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4/29(月) <未知の世界>

僕の通う学校は、俗に言うブラック進学校である。

GWだからといって学校は休みにはならない。

午前中だけだが『課外学習』という名前で授業をするのだ。

そのうえでGWの宿題も出る。

サボりたいとみんな言うが、みんな真面目でちゃんと出席するので、僕も出席しないわけにはいかない。


学校から帰ったあとすぐに制服を着替え、出来るだけ大人っぽい格好でコンビニに行った。

エロ本を買うためだ。

だが結局勇気が出ず、買えないままコンビニを出た。


結局、女性の体について何も知らないまま22時になってしまった。

だが、アイデアが無いわけでは無かった。

この世界に来れば僕は千里眼が使える。

千里眼を使えば女性の体なんて見放題じゃないか!


僕は早速、現実世界の女風呂を千里眼で見ようとした。

だが……何も見えない。

現実世界を覗き見ることがそもそも出来ないような感じだ。

ならばこの世界の女風呂を見るしかない。


「タラス、この世界には女の人は居るんだよね」

「はい居ます。ここから南にある大都市、タッセの中央にあるフィルマ宮に居ます」


ここから南だな。

僕は目を閉じ、遠くを見るように念じる。

するとじわじわと何かが見えてきた。

石畳の街に木造の家がいくつも並んでいる情景。

これがおそらくタッセの街の繁華街だ。

視点をグリグリ動かし、色々な角度で街を眺める。

いくつも露店が並び多くの人々が行き交っている。

ただ、八百屋らしい露店は品数が異常に少ない。

視覚だけでなく聴覚も飛ばせているようで、集中すれば会話も聞こえた。


「野菜、まだ無いのかい」

「農民共が逃げ出したからね、軍は何をチンタラしてるんだろう」


会話をしているのはどちらも男だ。

それどころか街のどこを見ても男しか居ない。

女性の体を見たいならフィルマ宮を見つけなければならないようだ。

まわりをぐるっと見回すと大きな城が見つかった。

そちらの方に視点を動かす。


城の中は豪華絢爛だった。

床には複雑な模様のカーペットがいたるところに敷かれ、壁には細かく刺繍が入ったタペストリーがかけられていた。

だが、城の中には人の姿がほぼ見つからなかった。

兵隊はもちろん、皇帝らしい人の姿すら見当たらない。

どういうことだろうか。


いったん視点を城の外に出し周囲を見回してみると、ひときわ派手な建物があった。

あやしいので中を覗いてみると、女の人が数人いた。

この建物がフィルマ宮なんだろう。

ここはキッチンのようで、女の人達は料理を作っていた。

だが、なぜか裸エプロンだ。

裸エプロンが数人でワイワイ言いながら楽しそうに料理を作っている。

なかなか異様で、なかなか刺激的な光景だ。

作っている料理はマカロンのような見た目のお菓子のようで、すでに完成したものが山積みしてあった。

作っている女の人が完成品をつまみ食いし、指をペロリと舐める。

そしてエプロンの胸の形に膨らんだところで指をキュッと拭いて料理を続ける。

体のラインにフィットしたエプロン姿から、僕の目線は離れようとしなかった。

ハッと我に返る。

ヤバい、時間は限られてるんだ。

こんなの見続けていたら何も出来ず現実に戻されてしまう!


名残惜しい気持ちで目線をキッチンから動かす。

動かした先は室内庭園のような所だった。

そして、ここはキッチンよりいかがわしい空間だった。

女の人が何人も居るのだが、その全員が全裸だった。

鬼ごっこする女の子、椅子に座って紅茶を飲みながらお菓子をつまむ女の人、

みだらで、怠惰で、そして耽美。

なんという不道徳空間!

僕は時間ギリギリまで、舐め回すように、女の人の体をありとあらゆる角度から見まくった――

こっちの世界に戻されてからも、脳裏に女性の体が焼き付いていた。

神秘! あれが、女の体か。

自分で自分の体をぎゅっと抱きしめる。

悶々とする、ムラムラとする、この気分をどこにぶつければ良いんだ!

このなんともエロい気分をどうにかして発散させてから、僕は眠りについた。

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