2話 二章 ギルドの屋敷のあれこれ 2
一拍の後に、リキッドが茶を一口啜ってから、
「…早速、改めて自己紹介しようか。」
と口火を切って、再従妹の少女達の紹介を始めた。
「彼女は、ヒナちゃん。…私の姉上、…つまりヒルフェ君の大叔母である人の孫娘だ。…中央学院の魔術学科を飛び級なうえに、主席で卒業した才女なんだよ。」
「…宜しく。」
とヒナも、恐る恐ると挨拶してきた。
俺も短く、「あぁ。」とだけ呟く。続け様にリキッドの方を振り向いて、質問しだした。
「じいちゃんには、姉がいたのか?」
「そうだよ。…十五歳も離れていて、私が物心がつく頃には既に成人し終えて、他の貴族の屋敷に嫁入りしてしまったんだが。」
「なら、もう随分と高齢だろう?」
「あぁ。…そうだね。」
対してリキッドも答える。だが曖昧に頷くだけだ。また言葉を濁しており、詳しい事は何も答えない。さらりと流して、今度はヒナの後ろにいる勝ち気そうな女の方を紹介しだした。
「…それで彼女は、キリエちゃん。…姉上の嫁ぎ先の貴族に代々使えている従者の一家の生まれで、ヒナちゃんを専属で護衛しているんだ。」
「はぁ、…そうかい。」
と俺も呟きつつ、同じ方向に視線を向ける。
すると勝ち気そうな女、ーキリエも此方を見た途端に、鼻を鳴らしながら睨み付けてきたのだった。なんとも嫌みな態度である。
(ーー随分と嫌われたな。)
と俺も思いながら、仕返しとばかりに同じ様な目付きを向けつつ、キリエの姿をまじまじと観察してみた。




