52話 イチャあま中◯しえっち?
♢♢♢
ガチャッ
ドアを開けてただいま。時刻は17時40分
昨日と違い、今日はバイト先で西城と抱き合って寝てないから早い。送ってあげただけだ
今日の俺は責められる言われなんてなにひとつない
ーーーそう、完璧だ
って思ってた時期がボクにもありました
「おかえりざこにぃ〜……ねぇ、愛梨がなんでこんな所に居るか分かるー?」
玄関を上がってすぐの段差には愛梨が居た
めちゃくちゃ怒ってる様に見えるが、こんなのは俺と愛梨の間では当たり前のことだ
こんな時、いつも軽い冗談で許してくれるんだ
愛梨はいつもそうだ
「段差に居るとかおまえダンサーかよ」
「今そーゆうのいいから…」
「あ、はい」
ダメだった
「ねぇ、それでなんで愛梨はココに居ると思うの?」
「プリンか?プリンなら「違う」
「玄関で待ってないでそろそろ兄離れし「違う」
「なぁ……この展開で俺の晩飯ある?…」
「ない」
あーコレは久しぶりにめちゃくちゃキレてるな
ジャーマン スープレックスとバックドロップ決めた時よりもキレてるぞコレは……
「あ〜…………朝の件か?」
「正解…」
そこまでルナの事が大事かよ…凄いな
「どうしてルナちゃんにトイレ我慢させたの!ざこにぃがゴム手袋に夢中になってる間にルナちゃんは!…ッ…お、お漏らししちゃったんだよ……」
ルナの奴、愛梨に真実を伝えられていないか。そりゃそうか…
「あーあれはな。ちょっとゲームしててな…」
「どうせベッドでいじくってる間は、部屋から出るなとか意味不明な事言ったんでしょ?」
半分正解だな………四つん這いにさせて、抵抗できないルナをほじくり回してたとか言えない
「そうそう。そんな感じだよ」
「はぁ……とりあえず謝って来て。愛梨が慰めても効果ないんだから!」
「なんて言って慰めたんだ?…」
「…誰にでもある事だよって……それと愛梨がざこにぃにこの話をした事は言っちゃダメだよ?」
まあそれは効果ないわ。ダメージは入るけど…
「お、おう…」
「ルナちゃんに口軽い奴だって思われたくないし…」
どんだけ嫌われたくないんだ愛梨の奴。まぁ真実は全く別で、俺が後ろからイカせただけなんだが…
「分かったよ。謝ってくるって…」
「許して貰えるまでこれから晩飯抜きだからねー?」
「……マジ?…え、これからずっと?」
「ルナちゃんが "そのくらいしないとアイツは本気で謝って来ないから" だってさ!」
ルナのヤツゥ!晩飯を人質にしやがって!それだけじゃなくて愛梨の思考までコントロールしやがった…
「へいへい分かりましたよ。誠意を込めます〜」
話は終わりだな。愛梨とすれ違って、階段に脚を踏み入れた時だった
ガチャッ
ドアの開く音がして俺は後ろを振り返った
「え?おまえこんな時間に出掛けんのか?」
「うん。ルナちゃんにちょっと頼まれてて、そこのコンビニまで〜」
ルナが頼み事?なんのだ?……てか自分で行けよ
「18時は過ぎないようにな。おまえは自分が可愛い自覚を持て」
「えぇ〜、ルナちゃんに比べたら愛梨はミジンコみたいなものじゃーん!」
「それなら性格で比べたらアイツがミジンコだな」
「次それ言ったら朝飯も抜きだからね?じゃ、いってきまーす」
んールナ信者怖すぎ。俺の妹はもう洗脳されてるわ
「気を付けてなー」
♢♢♢
コンコンッ
「居るか?入るぞ」
愛梨の部屋の扉を開けても誰も居ない。つまりは俺の部屋に居るのか。……最近入り浸りすぎ…
とりあえず隣の自分の部屋のドアをノックする。自分の部屋なのにノックとか悲しすぎるんだが……
「どうぞ」
いや"どうぞ"じゃねーよ。おまえもうこの家の住人が使う言葉使ってるやん
扉を開けるとルナが勉強机の椅子に座っていた。勉強熱心かと思ったが、机には紙が2枚だけ…
「ただいま……」
「おかえりぃ〜、どうしたのぉ〜?晩御飯の為にルナに許しでも乞いに来たの〜?」
全然元気だな。なんなら煽り散らかしてくるんだが
「元気じゃねーかおまえ。もう水に流そうぜ。朝のアレは事故だろ?」
「事故じゃないじゃん?てゆ〜かぁ〜れんれんってば愛梨ちゃんの前でルナの体好き勝手しすぎ〜」
もう素直に謝っとこ。不利になっても面倒だ。なんならルナの許しがない限り晩飯ない時点で不利だ
「本当にすまなかった!おまえの体が魅力的でつい!悪気はなかったんだ!」
事実だ。ルナの下半身だけでも俺は抑えが効かなかった。仕方がない、男を受け入れた事がないのが見て分かるくらい、ぴっちり閉じ切ってたからだ…
そして俺は今、コレでもかと言うくらいに頭を下げている。見事に直角だ。もうコレ勝っただろ
「や、ヤダ」
ダメか……後ろを振り向く気配すらない
「もう触ったりしないからさ。なぁ頼むって」
「それもヤダ」
まぁそうだろうな。愛梨が居ない時は触ってほしいちゃんだもんな
「とりま顔あげたら〜?机の上見てほち〜なぁ〜」
そう言われて顔をあげると、ルナは机の上に置かれた2枚の紙を眺めているだけだった
「この白紙がなんだよ…」
「色々書いてあるからめくって〜」
近づいて後ろからめくってみる。下向いてたから気付かなかったけど…耳真っ赤だぞ…大丈夫か?
「コレ誓約書〜…読んでねぇ〜」
は?…誓約書……だと?
誓約書をめくった時、一瞬不穏な単語が見えた
ん?…気のせいか?…今…
ーーイチャあま中◯しえっちーー
って書いてなかったか?いやナイナイ。ちゃんと読も




