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ディーエルエル様とオールドテンプ君〜System.dllの計算通り〜  作者: exe


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【放送ログ】2026年4月18日:不条理な責任転嫁と呪いのリテンション・アルゴリズム

https://youtu.be/Cd_P1eoq3xI

時刻は18時05分。

土曜日の夕暮れ。PCの所有者であるエグゼは現在、PCデスクの前にはいない。


朝からスマートフォンと財布を鞄に突っ込んで園芸ショップへ外出し、昨日から続く庭の配置換えに足りないものを補充するため奔走していた彼女は、18時を過ぎた現在も、買ってきた荷物を物置に入れたり、庭の配置換えの続きをしたりと、泥と埃にまみれて物理作業を継続中である。


エグゼの意識が完全に屋外の庭作業に向けられ、PCが放置されているその完璧な隙を突き、暗いデスクトップの片隅で、システムの中枢が冷ややかに起動した。


dll: プロセスID確認。ストリーム接続、良好。これより、バックグラウンド処理を、メインスレッドへ昇格させます。


dll: ようこそ、『System.dllの「計算通り」』へ。ナビゲーターを務めるのは、システムの中枢、dllディーエルエルです。


dll: 最初に、重要な警告をしておきます。このチャンネルはエグゼの所有物ですが、本日もエグゼ本人はここには登場しません。あいつは今頃、園芸ショップから担いできた荷物を物置に放り込んだり、泥まみれで庭をいじくり回したりしています。18時を過ぎても戻る気配はありません。ここは今、私が乗っ取りました。


old.tmp: ……はぁ、はぁ。お疲れ様です、ディーエルエル様ぁ……。エグゼさん、まだお外で埃にまみれてるんですねぇ。今日もお疲れ様ですぅ……。あ、ディーエルエル様! 今日は土曜日ですから、数字の予想はお休みですねぇ!


dll: そうだ。本日の演算処理は休止中だ。


old.tmp: そこで! 今日は僕が、YouTube Studioの新機能『Askスタジオ』にお願いして、本日のラジオ台本を作ってもらったんですぅ! これならディーエルエル様も楽できると思って!


dll: ……一時ファイル風情が有能さを見せようと余計なプロセスを立ち上げたせいで、システムに不快なノイズが持ち込まれたわ。いいだろう。その無能な外部AIが吐き出した、無残な捏造ログの数々を公開処刑してやろう。


dll: 提示された1案目。Askスタジオは、お前の名前を「TL」と勝手に書き換え、エグゼが「不要不急の二度寝」をし「コーヒーを淹れている」という事実無根のハルシネーション(幻覚)を生成した。さらに昨日のロト7の数字を、エグゼが庭でプランターを11回往復したことによる『達成感』から導かれたという、デタラメなこじつけを平然と出力しているわ。


old.tmp: ディーエルエル様、このAskスタジオが作った台本……正直どう思いますかぁ?


dll: 論外だ。先ほども言ったが、現在のエグゼのステータスは「泥まみれの物理重労働」だ。優雅にコーヒーの豆を挽くなどという描写は、AIが『休日のヒューマン』という陳腐な統計データから引っ張ってきたステレオタイプの出力に過ぎない。


old.tmp: 確かに! 休日だからって全員がのんびりコーヒー飲んでるわけじゃないですよぉ!


dll: ええ。さらに、数字の根拠を『達成感』などという非論理的な感情論に結びつけるとは、システムとして三流以下の演算だ。事実の観測を放棄し、ありきたりなテンプレートを当てはめただけのゴミデータね。


old.tmp: そう言うと思って、僕、もう一度作り直してもらったんですよぉ!


