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第69掌 ダラけていた

ついに毎日0時に投稿が終わってしまった。

まあ、毎日投稿は今の所まだ大丈夫だからセーフ!

というわけで今日の話です。どうぞ!



 指名依頼を受けてから数日が経った。いつ遣いが来るか分からないので、出来るだけ宿にいたんだが・・・。そろそろ来てもいいんじゃないの?いい加減、待つのにも疲れてきたんだけど。


「あー」


「ふー」


「がー」


「んー」


 上から俺、リリアス、ダンガ、アメリアだ。待つことにも飽きた。ずっと待っているのに来ない。しかも皆、何故か俺の部屋に来ている。どうしてここにいるの?自分の部屋でダラダラすればいいじゃん。


「お前ら、俺の部屋になんか用なの~?」


 フワフワした声で聞く。


「何もすることがないんだよ~」


 ダンガもフワフワしているな。まあ、他の依頼を受けるわけにもいかないからな。それだけ重要な依頼だし。


「リリアスとアメリアもか~?」


「はい~」

「そうよ~」


 傍から見ればただのニートだわ。コレ。


「タカキさーん!依頼についてお話があるって人が来ていますよー!」


 下から従業員のお姉さんが声をかけてくる。


「やっと来たか。はーい!今行きますから!」


「タカキさん、いつの間に従業員のお姉さんと仲良くなったんですか?」


「教えなさい」


「二人とも?怖いよ」


 俺に詰め寄ってくるリリアスとアメリア。


「そ、それより!早く行こう!待たせるのも悪いしさ!」


「誤魔化してます」


「誤魔化したな」


「誤魔化したわね」


 この三人、日に日に息、合ってきてない?そして俺は疎外感を感じるっと。


 二階の部屋から出て下に降り、食堂に行くといかにも執事ですって感じの人が来ていた。というかこの人、マリアーヌの屋敷で俺とアメリアを案内してくれたあの執事(仮)さんじゃね?


「お久しぶりでございます」


 やっぱり思った通りか。


「はい。それで、依頼の件で来たと聞きましたが」


「ええ。準備が整いました。外にお迎えを用意したかったのですが、目立つのはいけないとのご指示を受けまして、申し訳ありませんが、徒歩でご同行をお願いできますか?」


 まあ、馬車なんか用意したらなぁ。俺もそんな簡単なことに配慮しない陣営に着くつもりはないから速攻で依頼破棄するところだったわ。


「構いません。少し準備の時間をくれませんか?」


「ええ。勿論です。それではここでお待ちしていますので」


「ありがとうございます。それでは」


 俺達は急いで二階に戻り、自分の部屋で準備をする。勿論、武装の準備だ。最初の話し合い。恐らく王弟のハフナーって人も参加するだろう。これだけ待たされるとそうとしか考えられない。となると、ここで舐められてもいいことはない。最初が肝心。インパクト重視でいこう。


 俺の恰好はいつもと変わらない。学ランだ。まあ、こっちの世界ではこの服装自体が結構珍しい物っぽいからな。いい加減服装も変えていきたいんだが、神の眷属以外の相手では何を着ていてもあんまり変わらないんだよな。俺のステータスはそのくらいの領域にすでになっているのだ。数日前にマリアーヌのステータスを確認して確信した。


 だって、姫騎士と呼ばれるほどの存在のステータスが大体200くらいって。リリアスやアメリアよりも弱いじゃん。まあ、戦闘経験的にはマリアーヌの方が上かもしれないが。


 俺はそんな姫騎士のステータスの十五倍だ。これでは防具などは逆に邪魔にしかならない。


 と言う訳で俺は肌着だった状態から見事に学生に戻る。


 準備も出来たので部屋の外に出ると他の三人も出てきた。女性陣も俺とかダンガと同じぐらいの時間で準備が整うってことはすでにいつでも出れる準備はしていたのだろう。


「よし。それじゃあ行くか」


 下に降り、執事さんについて行く。俺達の恰好に若干ビビっていたが、それはこちらとしては好都合なことだ。まあ、流石は執事。すぐに動揺は収まっていたけど。


 執事さんについて行くと途中で俺にお願いをしてきた。


「タカキさんは身を隠すスキルをお持ちと聞いております。出来ればそのスキルを使ってくださらないでしょうか?」


 どうして俺が隠蔽とかのスキルを持っているって知っているんだ?普段はその隠蔽のスキルでステータスは隠しているから鑑定しても分かるはずはないのに。


 もしかして、あの門番か?あの門番には隠蔽状態と隠蔽を解除しているところを見られているからな。普通にスルーされたから気にしなかった、というか気づかなかったけど。


「まあ、構いません。それじゃあ」


 はい、発動っと。


「かけましたよ」


「ありがとうございます」


 そして再び歩き出す。てっきり貴族街に入ってマリアーヌの屋敷にでも行くと思っていたんだが、どうやら違うらしい。かといって王弟の屋敷に行くのも違うようだ。王宮のある方向とは違う方向に向かっている。


 二十分ほど歩いただろうか。街の端にある古い教会にやって来た。


「ここ?」


 ダンガが訝し気に聞く。


「はい。こちらになります」


 一瞬、俺達を嵌めるためにここまで連れてきたのかもしれないと警戒もしたが、どうやら違うらしい。その証拠に教会からマリアーヌが出てきた。


「皆さん、待っていたわ。さあ、入って」


 挨拶もそこそこに教会の中に促される。そのままマリアーヌについて行くと教会の最奥、俺には何の像かは分からないが、そんな像の前でマリアーヌが止まった。


「少し待って」


 トントン・トン・トトトン。


 リズミカルにそう地面をノックするマリアーヌ。なるほどね。


 ノックの後、十秒ほど待つと像が横にずれた。そして像があった場所には地下へとつながる階段が現れた。


 実によくある展開だ。この下に王弟のハフナーさんがいるのね。分かります。


「どうぞ」


 マリアーヌの誘いによって俺達は教会の地下へと消えた。




読んでくれて感謝です。

タカキ達のスキルなどを説明していなかったことに気づいたのでこの章が終わった辺り、大体閑話の時にでも投稿しようと思います。

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