女の子風味の弁当
「まさか、これかよ?」
タクの目の前には、倒れている自動販売機があった。
「何よ、当然よ」
ルルーシカの声には自信が満ちている。
まじかよ・・・。
な、なんで、横向きに倒れた自販機で弁当を買うんだよ。
いや、そもそも、なんで、粗大ゴミ置き場で弁当を買わなきゃいけなんだよ。
一階のとある教室。そこは、粗大ゴミであふれていた。
といっても、学校で使われなくなった備品が詰め込まれていると言った表現が正しい。
天井に届くほど高く積み上げられた粗大ゴミの山が、幾つもそびえ立っていた。
よく見ると、粗大ゴミに埋もれる形で、自販機が幾つもある。
弁当以外に、制服や下着、教科書、魔法道具なども売られていた。
「この、無限物置はね。いろんなものをが置いてあって、ひっそりと先生たちにばれないよう魅力的なものがたくさん売られているから、面白いのよ。もちろん、宝探し的な意味でよ」
ルルーシカの言葉に、かなえは苦笑いを浮かべていた。
どうやら、ルルーシカの言葉に賛同していないらしい。
ルルーシカは倒れた自販機でハンバーガーを買った。
それも三種類買っていた。
かなえはサラダを買っていた。
タクは何を買おうか迷っているとルルーシカが、「男なら、なよなよ迷っていないで、さっさとボタンを押しなさいよ」と言って、ポチッとボタンを押してしまった。
ガタガタガタ。
ガシャン。
タクは恐る恐る自販機から弁当を取り出してみる。
・・・・・・・・・・ゴボウ弁当・・・それも女の子風味・・・。
・・・・・・。
・・・。
「ふざけんな!! 俺はゴールドゴブリン弁当か、まごころ弁当(コラタッカ王国の美少女が作りました)のどちらかにしようかと迷っていたのに、よりによって、ゴボウ弁当なんかにしやがって。見た感じ弁当の中身が全部ゴボウじゃね~かよ!!」
「あんたが、女々しく、ダラダラと悩んでいるから、あたしが決定してあげたのよ。文句があるなら、食べなきゃいいのよ。食べなきゃ」
タクはその言葉を聞いて、
鬼・・・・・・、と思った。




