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現代ガチャを異世界で流行らせる  作者: 水紋 月夜


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4/9

エルフとの出会い

「あ、あの。何か御用でしょうか?」

そこには────


さらさらと風に揺れて、キラキラと輝くプラチナブロンドの髪。それよりも目に付くのは長い耳(・・・)。異世界もので良く知られる"エルフ"と呼ばれる種族がそこにはいた。


よく見ると服が薄汚れ、あちこち傷があるが、その美貌で気にはならないほど樹は見惚れてしまった。


「すまない。急に貴方を引き止めてしまって。」


声をかけられ、ぼーっとしてしまった思考を即座に切り替えた。

「いえ、ダイジョウブです。」

見惚れた罪悪感故か少しカタコトになってしまった。


「ん゛んッそれで何か御用でしょうか?」


「実は貴方の体から膨大な魔力が漂っているのを感じて、いきなりだが詰め寄ってしまった。

あたしはホーラ。ホーラ・アドバンス。」


「俺はイツキ・タナカと言います。」


「そうか。兎に角すまなかった。」

バッとその場でホーラが頭を下げ謝罪した。どうやら、悪い人物ではないようだ。


「い、いえ。こちらこそあまり前を向いてなくてぶつかってしまい、すみませんでした。」

バツが悪そうに謝った。


「いやいや、謝らなくていい。」

彼女は気にしていない様子だった。


「あの、そのお怪我は大丈夫ですか?

所々に傷があるのですが……」

おそるおそる樹は聞いた。


「ああ。これはぶつかって怪我をした訳ではないから、大丈夫だ。ただ………いや、なんでもない。」


暗い目をしてほんの少しの間沈黙したが、すぐにその表情を切り変えた。


「何かお力になれますか?」

その様子を見て堪らず尋ねた。


「…………いや、今のところは何もない。」

一瞬真剣な表情で口をキュッと結び、再び口を開いた。


「そうですか……では、これで失礼します。」

これ以上踏み込むのは無理そうだと思いここは引くことにした。


「嗚呼。」

と言って、背を向け辺りを警戒しながら歩いていた。


「…………。元気づけたかったな……。」

項垂れながら噴水の脇に座った。


そこへ小さくて可愛らしい少女が現れた。


「お兄ちゃん、お花買ってくだちゃい。」

そ言うやいなや花をズイっと樹の顔に近付けた。


「わっぷ。ちょ、近い近い」

そう言って仰け反った。


「あはは。そうしたいのは山々だけど、俺お金持ってなくて……」

話しかけられて気がそれて、元気になっていたところを再びしょんぼりと落ち込んでしまった。


「そうなんでちゅか……では、ありがとうございまちた。また、会ったら買ってくだちゃいね!」

さよなら〜とてちてち去っていった。


「おっし!」

両手で頬を勢いよく叩いた。


「くよくよしてもしょうがねぇ!

まずは、定番のギルドへ行くか!」

はじめの一歩を踏み出した。……転んでしまった。

おお樹よ転んでしまっては情けない。


▶ ︎To be continue……


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