意気揚々と
初投稿になります
よろしくどうぞ
魔と人は姿も性質も違うが故に相容れず、血で血を洗う凄惨な歴史を積んできた。
な〜んてことは昔も昔、大昔のお話だ。
魔を統べる魔王が存在し、人の国を統治する各国の王が互いに和解し、尊重し合える世界になっていた。
「我が軍門に下れば世界の半分を貴様にくれてやろう」
「そんな度量があるなら最初から手を取り合ったほうがお互いに生産性があるだろう!」
「ふむ、一理あるな」
カビの生えた古文書には魔王と勇者のこんな会話が記録されていたが、真偽は未だに謎のままだ。
そんな平和な世界で種族の壁を越えて競い合える場がダンジョンだ。
人はダンジョン攻略のために勇者を育て、魔はそれを向かい打つべく己のダンジョンを作成し魔王として守護する。
そして今日、一人の魔王学園首席の運命を左右する召喚の日がやってきた。
「見ろよ、首席のレクス様だ!」
「はぁ、今日もレクス様は素敵だわ」
魔王学園で彼の名を知らぬ者はいない。全生徒の憧れにして頂点に立つ男だ。
「やあ、みんな今日も元気だね」
学園の廊下を歩きながら爽やかに周りの生徒に受け答えをするが本人は、
(よしよし、今日も注目の的は俺のようだな。こんなに気分のいいことは無いよな〜うんうん。みんな毎日ご苦労さまだね〜)
なかなか性格が終わっているのである。
しかし、生まれ持った銀の髪はよく手入れされ、本人は顔の良さを上の中と自負している。
そんな彼の内面を見抜けるものは少なく、実力があるからか学園ではアイドルのような人気を誇っていた。
そんな彼も、今日は多少浮き足立っているのを自覚していた。何故なら魔王なら避けては通れない、ダンジョンを守護する魔物を召喚する日なのだ。
学園首席の召喚獣を注目しない者などおらず、皆レクスの話題で持ち切りである。
「レクス様!どんな魔物を召喚されるのですか!?」
「おいおい、こちらから種族を選んで召喚なんか無理に決まってるだろうが」
「それはそうだけどレクス様なら最強のドラゴン種を引き寄せるかもしれないだろ!」
そう、召喚に応じて呼び出された魔物はこちらから選ぶことはできない。
しかし、ドラゴンと聞いて連想されるのは最強の二文字。
もちろんレクスは自分が召喚するのに相応しいと思っているが、
「みんなの期待に応えられるといいけど、まあ見てなよ。学園首席は伊達じゃない!」
感想とか貰えるとレクスが喜びます




