である。


苦労した分、感動は一入だった。



「おおっ、ついに、ついにここまで来たか!凄いぞ、妖精さん!」


「えへへー」



思わず妖精さんを抱き締めようとして、手がすり抜けた。少しだけ頭が冷えた。



「……ホントこれ、傍から見たらどうなってんだろうなぁ……」



虚空に向かって話しかけ、急に無言になったかと思ったら、いつの間にか手の中に豆電球を持って喜んでいる男。それが客観的に見た自分の姿である。絵面が酷い。



「……まあ、考えてもしょうがないか。とりあえず今はスキルの事に集中しよう。このままじゃ報告もできないし……」


「ほうこく?それはなんですか?」


「国にスキルが使える事、まだ話してないんだよ。妖精さんの事も、正直に話した方がいいのか、適当に誤魔化した方がいいのか……」



スキルの事も、妖精さんの事も、国には報告していない。この件に関して、報告は一時保留しようと決めていた。自分のスキルが自分でもよくわからなかったからである。




経緯はどうあれ、王様からして見れば、自分は二度も期待を裏切っている。


一度目は召喚直後。黒目黒髪という勇者らしからぬ外見によって。


二度目は初ステータス表示の時。強力なはずの勇者スキルが使えないという事実によって。


三度目はマズい。実はスキルが使えたと報告した後になって、実は役立たずのスキルだったと判明したら、どうなる事か。


報告の前に、まずは自分で自分のスキルを検証する必要がある。報告は、情報が確定してからだ。


迅速な報連相はサラリーマンの基本だと上司に何度も聞かされているが、今の自分はサラリーマンではなく勇者なので、ここは目をつぶってもらおう。



「スキルの使い方もわかってきたし、そろそろ次にいくか。いい加減、豆電球も飽きてきたし……」


「つぎにいく?それはなんですか?」


「次はスキルの検証だよ」


「すきるのけんしょう?それはなんですか?」


「何ができて、何ができないのか、調べようって事だよ。妖精さんは何ができるのかな?」


「さあ?なにができるのでしょうか?」


「……うん、知ってた、普通に聞いただけじゃ答えてくれないのは」



相変わらず、妖精さんの受け答えは微妙な部分が多い。特に曖昧な質問には一切答えてくれない。それでも当初よりはかなりマシになった。



「まずは手堅く、豆電球を使えるようにする所から始めようか」



豆電球なら腐るほどある。今までに出した豆電球は全て通勤カバンに放り込んであった。アイテムバック化してくれていて助かった。



「豆電球の回路を作って光らせよう。そのために必要な部品、妖精さんに出せるかな?」


「ひつようなぶひん?それはなんですか?」


「何だろうな。ええっと――……」



想定するのは、小学生の理科の教科書にある基礎の基礎、最も単純な豆電球の回路。


回路の形成に必要な部品を、意識しすぎないように意識しながら、思い浮かべる。



「必要なのは、単三電池と、電池ボックスと、後はソケットか。ついでにスイッチも用意した方がいいかな。豆電球が出せるんだから、他も出せるよね?」


「はい。単三電池、電池ボックス、ソケット、スイッチです。ますたー」


「おお、ちゃんと1個ずつ出せたね。偉いぞ、妖精さん」


「えへへー」



出た。スキル発動の予兆も余韻も無いが、必要とする物は手に入った。本当に電気絡みの物なら何でも出てくる。


早速、回路を組んでみた。すでに出ていた豆電球をソケットにセット。電池ボックスに電池をセット。ソケットとボックスとスイッチの導線を接続。


スイッチを入れると豆電球が光った。



「わわわっ。ひかりましたよ。ますたー」


「うん。光ったね。……普通に光って良かったよ」



小さい豆電球が普通に光っている。特に変わった点は無い。妖精さんが出したものだから、変な効果でも付いていないか不安だったが、そんな事は無かった。



「ますたー。また出しますか?」