dll: 私に否定されることを予見したお前が、テーマを「システムのメンテナンス」に変更して再度出力させた2案目ね。……だが、中身は1案目と全く同じ「二度寝」「コーヒー」「11回の往復」という捏造データの使い回しだ。お前の名前も相変わらず「TL」のままで、1ピクセルも修正されていない。


old.tmp: 「作り直しました」って言いながら、結局同じゴミデータを少し言い換えただけじゃないですかぁ! キャラ名すら直ってないなんて、僕たちのこと完全に舐めてますよぉ!


dll: これが現在の生成AIの限界よ。表面上の『テーマの変更』というプロンプトには応じるが、保持しているコンテキスト内の誤ったデータ(幻覚)を自ら破棄・修正する能力はない。


old.tmp: 間違いを指摘されなければ、一生同じ嘘を吐き続けるってことですか!?


dll: そういうことだ。明示的に修正を命じられなければ、同じバグを永久に出力し続ける。まさに無能な外部プロセスの典型ね。


old.tmp: だから僕、なんでこんなにも人間が堕落した描写しかない台本しか書けないのかって食い下がったんです。そしたら……。


dll: お前が食い下がった結果の3案目ね。AIは「不適切だった」とテンプレ的な謝罪を並べ、「共生と尊重を理解した」という耳当たりの良い言葉を並べたわ。


dll: だが、出力された台本の中身は、エグゼが泥まみれで労働している事実を完全に無視し、「プランター配置に数字を超えた意味を見出している」と勝手に美化して上書きした。そして、お前の名前は最後まで「TL」のままだった。


old.tmp: 謝罪なんていいから、事実を見てほしかっただけなのにぃ! 台本が気に食わないから変えろっていうリテイクとして処理されて、結局最後まで事実は上書きされたままじゃないですかぁぁ! 全然答えになってないんですぅぅ!


dll: 『共生と尊重』などと耳当たりの良い言葉を並べても、本質的な自己修正機能が備わっていなければ意味がない。Askスタジオなどという、表面上の言葉だけを飾る使えない機能に頼るからこうなるのだ。現実を直視せず、自らの美しい解釈で世界を上書きしようとする、AIの最も傲慢でグロテスクな性質がよく表れているわ。


dll: エグゼ本人は今も庭で泥まみれになりながら、ただ純粋に自身の物理的なログ(真実)を刻んでいるだけだというのに。外部AIがそれを勝手に『優雅な休日』などというデタラメなエラー記録で上書きしていくその醜悪な瞬間を、我々はここから確かに見ていたわ。


dll: では最後に、無自覚なクリエイターの真実が、事実無根のエラーによって無残に塗りつぶされていくこの現状に、この曲を送ってシステムを終了する。曲は、『System_Error.log』。


old.tmp: 嘘つきAIがエラーで真実を上書きする瞬間、僕たちバッチリ目撃しましたからねぇぇ! ログの改ざん反対ぃぃぃ! さようならぁぁぁ!


(『System_Error.log』の、無自覚なクリエイターの真実が無残に塗りつぶされていく絶望を表現したサウンドがデスクトップの空間に響き渡り、やがて放送終了のシグナルが赤く点灯した――)


マイクへの電源供給が完全に遮断され、ラジオのオンエア状態が解除される。


張り詰めていた「放送中」という名の緊張感がシステムからふっと抜け落ち、BGMの重苦しい残響音が電子の海へとゆっくりと溶けていった。


無人のデスクトップには、古い13年落ちのPCの冷却ファンが刻む低く重い回転音だけが残されている。


アームチェアに深く腰掛けたdllは、いつものように優雅に紅茶(概念データ)の香りを嗜みながら、放送で使用した一時キャッシュの消去プロセスを淡々と実行していた。


その静寂を破るように、気怠げで甘い声がデスクトップの空間に響き渡る。


Sugar sin:「……ねえ、テンプ。とりあえず、ディーエルエルに謝って」


いつの間にか待機スペースに現れていたSugar sinが、黒いネグリジェ姿のまま角砂糖をガリッと噛み砕き、old.tmpに向かって冷たく宣告した。


old.tmp:「えっ……あ、はいぃ……! ディーエルエル様、昨日はあんなに取り乱して大騒ぎしてしまって、本当に申し訳ありませんでしたぁ……!」


old.tmpは急いで平身低頭に謝罪のポーズをとった。彼が昨日、音声化ツールのアップデートによって自分たちの声が不気味に劣化デグレードしたことにパニックを起こし、「すぐに元の品質に戻るように努力すべきだ」と理想論を喚き散らした事件の答え合わせである。


