コンクリートの部屋
ポチャン、ポチャン。
タクは、コンクリートの床へと水の滴り落ちる音で、
目を覚ました。
「ここは、どこだ?」
体を起こし、あたりを見回すと、
独房のような一室にタクはいた。
天井から垂れさがるライトは壁を照らしており、
全面、灰色のコンクリート。
窓もなければ、出入り口と思わしきドアもない。
どうやって、この部屋に入ったのかすら謎だ。
「おーい」
タクの叫び声が木霊した。
タクは部屋を歩き回り、どこかに出口がないか探した。
だが、どこにも出口は見当らない。
変わったものといえば、
中央にポツリと置かれた木の椅子と、
床のシミくらいしかない。
タクは壁に寄りかかりながら座り、再び、
「おーい」
タクの声だけが、むなしく何度も響いた。
ここは、いったいどこなんだ?
確か、俺は、ミアに絵の前に連れていかれて、それで・・・。
ああ、そうか。
タクは絵に描かれていた部屋と同じ部屋にいった。
そうか、俺はあの時、ミアによって、
絵の中に閉じ込められたのか。
ポチャン、ポチャン。
天井から滴り落ちる水の音が響く。
にしても、腹が減ったな~。
今、何時なんだ?
タクは手首を見る。
そうか、腕時計はつけていないんだっけ・・・ははは。
どうして俺、こんなところにいるんだよ
タクはぼんやりと天井を見つめた。
天井にある小さな亀裂から、水が染み出て、
一定間隔で床に落ちていた。
ポチャン、ポチャン
水滴の音が一定間隔で響く
ミアの奴、どうして俺をここに閉じ込めたんだ?
確か・・・そうだ、少しだけ待ってろって言ってたっけ?
俺を自由にしてくれるって・・・
どういう意味なんだ?
・・・・・・
・・・
ルルの奴、今頃、何しているだろう?
たぶん、腹を立ててるだろうな。
何をしているんだろ、俺・・・。
ギィギィギィ・・・。
木がきしむ音が聞こえてきた。
タクは音のした方を見ると椅子が揺れていた。
そして、椅子の上には、
女の子が座っていた。




