不思議な味の鍋
ルルを素っ裸にして、あんなことや、こんなことをしたら、
おそらく、俺が酷い目にあうよな。
もしかしたら、
ミアの魔法で酷い目にあったピエロ以上の重傷をおわされるかもしれん。
タクはブルルと震え、
「ルル、飯はいらないのか」
ルルーシカの肩を揺する。
「ん、んん、んんん。・・・ん?ええ・・・食べるわ」
目をこすりながら、ベッドをおりたルルーシカは夕食を目にする。
「何よこれ、すごいじゃない。すごくおいしそう。ねえ、もちろん、食べていいわよね」
「ああ、いいけど」
タクの言葉を聞くと、
ルル―シカは、鍋の具材を皿によそうことなく、がつがつと食べ始めた。
「あんた、やっぱり料理の才能あるわよ。こんなにおいしい料理をつくれるんだもの。以前のあんたの料理よりも、全然おいしいし」
「お、おう」
タクは、一応褒め言葉として受け取っておいた。
「それにしても、不思議な味よね。食べたことない味よ」
ルルーシカは陸わかめをムシャムシャと食べている。
「ダシにダシダシ昆布と深海かつおぶしを使っているからな。そのせいじゃないのか?」
「へえ~ダシって重要なんだ。だから、深みがある味なのね」
「まあ、そうなんじゃないのか」
ルル―シカがあまりにおいしそうに鍋を食べていたので、
タクは、自分の分を主張することをせず、ルル―シカが食べ終わるのを待った。
「あまりにおいしすぎて、あの腹グロアバズレ女が決闘をすっぽかしたことなんて、もうどうでもよくなってきたわ。あ、でも、あいつが来なかったってことだから、不戦勝で私の勝ちか・・・うんうんそうなるわね。ふふふ」
なんだよ、決闘しなかったのかよ
わざわざ、気をつかった分だけ、損したじゃね~かよ。
つ~か、完璧な蹴られ損じゃね~かよ。
「あ~おいしかった、満足、満足、世はもう満足なのじゃ」
ルル―シカはお腹をさすりながら、再びベッドに寝転がった。
タクはやっと食べ終わったかと思い、
鍋に箸を入れると、野菜のかけらぐらいしか残っていなかった。
なので、
タクはしかたなく、茶色いスープをすすりながらブラックライスを食べた。
クソッタレ。
俺の分まで食べやがってよ。
ちょっとは気をつかいやがれ。




