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二十五
庭を並んで歩いている二人。
破近が、正面を向いたまま
「ね? 今手元にある資料を全部置いて、はよ戻り」
これに相手の足が止まり
「え? 『はよ戻り』って、私が? 一体どこに?」
ここで初めて隣に目をやる破近
「京に決まってるやん」
一瞬置いて、笑顔を向けてくる相手
「またまた、ご冗談を」
「しゃあないな……ね、さっきわいが漏らした言葉に反応したやん?」
「え? ああ、『自分、これからどうする』ですね? だから答えたまでですが」
庭を並んで歩いている二人。
破近が、正面を向いたまま
「ね? 今手元にある資料を全部置いて、はよ戻り」
これに相手の足が止まり
「え? 『はよ戻り』って、私が? 一体どこに?」
ここで初めて隣に目をやる破近
「京に決まってるやん」
一瞬置いて、笑顔を向けてくる相手
「またまた、ご冗談を」
「しゃあないな……ね、さっきわいが漏らした言葉に反応したやん?」
「え? ああ、『自分、これからどうする』ですね? だから答えたまでですが」
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