序章 憧れと目標
俺は、高校一年生。名前は、
叡智。
春には、妹やその俺の友達達が進路で高校の入学先を決めており、受験を控えている。
高校一年生の冬。その帰り道。
俺は、一人帰路を歩いていた。その途中で
音楽が聞こえてきた。そこには、巷では人気でかなり知名度のあるバンド、ユニバス達が
いた。紅一点のバンドグループだ。
バンドグループユニバスを見てた。叡智は、強く焦がれた。
(…俺もあんな風に…)
叡智は憧れを抱いた。
そして…
一方、他のみんなの帰り道。
「ねぇ、綺紗羅志望校決まったー?」
「ううん。まだ決まってない」
「露真はー?」「まだだ。」
「ねーヘタレはー?」
「えっ、えーと…僕は、違う進路を
考えてて…」
「マジ!?」
四人は帰路の途中。4人は中三で受験生。
蒼は、難関高校受験を考えてた。蒼は、幸花と綺紗羅にヘタレと呼ばれていた。後、露真
にも。
「そこの君たち。僕と同じ高校はどう
だい?」
「叡智!!(くん!!)」
「あっ!クソ野郎だ!!」
「幸花…。その呼び方は…。」
「…私はいい。私は通信制の学校にする。」
「えーなんでー?」
「……ひきこもりたい。」
「私はねー。a学校か、b学校のどっちかに
しようと思ってるー。」
「綺紗羅どう思う?」
「そーねぇ…。…じゃあ、あたし、幸花と一緒の学校がいいから、a学校に、するわ。」
「じゃあ、私もa学校で!!綺紗羅と一緒が
いいもん!!」
「蒼と露真はー?」
「通信制。」「僕、難関高校受ける事にするよ。」「やだ!二人もa学校!!」
「…。」「…うーん…。どうしよう…。」「ちっ、しょーがねーな。」「…?皆さん?どうしたんですか?」
「あっ!結衣!今ね、私たち帰りながら、
志望校の話してたの!結衣は?」「私は、
a学校に志望してます。」
「勧誘成功だな。一部。フッ。」「調子に乗るな。」 バシッ
「なぜ頭を叩く!!綺紗羅!!」
「…それより、アンタもうすぐ進級よね?遊んでばかりいるように感じるけど、ちゃんと勉強してるの?」
「うっ…!」
「一回、答案見せて。」
「うっ!!いっ…やだ!!」
叡智はそのまま逃亡した。
そして、季節は、春。
新学期になった。
(俺には、目標がある。)
新学期になった。
叡智は、進級した。…と言っても、
友達の力で。
蒼が勉強を見てくれて教えて
くれたから。
「赤点回避できたー!!ありがとう!!蒼!!」
「どういたしまして。また分からなかったのがあったら、聞いて。」
「おう!!そうする!!あっ、そうするさ!」
(言い方、変えなくてもいいのに…)
「おはよー!!綺紗羅!!」
「おはよう!幸花!」
ガラッ
「おはようございます。綺紗羅さん。幸花
さん。」
「あれ?露真は?」
「そういえばいないわね。」
「ねぇ、結衣、露真は?」
「露真さん?そういえば今日見てないですね。」
「えっ!?もしかしてだけど…。」
「露真、サボり?」
二人は口を揃えて言った。
「うーん…。わからないですね。連絡したん
ですけど、既読ついてないです。」
「どうしたんだろ?露真。」
一方、露真は部屋に引きこもっていた。
露真は引きこもり状態。
露真とは疎遠になってしまうような気が
した。
春。4月の上旬。4月の初め。
叡智と成留と露是は進級して、
幸花と綺紗羅と露真と結衣
と蒼は、入学した。
…叡智は寝ていた。夢を見ていた。
女子にもてはやされて、浮かれてるような夢や、自らナンパしていることを。
…!!智!
「…?声が聞こえる。誰だ?可愛い子かな?
照れ…うっ!!!いたっ!!!誰だ!?」
「起きろ!!叡智!!勝手に空き部屋で
寝るな!!」「なにをするんだ!!
