2話 二章 ギルドの屋敷のあれこれ 7
対して俺は驚きながら、聞き返す。
「ってか、はぁ?!…弟子?!…キリエって奴がか?」
そのまま二人で、話し出した。
「はい、少し事情がありまして。…一年程前から、一応は師弟の間柄です。…主に使用人の業務や剣の使い方を指導をしていまして。…私の力不足で不愉快な思いをさせてしまいました。…後で改めて、しっかりと言い聞かせますので。御容赦ください。……」
「あぁ、いや。…別にお前が悪い訳じゃ、……。」
「……後、言い訳かもしれませんが聞いて貰うますか?…あの子は使命に真面目過ぎなので、周りと衝突してしまうんです。…なので、どうか少し寛大な心で受け止めてあげてください。」
「しかし、よぉ。……」
「ヒナ様とキリエは、貴方よりも一歳は年下なので、優しくしてあげてください。」
「え?…あいつら二人とも年下かよ??!」
「えぇ。…ですので、何卒、御容赦を。」
「…っち。…わかったよ。」
と俺は話を聞いて最後には、渋々ながらも了承したのだった。やがて気恥ずかしさが勝り、頭を掻きながら、顔を反らしていた。
どうにも此方の勢いを削がれてしまう。
今までの彼女の態度と違い、真面目に謝罪する姿には差異を感じて戸惑っていた。
先程までの他の使用人達へ態度と比べてみても、差が激しいようだった。まるで贔屓しているようだった。
「いやぁ、…なんだか、大変な事になってしまったな。」
その時、不意にリキッドが独り言を呟いているようだった。
「は?……」
するとダフネが間を開けずに、声を出して反応したようである。さらには目にも止まらぬ速さでリキッドの方へと迫っていく。凄く強い怒気を含ませた気配を放っていた。
「旦那様。……」
「は、はい。…何かな?」
ようやくリキッドも異常に気がつき、怯えて身体を震わせている。段々と気圧されて萎縮していた。
その直後に、ダフネは小言を言い出した。
「何を他人事の様に言っているのですか?…そもそも原因は貴方の説明不足でしょう。…私は言いましたよね。…出立する前に、ちゃんとヒナ様とキリエに説明してくださいと。…してませんよね?」
「はい、…そうです。…私が気がついた時は、もうヒルフェ君がいた宿場街でした。」
「ですよね。…間が抜けているにも程がありますよね?」




