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32話 嘘つきには制裁が必要

「ねっむ……」


カモミールティーってこんなにも眠気を誘発するのか?…脳の働きが完全に停止するぞこれ…


トイレに行って20分くらい経った頃だ…


暗闇の中、スマホをいじっていたら余りの眠気に瞼が重くなって体に全く力が入らなくなった


「カモミールティー………すっ……げ……」


ダメだ。もう意識が…まぁ明日休みだからいっか


すぅ…すぅ…すぅ…



♢♢♢



「へぇ〜ルナちゃんのお父さんってお医者さんなんだ〜、凄いね!」


「うん。つい最近海外の……国際医療なんとか?の短期派遣に行くことになっちゃったけど」


ママも夜勤で入れ違いの事多いし……


1人で家に居ても寂しいだけ。だから会って間もない2人だけどルナは大事にしたい


だかられんれんの雑な脅しでも従った


ヤバっ あの時の快感を思い出して少しだけ顔が熱くなってきた。あとやっぱちょっとムカつく。好き勝手にほじくり回しやがってぇ


でも今は愛梨ちゃんと話してる。アイツをめちゃくちゃにするのはその後


「へぇ〜……全然分かんないけど凄いってことだけは分かる!うん!」


「でしょ〜?ルナもそう思うんだ〜」


「ところでさ〜、ルナちゃんってどうやってざこにぃと知り合ったの?」


「どうやってって…アレが駄菓子屋のバイトとして来て〜ルナを部屋の端にまで追い詰めて〜それから突然抱きしめられて〜…………投げられた…」


そうだった。顔を熱くしている場合じゃない。あの日の屈辱をルナは忘れちゃいけない。復讐心を燃やさなきゃ


「…あ〜……そ、そうだったんだ」


「うん、そんな感じだった。でも愛梨ちゃんが落ち込むことなんてないよ、気にしないで」


「はーい」



♢♢♢



ガチャ ギィィ


「起きてる?…って起きてる訳ないもんねぇ…」


中途覚醒を防ぐことに特化した睡眠薬。ニトラゼパム散はよくパパが使ってた…


すぅ…すぅ…すぅ…


カモミールティーの中にニトラゼパム散を少量入れた。相乗効果で効きすぎてるとは思う


「もう何しても朝まで起きないもんねぇ〜?たぁくさんルナのおくちにぴゅっぴゅっしよね〜」


でもその前にちょっとやりたい事がある


ドアを閉めて歩き出す。それから布団をめくってベッドの中に侵入する


「…あぁ…やっぱめっちゃいい匂いコイツ…」


話している時もたまに思う。ホントにいい匂いだって


布団の中に籠った香りを味わいながら、コイツの手を自分の股の間に持っていく


「ん゛…」


……ん?気持ちいいのは触れた瞬間だけ。掴んだ手を動かしてもあの時のような快感が得られない…


「…やっぱ自分で動かすんじゃダメかー……」


やっぱり煽りまくってもう一回この男にしてもらうしか手はない…かな?


ならもういっか


布団の中を這う様に動いて、アホの股の間にすっぽり収まって搾り尽くす準備完了


「じゃあ失礼しまーす」


そう言って雑にズボンを脱がし、トランクス君だけにしてやる


脱がした瞬間、葛藤と罪悪感が生まれた


「…………」


こんなふうに復讐し(分からせ)なくても、単純接触効果で攻めて行けばいいんじゃないの?…


ぶっちゃけ手応えはある


まだまだ掛かりそうだけど、コイツに異性として認識されてるし


それに……愛のあるなんちゃらって言うのをルナは知ってみたい


「いや…でも…ムカつくし…」


『じゃあな完全敗北おざこちゃん』


『発情ボロ負けウサギちゃん』


「む…ムカつく………けど…」


『あぁ、ありがとな。今日はぐっすり寝れそうだ』


息を大きく吸って深呼吸。ズボンを戻してそのままベッドから這い出てドアの前に立つ


「ふん。今回は許してあげる。…次は絶対搾り尽くすから覚悟してねぇ〜?それじゃぐっすりおねんねしなぁ〜」


シラけた〜…かーえろ


そっとドアノブに手を掛ける


ピロンッ


ん?……れんれんのスマホの通知音じゃない?ソファに座ってた時と同じ音だし、あの時開いてた画面って…確か



ーーこれRINEの通知だ。間違いないーー



ドアノブから手を離して、ベッドの端にあるスマホを取って勝手に通知で表示された画面を見る


九条

『それか仕事以外で返してくれてもいいわよ。下校デートとかどうかしら?』


「…………………………………………………………………‥……は?……誰コイツ………」


「てゆーかあの時誰ともRINEしてないって言ってたじゃん。なに嘘ついてんのまじムカつく…」


なんでこんなにイライラしてるんだろ。このアホが嘘ついたから?…デートするから?


「ねぇれんれぇ〜ん。あんまりルナを怒らせると後悔するって言ったよねぇ〜?…ねぇ〜?無視〜?」


すぅ…すぅ…すぅ……


「…うっざ。幸せそうなツラして寝ちゃってさ」


ベッドに潜り込んで股の間にすっぽり収まる。それからズボンをトランクスごと勢いよく降ろす


「すぅぐに快感で歪めてあげるからねぇ〜?」


両手を取って、ガッチリ深く指を絡めて恋人繋ぎにする


「おくちで無様に痙攣しようねぇ〜?おてて繋いでルナが抑えててあげるからねぇー」


すぅ…すぅ…すぅ……


嘘つきには制裁が必要だよね。明日のゲッソリした姿見れるのホント楽しみ〜。気合い入れてこ〜


「それじゃたぁくさん証拠を吐き出しなぁ〜。証拠はルナが全部胃液で殺してあげるからねぇ〜。いただきまぁ〜す…あーん…」


ぱくっ


「ゔっ…」

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