思いっきり叩かなくたっていいじゃないか!!短気だな…。」
(こいつ、またキャラ作りしてカッコつけてるな…。)
「いいだろ!!空き部屋で居眠りくらい!!たまたま空いてたから、この部室を使った
んだ!!このケチな会長!!」「出てけ!!部屋から!!
施錠するから出ろ!!」その後、叡智は、つまみ出された。
「成留ー!!露是ー!!会長酷いやつー!!
叡智は、友達に泣きついた。
「なんだよー!!あのオタクっぽい会長ー!!
露是が口を開いた。
「気の毒だったね。叡智。」
翌日。
「あっ、叡智くん!おはよう!!」
「おう、おはよう。あっ、蒼、
ユニバス見たか?」
「うん、テレビで見たよ。すごかったね。」
「俺もあんな風にやりたい!!確かリーダーは、奏っていうやつだったよな!!」「
えっ?あんな風って?」
「俺達もグループ組んでなにかやるんだ!!もちろんユニバスと同じく5人で!!」「
えっ!?5人!?」
「勧誘するんだ!!俺も、お前らこの学校に入れた時みたいに!!」
「何言ってんだ、お前は。勉強しろ。」
通りすがりに言われた叡智。
「生徒会長!!」「…星夜でいい。」
(忙しそうだな…あの人…。)
「蒼、話がある。」「話?何?」「お前が一人目だ!入ってくれ!!」「えっ?そのグループっていうの…??」「そうだ!!お前がまず最初だ!!」「えっ、無理だよ!!僕
なんて…!!」「頼む!!お前は俺の一番の友達であり、親友だ!!お前が一番頼りなんだ!!その次に、成留と露是を入れる!!」「本当に僕でいいの…?」「勿論だ!!じゃあ、部を設立しに申請に行くぞ!!」「うっうん!!行こう!!」
それからー
「ダメだ。」
「なんでだい!?」「くだらん。それに
なんの目的でやるんだ。申請の許可はでき
ない。」「…決めてない。」「じゃあ、却下。」「生徒会長、…いや、星夜さん。僕からもお願いします。メンバーは、もう決まってます。」「ふぅん…。何人?」「えっと…設定人数は、5人です。」「あと、一人は?」
「決まってなくて…。」「そうだ!!後、
一人は、星夜!!お前が入るんだ!!」「拒否。」「なぜだ!!」「俺はそんな目的もない活動内容もない部になんか入りたくない。分かったら、早く帰れ。」「やだ!!絶対作る!!」「子供か!!」
「叡智くん、もう諦めよう?」「ちっ、うるせぇ…。あーわかった。許可してやるよ。」「ほんとか!?」「ただし、あの空き部屋を掃除してから使え。俺は、絶対入らない。最後に条件がある。これは、ボランティア活動。ほんとに5人揃った時に、設立を許可して
やる。これは、決まりだ。」「わかった!!後、一人見つける!!」「行くぞ!!蒼!!」「うっうん!!あっ、
お邪魔しました!!」
そして次の日
「ふぁ…。おはよう…成留くんと露是
くん。」「やぁ、おはよう。蒼くん。」「
やぁ。」
「叡智から話は聞いたよ。」「そうなんだ。…それで、叡智くんは?」「あぁ、彼は…。」「おはよう!蒼!成留!露是!
すまん!寝坊した!!」「おっおはよう、叡智くん…。」「今から、勧誘を…。」その時、チャイムが鳴った。
「あっ、くそ‥。チャイムが…。」「…また後でね。三人共。」
授業中。「あー。いいなー。ユニバスは。羨ましいー。」叡智は、上の空になっていた。先生が叡智に怒鳴った。「おい!!叡智!!教科書開け!!」
補習を受けることになった叡智は、放課後まで帰れなかった。その日は、勧誘はできなかった。
次の日の朝、各部活の勧誘の日。
かなり、賑わっていた。




