表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/534

ギルドとスキルと勝負 13

 全ての話が終わった。

 「わかった。…なら、明日の早くにでも、一緒に行くとしよう。…用意してくれ。」

 リキッドは、真剣な顔で指示をだしていた。

 「申し訳ありません。…私が付いていながら、旦那様のお手を煩わす事態になりまして。」

 するとダフネが謝罪の言葉を述べる。

 それでもリキッドは手で制し、首を横に振りながら否定していただけである。文句を言う出す素振りもなく、最後には微笑んでいた。

 「そんな事を、わざわざアンタがする必要があるのか?…」

 と俺は、静かな口調で質問をする。

 リキッドは再び此方を向くと、徐に席を立つ。さらにすぐ側まで移動したら、床に跪いてから一言だけ告げてきた。

 「…あぁ、気にしなくていいよ。…私が好きでやっている事だから。」

 そして彼の手が伸びてきて、俺の頭を優しく撫でだす。

 「……何だよ、…急に。」

 対して俺は指摘するも、なんとなく受け入れていた。頭を誰かに撫でてもらうのは、久しぶりの感覚だった。

 「…君の言う通り、私は自己満足したいだけだろう。…君にとっては恩着せがましいのかもしれない。…でも、知っておいてほしい。…私は凄く嫌われてもいい。…君が幸せになるのなら、出来る限りの事をしたいと思っているんだ。」

 やがてリキッドは、ポツリポツリと優しい口調で喋りだす。ほぼ独白のようだった。

 もう俺は喋れない。彼の顔の方を振り向けなかった。

 だんだんと目頭も熱くなる。頬も熱くなる。

 たぶん、もう真っ赤な顔をしているに違いない。しかし、怒りの感情は表れていなかったのだった。

 その後も家族みたいな、やり取りは続いていた。

 暫くの間は、のんびりした時間が過ぎていくのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