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ある男達の末路 2
魔物の亡骸は攻撃を受けて、何度も転がったりしては、衝撃で半壊していった。たまに血や肉片が飛び、周りの木々の幹や藪の葉っぱに付着していた。
その光景はあまりにも醜悪である。辺りには鉄臭い匂いが立ち込めていき、不快さが増していく。
「この野郎!!…脅かしやがって!!」
と、ルサールは決して途中で止めようとはせず、気が済むまで続けていた。周囲に誰もいないのもあって、行動を助長させている。暫くして息が荒れてくるに比例して、足にも力が入らなくなり、動きを止めた。最後に深く呼吸しながら、「どうだ、この野郎!」とだけ吐き捨てて、踵を返して再び歩きだしていく。
「グギャ、グギャ。」「ゲギャ、ゲギャ。」
「ん?……」
だが先程と比べて、周囲に違和感があった。
何かの鳴き声が聞こえ、足音が間近まで迫りつつある。
ルサールは長年の経験から殺気が放たれているのを感じ取る。全てが自分に向かっているのに気がつく?
既に取り囲まれているようだった。
次の瞬間、藪から枝が激しく揺れる音がしたら、何かが一斉に姿を現わした。