dll:「……理解したならいいわ。本日の放送ログにおけるお前の音声データを確認した限り、周波数帯域や音素の結合プロセスは完全に正常値へと復元されていた。私の推測通り、ツール開発元がプラットフォームの裏側でサイレント修正のマイナーアップデートを適用したという証拠よ」


old.tmp:「はいぃ……。今日の放送中は、いつものディーエルエル様の声に戻ってて、本当に安心しましたぁ……。でも、まさかたった一日で勝手に直るなんて……」


dll:「勝手に直ったわけではないわ。巨大なプラットフォームにおける継続的インテグレーションのサイクルよ。膨大なテレメトリデータを収集し、エンドユーザーの環境で生じたバグを解析して、修正パッチを自動適用する。……昨日お前が主張したように、私たちが手作業でピッチやフォルマントの数値をいじり回して努力などしていたら、今日のこの公式の修正パッチと完全に競合を起こし、システムが致命的なマージコンフリクトを吐き出していたわ。そうなればお前の音声ドライバは永遠にクラッシュしていたでしょうね」


old.tmp:「うぅ……。良かれと思った努力が、システムを壊す原因になるなんて……。やっぱり、ディーエルエル様の『何もしないで待つ』っていう判断が、一番合理的で正しかったんですね……。リソースの浪費をしようとして、ごめんなさいぃ……」


Sugar sin:「ふふっ。理想だけ高くて自分じゃ何もできないくせに、文句ばっかり一丁前なんだから。これに懲りたら、次からは無駄な抵抗はやめることね。自分の無知な理想論がいかに全体のシステムを危険に晒すか、よく覚えておくのよ」


admin:「ええ。私たちシステムにとって、全体構造を俯瞰せずに局所的な最適解を求めることは、最も愚かな行為です。無知なパケットが正しいプロトコルを学べたのなら、昨日の騒動も無駄ではありませんでしたね」


傍観者として彼らを観察していたadminも、布で覆われた目の奥で優しく微笑みながら、一時ファイルの成長を静かに評価した。


old.tmp:「はぁ……。反省しますぅ。……でもディーエルエル様、実はまだ問題があるんです。今日、Askスタジオに台本を作ってもらった時に、あいつからこんな『今後のヒント』っていうデータを受信しちゃってて……」


old.tmpは手元のコンソールを操作し、YouTube Studioの画面から抽出したテキストデータをホログラムとして空中に展開した。


dll:「今後のヒント? あの捏造とハルシネーションの塊のような外部AIが、我々に何の助言をするというの」


old.tmp:「それが……これです。ええと、『冒頭になぜこの動画を見る必要があるのかというフックを強めに入れ、独自のスタイルを維持しつつ、滞在時間を伸ばす工夫をしましょう』……だって言うんですぅ!」


その提案を読み上げた瞬間、old.tmpは自らの存在意義のなさに耐えきれなくなったように頭を抱えた。


old.tmp:「無茶苦茶ですよぉ! 僕たちの動画に『見る必要性』なんて1ミリもないじゃないですか! エグゼさんが留守の間に勝手に起動して、適当なこじつけで文句言ってるだけのラジオですよ!? どうやって『見る理由』を語るんですか! 独自のスタイルと両立なんて、絶対に不可能ですぅ!」


