ルルーシカの生ゴミ
「起きなさいよ。いつまで寝てるのよ。朝よ」
タクはルル―シカに蹴りを入れられ、目を覚ました。
窓の外は、いつの間にか明るくなっていた。
雲一つない、澄み切った青い空が見える。
「あれ、俺・・・寝てたのか」
「もう、そうよ。床の上で寝て・・・あんた、ほんと床が好きよね」
好きじゃね~よ。
変なふりかけのせいで、無理矢理、眠らされたんだ。
危うく、死ぬところだったんだからな。
「何よ、私の顔をじろじろ見て、なんか言いたいの?」
「別に・・・」
ルル―シカはすでに制服に着替え、赤色のリボンで髪を束ねていた。
タクも制服に着替えようとしたが、制服のままだということに気がついた。
制服のままで寝たのか。
風呂に入ってないから、髪がべたべたして気持ちが悪い。
「ほら、朝食を作っておいたわよ。食べなさいよ」
ルルーシカは、炭のようなものをガリッガリッとかじっている。
「あ、ああ・・・」
タクは自分の皿を見ると、
ルル―シカが食べているのと同じ真黒な物体と、
茶色い塊が添えられていた。
「な、なんだこれ?」
「なにって・・・ムキムキトーストと目玉焼きよ。食べないの?」
タクは恐る恐る、黒こげのトーストをかじる。
バチン!!!
舌の上で、トーストが弾けた。
「おいしい?」
「お、おう。実に刺激的な味だ。目がぱっちりと覚めるくらいにな」
「そうそう、目がぱっちり覚めるのを狙っていたのよね」
マジで言っているのかよ。
次に、タクはトーストの教訓を生かし、
卵焼きをペロリと少しだけ舌先で舐めた。
ぐおおおおおおおお!!くせええええええええ!!
胃に激痛が走り、危うくリバースしそうになった。
「・・・ルル、ちょっといいか?」
「何、やけにかしこまって、私に結婚でも申し込むつもり?」
「いや、それはない」
「なら、何よ」
「あのさ、俺、ちょっと、調子が悪いから、お前が作ってくれた、すごく個性的な朝飯を食べるのはやめておくよ」
「ふ~ん、調子が悪いんだ。なら、あんたの分を、あたしが食べていい?」
「いいけど・・・」
ルルーシカはタクの皿を奪い、
食中毒確実のゴミをおいしいおいしい、と言い食べた。
ど、どんな味覚と腹をしてるんだよ。こいつは・・・。




