表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
132/545

2話 一章 始まりの街【ビーギニング】と、二人の少女 3

 「ふあぁ…。」

 ふとリキッドの隣の席から、欠伸が聞こえてくる。

 俺は何気なく、其方に視線を向ける。

 そこには、一人のメイドが座っていた。腕や足を組んだ状態で座席に深く腰かけ、ワゴンの壁に身体を預けながら、うつらうつらしていたようだ。さらに、今しがた目を覚ましたようで、眠たそうな表情を隠さずにいる。

 彼女の名前は、ダフネである。因みにリキッドの従者である。だが仕事の態度は粗暴で、リキッドを主としての扱いが雑だった。

 俺は冷ややかな視線を送る。正直に言って、従者の立ち振舞い方は解らないが駄目であろうと予想はつく。

 しかし、ダフネは我関せずの態度を決め込んでいる。

 今度は俺は、リキッドの方を向いて、何気なく質問した。

 「なぁ、…じいちゃん。」

 「ん、…なんだい?」

 「…なんで、ダフネを雇っているんだ?」

 「はい?」「ん?…私ですか?」

 するとリキッドとダフネは、互いに顔を見合わせると、また此方の方に振り返ってきた。

 改めて、リキッドが代表して話だす。

 「えぇっと。…何で聞くんだい?」

 「いや、なんとなく気になったんだよ。…一応、ダフネはじいちゃんに使えているんだろう。…なのに、態度が悪いじゃないか。」

 「……態度が悪いのは、貴方に言われたくありませんね。」

 と途中でダフネが皮肉を告げる。

 「うるせぇな。…ほら、…普通に言ってくるだろう。…なのにじいちゃんは平気な顔しているからよぉ。…家でも、そうなのか?」

 それでも俺は負けじと、言い返しながら追及する。

 「あぁ、そうだね。…どちらかと言うと、彼女は役職としては、私の従者だ。しかし、…」

 「…しかし、?」

 「…ううむ。…そうだな、近しい表現なら、家族に近しいかな。…正確には違うけど。」

 と、リキッドは首を捻りながら、なんとか答えを述べていた。やけに歯切れが悪いようだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