登場人物まとめ
◆夏基(主人公)
都一の遊び人と噂される貴族の次男。数多の女性を泣かせてきたが、家族関係のコンプレックスから本気の恋を知らなかった。白川殿と政略結婚した当初は色眼鏡で見ていたが、初めてその顔を見て一目惚れ。気遣いを隠した突き放し方にますます惹かれ、過去の女たちに別れを告げてまで誠心誠意尽くす。
◆白川殿
父子ほどの歳の差があった風早中納言と恋仲になり、都で醜聞とされた姫。恋人の急死後、悪女の烙印を押される。風早中納言はありのままの自分を受け入れ、初めて「自分を許せる」存在だった。夏基が自分のために変わろうとする姿を見て、今度は自分が彼のために変わりたいと願うようになる。儚げで純粋、泣き顔さえ愛らしいよめかわヒロイン。
◆彼方
夏基の親友。女癖の悪さを百も承知で付き合い続けた。白川殿に本気になった夏基を見て驚くが、すぐに理解し全力で応援に回る。
◆風早の君
風早中納言の息子。表向きは白川殿を嫌っていると思われていたが、実は父が背負った政略の責任に苦しんでいる。自分が白川殿に近づけばさらに傷つけると思い距離を置く。夏基の変わりっぷりを見て安心し、数年後には中央政界を離れ筑後の受領を志願する。
◆理基
夏基の兄。正反対の実直で真面目な性格。
◆佳夜
夏基の継母で初恋の人。儚げで優しい若妻。夏基はこの想いを断ち切るため、あえて正反対の華やかな女性ばかりを選んでいた。秘密は彼方だけが察している。
◆東雲内大臣
白川殿の異母兄。正室腹の宮家血筋。父から白川殿を託されるが、どう接すればいいか分からず困惑。頑固で大人しい姫が苦手。夏基の不祥事を機に「許す代わりに白川殿を妻に」と条件を出す。
◆鈴姫
入内予定の美しく野心的な姫。夏基の夜這い文を迷わず父に密告。したたかで、入内後の権力を確実に狙っている。
◆風早中納言(故人)
白川殿の恋人。妻を亡くした直後、息子の政略の悩みを聞き、白川殿の様子を見に行く。彼女の危うさと妃生活に耐えられない性格に気づき、醜聞を覚悟で守ることを決意。しかし肺炎で急死。
◆前太政大臣(故人)
白川殿と東雲内大臣の父。政治の駆け引きに長け、娘を女御にして栄華を築いたが、晩年は側室争いと病弱な孫に疲弊。末娘の白川殿を最期まで案じて他界。




