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2話 一章 始まりの街【ビーギニング】と、二人の少女  16

 次の瞬間、勝ち気そうな女は焦った表情となり、

 「ヒナ様!…目に涙が溜まって、…どうかしたのですか?!」

 と、再従妹の少女の顔を見ながら、慌てふためく。

 再従妹の少女も「…あぁ、大した事はないんよ。」と取り繕い、自分の指で涙を拭きながら言っている。

 「何処か、怪我でも!」

 しかし、別の女は納得していない。ずっと再従妹の少女の身体を触診しており、怪我の有無を確認している。さらに唐突に、此方の視線にも気がつくと勢い良く立ち上がった。おまけに俺へと鋭い視線を向けながら、腰の刀を抜いて刃先を突き付けてくる。

 「な、なんだよ?!…危ない物を、目の前に出しやがって。……」

 と俺は抗議する。

 「貴様こそ、…そちらの御方はヒナ様のお祖父様であるぞ!!…その胸ぐらを掴むとは、なんたる無礼な振る舞いをしおって!」

 しかし、彼女も負けじと言い返してくる。

 「あぁ、これか。……」

 それを俺は聞いて、自分の状態を思い出すと、すぐにリキッドから手を離した。

 相手の言い分が納得のいく理由である。

 向こうからすれば、知らない奴が自分の親しい人に手を出している様に見えるのだろう。

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