↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

47/133

ルルーシカの生ゴミ

「起きなさいよ。いつまで寝てるのよ。朝よ」


 タクはルル―シカに蹴りを入れられ、目を覚ました。

 窓の外は、いつの間にか明るくなっていた。

 雲一つない、澄み切った青い空が見える。


「あれ、俺・・・寝てたのか」

「もう、そうよ。床の上で寝て・・・あんた、ほんと床が好きよね」


 好きじゃね~よ。

 変なふりかけのせいで、無理矢理、眠らされたんだ。

 危うく、死ぬところだったんだからな。


「何よ、私の顔をじろじろ見て、なんか言いたいの?」

「別に・・・」


 ルル―シカはすでに制服に着替え、赤色のリボンで髪を束ねていた。

 タクも制服に着替えようとしたが、制服のままだということに気がついた。

 

 制服のままで寝たのか。

 風呂に入ってないから、髪がべたべたして気持ちが悪い。


「ほら、朝食を作っておいたわよ。食べなさいよ」

 ルルーシカは、炭のようなものをガリッガリッとかじっている。

「あ、ああ・・・」


 タクは自分の皿を見ると、

 ルル―シカが食べているのと同じ真黒な物体と、

 茶色い塊が添えられていた。


「な、なんだこれ?」

「なにって・・・ムキムキトーストと目玉焼きよ。食べないの?」


 タクは恐る恐る、黒こげのトーストをかじる。

 バチン!!!

 舌の上で、トーストが弾けた。


「おいしい?」

「お、おう。実に刺激的な味だ。目がぱっちりと覚めるくらいにな」

「そうそう、目がぱっちり覚めるのを狙っていたのよね」


 マジで言っているのかよ。


 次に、タクはトーストの教訓を生かし、

 卵焼きをペロリと少しだけ舌先で舐めた。


 ぐおおおおおおおお!!くせええええええええ!!


 胃に激痛が走り、危うくリバースしそうになった。


「・・・ルル、ちょっといいか?」

「何、やけにかしこまって、私に結婚でも申し込むつもり?」

「いや、それはない」

「なら、何よ」

「あのさ、俺、ちょっと、調子が悪いから、お前が作ってくれた、すごく個性的な朝飯を食べるのはやめておくよ」

「ふ~ん、調子が悪いんだ。なら、あんたの分を、あたしが食べていい?」

「いいけど・・・」


 ルルーシカはタクの皿を奪い、

 食中毒確実のゴミをおいしいおいしい、と言い食べた。


 ど、どんな味覚と腹をしてるんだよ。こいつは・・・。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。