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二限目の授業は基礎魔法数学

 二限目の授業は基礎魔法数学だった。


 眼鏡をかけた、痩せ細った教師が淡々と授業を行っていた。

 寝不足なのか顔色が悪い。白衣に片手を突っ込み、

 黒板にむかってブツブツと呟いていた


 黒板全面には、意味の分からない記号を書き連ねていた。

 クラスメイトの大半は机を枕にして寝ていた。


 ルルーシカは授業の途中で職員室から戻ってきた。


「君、君。ち、ちゃんと授業前には戻ってこないと、ついていけなくなるよ」


 教師は、ルルーシカにビビッているのか、目を合わせていない。

 体を揺らし、挙動不審だ。


「ああ、すみません。教育指導のマーヌーダ先生に呼ばれていたんです。召喚魔法を使って、学園にぶっとばしてきたので・・・それで、発情期の飴ナメクジでも居眠りするような、すごくくだらないお説教を受けていました。・・・私は早く戻りたかったんですよ。先生の基礎魔法数学の授業って、すごく・・・楽しいから」


 ルルーシカの言葉に魔法数学教師は満足そうに「そ、そ、それならしょうがないな」と言い、授業を再開した。

 ルルーシカは椅子に座るとすぐに机を枕にして寝だした。


 おいおい、さっきの言葉は何だったんだよ。お前は・・・。


 教師は気分良さげに黒板に記号を書き連ねていった。

 説明は皆無。途中、気分よさげにダンスのステップを踏んでいた。


 タクは欠伸を何度もした。

 記号の羅列に目を凝らしても、全く意味がわからなかった。

 起きていた生徒はレーラと、教卓前の席に座る金髪の女子生徒とだけだった。


 授業終了の鐘が鳴ると、皆、一斉に起きだした。

 魔法数学教師は、起きている生徒達を見て、満足そうに頷いた。


 目が腐ってんじゃね~のか? 次からは、この授業は寝よう、とタクは心に決めた。


 二限の放課、

 ルルーシカは紫色の髪をした女子生徒と楽しそうに会話をしていた。

 タクはその姿を見て、あれだけきつい性格のルルーシカにも楽しく会話できる友人がいたことに、なぜかほっとした。


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