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ランバイエにやってきた勇者たちの悲しい話
「……もう少しいい宿でもよかっただろう。アリスト」
「そうだ。俺たちは王太子ご一行様なのだから最高級の宿でもいいだろう」
「まあ、俺は最高級など身分不相応なことを言うブランと違い分別がある。だが、さすがに町で一番のボロ宿はないと思う」
前回との待遇格差。
盛大にクレームの言葉を口にするファーブたち。
だが、アリストは生暖かい視線を三人に送る。
「私はグワラニーのように甘くはないのです。どんな安宿だろうが、野宿よりもいいことは確かなのですから感謝してください」
「それにそんなところに泊まってはすぐに身元が知られてしまいます。ここに泊まるのはあなたがたが前回暴れたことも理由であることもお忘れなく」
そう言ってアリストは待遇改善要求を「毅然」と撥ねつけた。
「まったく変わっていない」
「ああ。ケチな王子がケチな王太子になっただけだ」
「そのとおり。このままでケチな王が誕生することになる。ブリターニャの未来は暗い」
「それは浪費とは無縁の王という誉め言葉と受け取っておきましょう」
瞬殺だった。