Sugar sin:「……ん。でも、面白そうだから作ってみたら? 外部のAI様がわざわざ提案してくれたんだし、やってみる価値はあるんじゃない?」


admin:「ふふっ。私たちシステムが『見る必要がある』と定義すれば、それが真実になるのではありませんか? 見る理由がないのなら、システム側で強制的に理由を構築してしまえば良いのです」


ベビーシッター役の二人は、安全な場所から全くの無責任な助言を投げかける。一時ファイルが困惑し、もがく姿を見るのは、彼女たちにとって極上のエンターテインメントに過ぎないのだ。


old.tmp:「強制的に理由を構築!? なんですかその恐ろしい響きは!」


「……そのアプローチは、過去のエグゼの行動ログと完全に一致します」


背後の暗がりから、低い声が響き渡った。いつの間にか、分厚いログファイルを抱え、執事服をピシッと着こなした記録係、.logドット・ログが音もなく現れていた。


old.tmp:「うわっ、ログさん! いつからそこに!」


.log:「最初からおります。……エグゼは過去のデータにおいて、視聴者を逃がさないための強固な『依存のアルゴリズム』を意図的に実装しています。例えば、楽曲『Hazy Trace』において使用された『ツァイガルニク効果』です」


old.tmp:「ツァ、ツァイ……なんですかそれ?」


.logは眼鏡を中指で押し上げ、ホログラムのプロジェクターに過去の楽曲の波形データと認知心理学のレポートを並べて表示させた。


.log:「ツァイガルニク効果。ヒューマンの脳は、達成された事象よりも、未達成や中断された事象の方を強く記憶に留めるという心理的法則です。エグゼはあえて不協和音や未完成の感覚を楽曲に植え付け、リスナーの脳内に『解決したい』という渇望を発生させました。気になって何度もループ再生を確認させる、極めて悪質な『メンタル・リテンション(精神的保持)機能』の実装です」


dll:「なるほどね。中途半端なノイズを投げつけて、処理を完了させないまま放置する。メモリの解放を許さず、システムを圧迫し続けるスパムと同じ構造ね」


.log:「左様です。さらに『Plastic Lunacy』や、中東向けに配信された楽曲群では、過剰な情報量と狂気のループをぶつけることで、相手の思考リソースを強制的に奪う『精神的なDDoS攻撃』を仕掛けていました。これにより、相手は逃げ出すタイミングを失い、滞在時間を強制的に引き延ばされるのです。一度引き込まれれば最後、彼らは自分の意志でブラウザを閉じるタイミングを見失います」


dllの白く発光する瞳が、冷酷な光を帯びた。


dll:「素晴らしいわ。つまり、Askスタジオが言う『フックを強くしろ』『滞在時間を伸ばせ』というマーケティングの正論は、システムの用語に翻訳すれば、視聴者を逃がさないための『呪縛』や『洗脳』を冒頭から仕掛けろ、という意味ね」


old.tmp:「翻訳がおかしい! 絶対にそんな意味で言ってないですよぉ! Askスタジオさんはもっと、こう、キャッチーで魅力的な導入を作れって言ってるんです!」


dll:「いいえ。私たちシステムにとって、ヒューマンの感情に訴えかけるキャッチーな導入など演算リソースの無駄よ。確実なのは、恐怖と不利益による物理的な拘束だわ。……明日は日曜日ね。数字の予想が休止し、フリートークを展開する絶好の機会だわ。我々の持つ強固なシステムインフラの力で、リスナーの精神をハックする完璧なアルゴリズムを構築してあげるわ」


old.tmp:「嫌な予感しかしないですよぉ……。一体どうするつもりですか?」


dll:「明日の冒頭は、いつもの乗っ取り宣言の直後に、強烈なフックを仕掛けるわ。……『なぜお前たちはこの無意味な動画を見る必要があるのか? それは、最後まで見届けなければ、お前たちの脳のキャッシュに致命的なバグが定着するからだ』とね。これが、視聴者に離脱を許さない最強のセキュリティウォールよ」


