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13 『異世界に来たので修行して強くなってみる』

「にんじーん」

「にんじーん」

謎の体操を城の皆で行う。エイプリルも参加してるとは思わなかった。

人参を両手に持ったまま行うラジオ体操みたいなものだ。

よく判らない儀式だな……!


軽い体操の後に朝食。

中庭の隅にあるベンチに座ってパンとヨーグルト、ゆで卵、そして紅茶という形で行われた。メイド付きである。

仮面を斜に被ったエイプリルがこれからの事を改めて言う。


「水取くん。貴方を返す為の魔法は時間が掛かる。倉庫に材料が無かった。

 少し面倒」

「はい! はい! 面倒ならこのまま水取どんを正規プレイヤーにしようぜ!」

小人のちゃっきーさんがビシッと挙手して言った。


「却下。時間は掛かるけど達成は可能」

「むう」

エイプリルのすげない言葉に小人がくわっとこちらを向く。


「水取どん! この娘っこを見返すべく強くなろうぜ! ムキムキの筋肉つけてマッスルポーズしながら壁に追い詰めるべ!」

「セクハラ。水取くん最低」

「いまの発言も俺に責任くるの!」

つらい。


ミムさんが紅茶のお代わりはいかが、と腰をかがめる。

「お嬢様の照れ隠しですよ」

「発言の撤回を要求」

「はい、撤回します。水取くん、わすれてね」

ミムさんがエイプリルをあしらってる。仲が良い主従やな。

そういえばミムさんの手は魔力がまとってスケルトンというよりは生身って感じだった。

コルセットでスケルトンの体型を誤魔化しているじゃねえかな、って思ってたけど

案外爆乳のわがままボディは張りぼてじゃねえのかな。


小人の声が頭に響く。

びびび「触らせて貰えばええと違うんか?」

心を読まれた! そして難易度高い提案!


「ミムどん、ミムどん」

「はい、何でしょう」

「その胸が詰め物かどうか若人が悶々しとるで」

「あらあらまあまあ! 水取くん、気になる? 触ってみたい?」

「ミム、からかわない」

「本気でも良いのですけどね」

「水取くん、最低」

「この流れはガード不能なの!?」



朝の平穏な一時であった。

エイプリルとミムさんが仕事に戻ったのでコマンド式魔法の練習をすることにした。

中庭に刺さっている巨大な剣のオブジェがあったのでそれが的に良いだろう、という事になった。

紙に二重丸を書いて剣に糊付けで止める。


下、前斜め下、前と空中に指で線を引く。すーっと輝くリボンが現れる。コマンド終了と同時にリボンが丸まって炎が発生、的へ向かって飛んで行く。

見事に着弾、発火。


「おー。当てるのは指差すだけだから簡単なんだな」

10回程試して全弾命中。指先を的に重ねるだけなので当てやすい。


「しかし動く的はどうかな……!」

小人がフリスピーを投げた。慌てて狙ってみる。外れ。

外れた火をミムさんが走ってバケツでさっくり消す。申し訳ない気分。

あと足速いな! 50mが4秒とかで済んでいそう。人間じゃねえ。


気を取り直す。動く的は難しい、って判った。


「これちょいと咄嗟に当たらない気がする」

「改良してみるべ。良し」

小人がなんか施してくれた。

青い宝石を渡してくる。握ると手の中に消えた。


例によって心の中に魔法の書が浮かび上がり羽ペンで書き込まれる。

先程手の中で消えた宝石がページに埋め込まれているのが見える。


――命中補正システムのインストールに成功しました。(17/300)



再度挑戦。集中して飛んで行くフリスピーに目を凝らす。


すると……。

視界に丸い表示がでてフリスピーをロックオン。

コマンド終了時の指先が勝手に動いて微調整した。ちょっと怖い。


発射、あっさり命中。空宙で的が消し炭になる。

ミムさんが拍手。いい気分。


「目で見たのをロックオン。素敵なFCSで動く的も当てやすいどすよ」

「FCSとか言い始めた!」


FCSはFire control systemの略で銃器のあるゲームでは馴染みがあるやつだ。

火器管制システムという奴で射撃する際に的に当てやすくコンピューターが演算してくれる。その機能がついてた。


「面白そうだったんで導入してみたべ。性能を上げるのは魔法石をゲットが条件やで。今は最低ランク。強いのに入れ替えていこー!」

「まさか魔法にFCS適用してくるとは思わなかったよ!」

「弾道学は昔から大学で研究が進んでたべ? お前様の国で発達してるCPUとやらは石というので魔法石で代用して良いじゃろう」

なんかすげーこじつけがされている気がするけど文句をつけない方が良い気がした。


性能があがるとロックオンの距離が伸びたり、複雑な回避行動を行う目標にも当てれるようになるらしい。魔法石は自力で見つけて、と言われた。

収集と選別マニアの心をくすぐりに来てる。



ブックマークと評価ありがとうございます。

それなりに手間をかけた投稿なので反応がある事は嬉しいですばい。


昨日タイトルを改名しました。

ヒロイン達の属性と主人公の爛れた生活を示すタイトルです。

そろそろ次のヒロインの顔見せが来るので余裕があったら絵を用意したいですね。

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