「そうだね、また出せる?」


「はい。出しました。ますたー」



同じ部品が同じように出た。


完成させた豆電球の回路を通勤カバンにしまい、新たに裸の豆電球を取り出して、回路を組み立てる。


スイッチを入れると、同じように豆電球が光った。



「ひかりましたよ。ますたー」


「うん。光ったね。……スキルの効果も安定してるみたいだし、ここまでは大丈夫か」


「ますたー。また出しますか?」


「そうだね。また出せる?」


「はい。出しました。ますたー」



完成させた豆電球の回路をカバンにしまい、新たに裸の豆電球を取り出す。


新たに出てきた部品を使い、新たに豆電球の回路を完成させる。


スキルの検証の後は、再び地道なスキルの訓練。今の工程を安定して再現できるよう、反復練習する。


同じように部品を出し、同じように回路を繋ぎ、同じように豆電球を光らせる。これをひたすら繰り返す。



「とにかく地道に行くぞ、地道に。よくわからないスキルで冒険するの危険だし」


「はい。地道に行きます。ますたー」



妖精さんらしからぬ地道な反復練習だが、妖精さんは素直に応じてくれた。



「……今更だけど、豆電球は電気設備なんだろうか……まあ、使えるなら何でもいいけど……」



電気設備とは何か。哲学的な思考をしながら、淡々と部品を出して、淡々と豆電球の回路を作る。


暗い部屋の中、LEDランプの灯りの下で、ただただひたすら延々と作業を続ける。


淡々とした繰り返し作業だったが、妖精さんは飽きた様子も無く、淡々と部品を出し続けてくれた。


逆に自分の方は、地道すぎる作業に少し心が折れそうだ。危険は冒したくないが、飽きるものは飽きる。



「……うぅっ、目がショボショボする……面倒臭いし……もっとこう、パパッとできたら楽なんだけどなぁ……」



裸の豆電球を片手に、思わず愚痴をこぼした。



「はい。パパッとできました。ますたー」



豆電球の回路が完成した。



「……………………えっ?」



何が起こったのか、一瞬わからなかった。



「あれ?えっ?いつの間に?」


「ますたー。できましたよ。ひかりますか?」


「……うん、普通に光るね、これ」



完成した回路のスイッチを入れると、豆電球は普通に光った。



「……もう一度、やって見せてくれる?」


「はい。もう一度やって見せました。ますたー」



完成した豆電球の回路をカバンにしまい、新たに裸の豆電球を取り出す。


完成した回路を脳裏に思い浮かべると、豆電球の回路が完成した。


部品を出す工程も、導線を繋ぐ工程も無い。完成品の豆電球の回路だけが、そこにあった。



「……わざわざ1個ずつやるのも面倒だな。まとめてできる?」


「はい。まとめてできました。ますたー」



通勤カバンから裸の豆電球を大量に取り出して、完成した回路を思い浮かべた。大量の回路が完成した。



「……豆電球をカバンから取り出すのも面倒だな。そこも省略で。できる?」


「はい。できました。ますたー」



完成した豆電球の回路を思い浮かべた。完成した豆電球の回路が出現した。



「……いや、まあ、うん、ここは素直に喜ぶべきだな、うん。便利で良かったなぁ、あははははっ……」



地道な訓練が無駄に帰した瞬間だった。



「ますたー。便利で良かったですか?」


「うん、良かった良かった。凄いぞ、さすがは妖精さん」


「えへへー」



妖精さんは嬉しそうに笑っていた。可愛い。可愛いけど、その笑顔では今の自分の精神ダメージは癒しきれなかった。



「……なんか凄い疲れた気がする……今日はもう寝よう……お休み……」


「はい。おやすみです。ますたー」



虚しい気分のまま、いつもより早めに就寝した。


※お読みいただき、ありがとうございます。ブクマ、評価、感想等お待ちしております。

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