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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
王国の危機編
422/438

412.ドッグファイト


 大雨が降りしきる中、

 俺は、目の前にある巨大な魔物の触手の切れ端を見て、考え込んでいた。



「まずは、情報・・が必要だ」


 今、判明している情報は少ない。

 できれば、敵そのものを【鑑定】しておきたい。


 しかし、敵は雨雲と竜巻で体を覆っているので、

 そのままでは【鑑定】できない。



 何らかの方法で雨雲と竜巻を消し去るか、

 敵の体に接近するか、どちらかを行う必要がありそうだ。



 まず、雨雲と竜巻を消し去る方法だが‥‥、

 水と風の精霊は怖がって力を貸してくれなさそうだ。


【竜化の魔石】を使って竜になり、ブレスで吹き飛ばすしかなさそうだ。

 ただしこの方法だと、まわりに被害が出ないように、細心の注意が必要だ。



 だとすると、

 先に、接近する方法を試したほうが良いかな?




「竜化!!」

 俺は、0.05秒で変身を完了させ、

 巨大な竜の姿となって、空へと飛び立った。



 雨雲を突き抜け、雲の上へと抜ける。


「うを、眩しい!」


 雲の上は、眩しい朝日が光り輝いていた。


 そして、雲の上から見える光景は、

 その朝日に照らされて、凄まじいものだった。



 フジャマ山をすっぽりと覆い尽くす超巨大な積乱雲。

 その中央部分から、8方向に前線が伸び、

 その全体がゆっくり渦を巻いて回転している。



 逆にその形は、

 タコそのものでもあった。



 台風との明らかな違いは、

 がないこと。



 竜化した俺の体は、全長250㍍くらいある。

 しかし、それと比べても、こいつはあまりにも巨大すぎる!




 呆然としていると……突然!


 1つの前線……じゃなくて触手が、

 俺に向かって伸びてきた。

 まるで、ぶっとい竜巻のミサイルのようだ。



 俺のことを認識しているのか?


 こいつからしてみれば、蚊が飛んでるくらいにしか見えないだろうに。



「うをっと!」


 ぶっとい竜巻ミサイルを、急旋回で避ける。



 すると今度は、触手が3本になって襲ってきた。



 まるで、戦闘機が空中でドッグファイトを繰り広げているみたいだ。


 次々に襲いかかるぶっとい竜巻ミサイル。

 それを俺は避けまくった。



 そのなかの1つが、執拗に俺のケツを追いかけてくる。

 なんか、怖いんですけど……。




 次々に襲いかかる竜巻をなんとか避けつつ、

 奴の上空へたどり着いた。


 俺を襲うぶっとい竜巻ミサイルは、5本にまで増えていた。



「ここらでいいかな」


 ぶっとい竜巻ミサイルが迫りくる。



「竜化解除!」

 俺は、空中で竜化を解くと同時に【透明化】で姿を消した。



 俺の体は、竜の翼の浮力を失い、自由落下を始める。



 触手たちは、俺を見失ったらしく。

 消えた俺を探して右往左往している。



 俺は、重力に身を任せ、中央部の積乱雲の中へ落ちていった。




ドゴーン。


 奴の頭の上?に着地した。



 土の上に着地するなら、【土の魔法】で衝撃を吸収するんだけど、

 今回は、あまり衝撃を吸収できなかった。


 しかし、やはり魔物の頭の上なのだろう、

 足元が、じゃっかんぶよぶよしている。

 それほど衝撃がなかったのは、そのおかげかな?



 そして、魔物の頭の上だというのに、

 ものすごい雨と風が渦巻いている。



「おっと!」


 足元がヌメッとしていて、危うく転けそうになってしまった。

 さっさと、やることをやってしまおう。



「【鑑定】!!」


 俺は、足元に向かって【鑑定】してみた。


┌─<ステータス>─

│種族:台風衣蛸

│レベル:100

│HP: 59万9050

│MP: 2万3972

│力:1797 耐久:2995

│技:1348 魔力:2397

│スキル

│ 風8、水8

└─────────



 うん……。

 おかしい……。




 レベルが高すぎる。100って!

 HPの桁もおかしい!!


 そして……風と水のレベルが……『8』!!!

 こんなのみたことない。

 しかも、風と水、2つともだ。



 今まで見たことのある魔法レベルは、

 エレナが【アスクレピオスの杖】を持った時の『7』が最大だった。


 それより上って、おかしくないか?



 精霊たちが怖がっていたのは、これのせいか?




 そんなことをいろいろ考察していると……。


 いきなり、攻撃予想範囲が俺のまわりに現れた。

 しかも、その範囲が、直径1㎞ほどもある。


「ヤバイ!」


 とっさに、【瞬間移動】で範囲の外に出た。



ドスーーーン。


 さっきまで俺がいた場所に、

 ぶっとい触手が落ちてきた。


 こいつにしてみれば、

 頭をポリポリかいてるくらいの感覚なのだろう。



「あ!」


 触手のまわりに展開されていた竜巻。

 その吸引力に、巻き込まれてしまった!



「うをお~飛ばされる!」



 このままではマズイので、【瞬間移動】でリルラのところへ避難した。



「ふー、死ぬかと思った」

「セ、セイジ!!!

 ななな、何があったのだ!!」


 まったくリルラは大げさだな。

 危なくなったからちょっと避難してきただけなのに。



「セ、セイジ様……」


 エレナまで俺の姿をみて驚いている。


 そして、自分の手で顔を隠してしまった。



 あれ?

 2人の様子が、なんか変だな。



「セイジ……。

 なぜ……。

 ……なのだ?」


「え??」


 あ!



 竜化を解いた時……、

 服を戻すのを、忘れてた!!!!



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