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紐で遊ぶ話

 私が猫たちと遊ぶ時に多く使うのは、紐だ。棒の先に結ぶ時もあれば、先に何かを結んでみたり、紐だけの場合もあるが、とにかく紐が一番身近なオモチャだ。

 人の肩をテシテシ叩いたり、顔をじっと見て鳴いたり、バリバリ爪研ぎして不満を訴えたり、とにかく猫たちから遊びに誘われたら、応じるしかない。……放置してもますます要求がひどくなるだけだ。

 そんな時に紐を持ち出して猫たちの目の前で揺らして見せるのだ。


 ゆらゆら、ゆらゆら、……ためていきなりシュッと素早く。


 紐を追っている眼の瞳孔が素早く拡大収縮して明暗を合わせ、耳も使って真剣に動きを見つめ、顔で追い、後ろ足を踏み直してお尻をフリフリ足場を整え始めたらそろそろ釣れる。飛びかからせる為には、飛びかかってこれる距離であること、猫の予想を上回って、興味を引き続ける事。単調な動きではつまらないとばかりにそっぽを向かれる。

 ただし、そっぽを向く、と言うのは猫のよく使う手で、興味がないフリで獲物の油断を誘っているのだ。なので、猫がそっぽを向いたら緊張がとけたとばかりにスルスル動かしていると飛びかかってくる事がある。これもまた、猫との駆け引きだ。



 問題は、2匹と遊んでいるとどちらがいつ飛びかかってくるかわからない事だろうか。リズを遊びに誘っていたつもりでいたらパトラが飛びかかって来たり、パトラと遊んでいたらリズが引っかかったり、色々だ。私もわからないけど2匹も自分の事に集中していてお互いの動向がわからないらしい。兄妹な間柄のアレクとパトラの場合でもままあった事なので、まだまだ喧嘩ばかりのパトラとリズの場合、尚更だ。そのため時折事故が発生する。

 一度違う角度から飛び出した2匹の頭同士がまともにぶつかって鈍い音が鳴り響き、どちらもしばらくフラフラしていて心配させられた。余程痛かったのか、その後は紐というかおろおろする私から興味を失ってどこかに行ってしまったけど。



 そんな二匹の遊び方にはやはり個性があって、パトラの場合は紐をにょろにょろ動かしたり素早く動かすのがお気に入りという正統派だ。リズの方は中空の高い所で揺らしているのに飛びつくとか、ジャンプするのが好きだ。垂直方向に1メートルは飛び上がる。そして上手に紐の先を手でキャッチして引っ張っるのだ。私達が誉めるものだから、取れた紐をくわえた時のドヤ顔が止まらない。

 私の部屋の灯りがつけた覚えもないのについていて何故と思ったら、リズの仕業だった。ベッドで寝転んでいても消せるように垂らしてある灯りの紐を引っ張って遊んでいたらしい。上手に引っ張っれば灯りがついたり消えたりするんだもの、そりゃ楽しいよね!

 仕方ないので伸ばしてあったつけたしの紐は回収した。遊んだ後に灯りを消してくれるなら楽をできたのに。



 ◇



 というわけで、たまにとんでもないいたずらをするのが猫。予定調和よりも予想外に瞳を輝かせるのが猫。広げた新聞の紙面に座り込んだり、キーボードの上を踏むなり寝転ぶなりして変な文字を打ち込んでみたり、人の足にかじりついてゲシゲシ蹴ってみたり、障子をバリバリ破ったり、遊んでもらえるまで諦めないのが猫。


「わー、パトラちゃんやめてそこに座らないで」

「わー、リズ手を放して」


 お陰で不意を突かれた私達の驚きの声も日々止まらない。遊んであげているのか遊んでもらっているのか、私達の笑い声も日々響いて止まらない。

 この幸せな日々をくれた猫達に感謝を。

たまに起こるごっつんこ、にも癒されます。

いや、心配はするけど。というか上記の時は慌てて病院に電話掛けました。経過見て平気そうなら大丈夫ですよ、と言われてホッとしたけど。

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