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fragment   作者: 片栗粉
15/15

15話 狩り

 愛は撃たれた一生のことを抱きあげ、何度もその名前を呼んだ。「一生!お願いだから目を覚まして!!一生ともっといっぱい遊んだりしたかった!!こんなところで死んじゃいやだよぉ!!」と何度も何度も叫んだ。けれども、一生は返事をすることはなかった。


「He deserves it(彼には当然の報いだ)」と一生を撃った車椅子の男は言った。


「What in the world has he done!!(彼が一体何をしたっていうのよ!!) Auctor is to be blamed!(悪いのはアウクトゥなのよ!)Auctor pushed Genki,so Genki tread on your body!(アウクトゥが押したから元気はあなたを踏んじゃったのよ!)」


愛の発言を聞いたテーターはその場に崩れ落ちた。通りで調べても調べても情報が出て来ないと思った。

そして、覆面を被っていたため正体は分からないはずだが、愛にはこの2人がジーニーとアウクトゥであることは感覚的に分かっていた。また、それは正しかった。


「wh……at………………」とジーニーは茫然とした。そして、彼は完全なる無実の人間を殺してしまった罪を理解しその罪の重みに押しつぶされた。頭が外れる勢いで彼は頭を両の手で揺さぶった。どうしてこんなことをしてしまったのかと。

ジーニーは背後にアウクトゥがいることなど忘れてしまっていた。


「hahahahahaha!!!!!!!」車椅子のジーニーを押していたアウクトゥは背後からジーニーの頭を銃で撃ち抜いた。そして、テーターは兄を失った悲しみの声を上げるより早く、アウクトゥの手で命を絶たれた。



「「……っ!!!!!」」愛と元気は言葉を失った。そして、これから自分たちに訪れる未来も容易に想像できてしまい、全身が震えて止まらなかった。


「Witness is not put alive」とアウクトゥは呟いた。愛と元気の予想は確信へと変わった。ただ、逃げないと、と思っても2人の体は全然言うことを聞いてくれなかった。



アウクトゥは銃に弾を装填し、再び構えた。愛は自分が狙われているが、一生のことを離すことが出来なかった。このままだと死ぬことはしっかり理解できていたが、彼女は彼氏のことを離すことが出来なかった。


一方元気は自分が狙われているわけではないと知り安心したためか、ようやく体の自由を取り戻し逃げれる状態にあった。だが、元気は逃げ出すことが出来なかった。ここで逃げだしたらテーターが怒ると思った。愛するテーターのことを守れなかったことが、友達を助けない理由にはならない。そう思ったのだった。だが、彼はアウクトゥに対抗できる武器などなにも持ち得てはいなかった……


そうこう考えているうちに、4弾目の銃弾が飛んだ。愛は死を覚悟した。この銃弾は自分の胸を貫いていくのだと悟った。だが、そうはならなかった。元気が愛を突き飛ばして身を挺して守ってくれたのだった。


「に、逃げろぉぉーーー!!愛ぃ!!!!」と最後の力を振り絞って元気は叫んだ。愛は既に走り出していた。後ろから元気が吐血している音がしたのも、自分が手を離したせいで一生の肉体が床に落ちた音がしたのも気にせずに走った。


「Funny, wait you 10 seconds(面白い、10秒待ってやろう)」アウクトゥは目撃者狩りを楽しみ始めていた。どうせ最後は逮捕されるか殺されるかだと分かっていたので、それまでに何人殺せるかと楽しむことにした。


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