スカートから覗くアレ
タクは、キッチンでの掃除もそうだったが、
不思議なことに、掃除をすることに嫌悪感よりもなぜか喜びを感じた。
まさか、俺って真正のドМなの?
ルルーシカはソファーで寝転がり、
ポテチをポリポリしながら、漫画を読んでいた。
ゴキブリの漫画なんか読んでいないで、
ちょっとは、俺を手伝いやがれ。
「何よ、エッチ。パンツ見ないでよね」
ルルーシカはスカートを押さえながら言う。
「そんなん、見てね~よ。それに、そんなもん部屋中に転がっているじゃね~かよ」
ルルーシカのスカートから覗いていたパンツは黒色だった。
「あらそう、私が今は履いているパンツは見ていないのね。なら、安心した」
ルル―シカは拍子抜けしたように言い、再び漫画を読み始めた。
なんだよ、こいつ。
見て欲しいのか、見て欲しくないのかどっちなんだよ。
というか、また、スカートから恥じらいもなくパンツが覗いているし。
掃除もひと段落したところで、
タクはルル―シカに食事を作るように言い渡された。
タクは何を作ったらいいんだと思い、
冷蔵庫を覗くと、最低限の食材は揃っていた。
「・・・チャーハンでも作るか」
タクは頭にパッと浮かんできたチャーハンを作ることに決めた。
すると、レシピも芋づる式に浮かんできた。
魔女の油をフライパンにひき、
みじん切りにしたモリニンニクと、変種茶色豚の豚肉を炒める。
レインボーアイランドの岩塩と、白コショウをまぶし、ほどよい、香りが漂ってきたら、
人面鰐の卵を入れ、卵が半熟になったところで、解凍したご飯を投入。
そして、一気にフライパンをかき混ぜ、卵をごはんになじませる。
隠し味は、中国5000年の秘伝の味――ワンワンオー。
芳醇な香りが鼻孔を刺激し、口内に涎があふれる。
ここで、最後の仕上げ。
スライスした丸玉ねぎと、ブラックニンジン、さらに、モネギを入れ、
火が通ったら完成。
まずまずの出来だった。
「いいにおいね。私、先にお風呂に入ってくるわね」
「お、おう」
ルルーシカがタクの後ろを通り過ぎた。
・・・はて、おかしな光景が。
視界の隅に、すっぽんぽんのルルがうつった気が・・・。
ガチャリと浴室のドアが閉まったかと思うと、すぐにガチャリと開き、
「ねえ、たまには一緒に入いろっか?」
ルルーシカは顔だけ浴室から覗かせていた。
「は、はあ~?いや無理だって、何を言ってんだよ」
「なんよ、情けないわね。たまには主人の背中くらい流しなさいよ。奴隷でしょうが」
「いやいや、俺、今、メシを作っているし」
「ふ~ん、なら、しょうがないわね」
バシャリ。
・・・背中を流すのも奴隷の仕事って・・・。
意外と奴隷っておいしいかも。
げへへへへへへへへ。