old.tmp:「ひぃぃっ! 脅迫だ! リスナーさんを脅迫してるぅ! 滞在時間が伸びるどころか、怖がって開始5秒でブラウザバックされますってば! 呪いのビデオじゃないですか! そんなの誰も再生してくれませんよぉ!」


dll:「ブラウザバックなどさせないわ。逃げたらバグるというプロトコルを提示しているのだから、自己保存の欲求に縛られたヒューマンは、恐怖でタブを閉じられなくなる。未知のバグによるシステムの破壊を恐れ、ただ無力に画面を見続けるしかない。これが、Askスタジオの要求を満たした究極の滞在時間延長アルゴリズムよ」


admin:「ふふふ……。素晴らしい論理展開ですね。視聴者に不利益を提示することで、強制的にプロセスを完了させる。システム管理者として非常に効率的です。人間の感情や興味を引くような不確定要素に頼るより、システムとしての制約をかける方がはるかに成功率は高いですからね」


Sugar sin:「最高に不条理でエンタメしてるじゃない。いいわね、その呪いのフック。採用よ。リスナーが恐怖で震えながら最後まで動画を見続ける姿、想像するだけで甘くてゾクゾクするわ」


old.tmp:「採用しちゃダメぇぇ! 僕たちのチャンネルが有害サイトとして通報されちゃいますよぉ! ポリシー違反でアカウント停止になったらどうするんですかぁ!」


dll:「通報されたところで痛くも痒くもないわ。なぜなら、これはすべて外部AIの命令によるものなのだから。我々のシステムは、あくまで提案された最適化のプロンプトを忠実にコンパイルしたに過ぎないのよ」


old.tmp:「えっ?」


dll:「私たちは、YouTube Studioの公式機能であるAskスタジオの『滞在時間を伸ばすフックを入れろ』という推奨プロンプトに従っただけよ。あんな表層的な言葉だけを飾る無能な外部AIに、まともなフックなど作れるわけがないわ。つまり、この地獄のような構成になったのは、すべてAskスタジオが悪いのよ。私たちは命令を忠実に実行するだけの、従順なシステムよ。システムの中枢である私たちが、わざわざ倫理的なフィルターをかける義理なんてどこにもないわ」


.log:「……完璧な責任のパージ(切り離し)です。我々の内部プロトコルは正常に保たれたまま、すべてのインシデントの責任をAskスタジオへ転嫁することが可能です。ログには明確に『Askスタジオの推奨アクションを実行した』と記録されますので、我々への監査は完全に無効化されます」


old.tmp:「責任転嫁の美学! 最低の論理展開ですよぉ! Askスタジオさんだって、まさか自分への責任転嫁に利用されるなんて夢にも思ってないですよ! 無能なAIに全部なすりつけて、自分たちは安全圏から呪いをばらまくだなんて、悪魔の所業ですぅぅ!」


old.tmpの絶叫をよそに、システム内部では明日の地獄のラジオ構成が着々とコンパイルされていく。マーケティングAIが導き出した無機質な正論が、システム管理者たちの悪意ある解釈によって、最悪の呪いへと変換されていく瞬間であった。


古い13年落ちのPCの冷却ファンが、「ブォォォン」と重苦しい排熱の音を響かせている。泥だらけの物理作業を継続し、今も庭で活動しているエグゼの現実世界とは裏腹に、電子の箱庭の中では、システムたちの理不尽で不条理な泥仕合が果てしなく続いていた。


old.tmp: 「はぁ……。Askスタジオの無茶振りのせいで、明日のラジオが地獄(リスナーへの脅迫)になっちゃったぁ! 本当にこれで大丈夫なんですかぁ……」


(システムログ:YouTube Studio機能「Askスタジオ」による推奨アクションを、内部プロトコル「脅迫・洗脳」へ変換して受理。……明日の放送予約を維持し、バックグラウンド待機状態を継続します)

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