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短いです。
はたして、僕がその言葉を言っていい資格があるんだろうか?
「片恋以上を望んで」その一言を言うことを迷う自分がいる。
僕は先輩のことを裏切ったようなものだ。
「……先輩は、」
それ以上、思ったことを言おうとすると、喉に何か突っかかっているような感じになり、上手く喋れなくなる。
……恐れているのか……? 命を賭けて、果たそうとしているこの使命より、先輩に嫌われる方が怖いだなんて思う僕はかなりこの恋を拗らせている。
わざと嫌われた方が楽、そう思う日が来るだなんて思ってもみなかった。
「……僕のことを恨んでますか……?」
突然、居なくなった僕のことを。
慰めるだけ慰めて、結局は傷つけるようなことを自分からしてしまった僕のことを。
「……恨んでなんかないよ、裏切られたとも思ってない。
ああ、自業自得だなって思った。
あの時の私は天邪鬼で。……今も天邪鬼なんだけどね、今だって少し捻くれたようなことを言っちゃったし。
君に、嫌われてもしょうがない態度を取っていたし、そのことは今も後悔し続けてる。
だから、私は片恋以上を望まないの。……そう考えるところも天邪鬼だよね」
自分に対して、まるで呆れたような笑みを浮かべる先輩。
……そんな顔をさせるつもりはなかった。
そんな後悔、そんな顔をさせてしまった時点でもう遅い。
「先輩」
そう呼べば、あの時は見ることは出来なかった優しい表情をされて、ドキリとした。
その気持ちを抑えて、言葉を続ける。
「……僕もあなたが好きです」
そう言えば、先輩は顔を赤らめた。
……次に言う言葉を聞いた時、あなたはどんな顔をするだろうか?
呆れた顔?
悲しげな顔?
諦めたような顔?
……それとも、傷ついた顔?
……信じられないって顔をするのかな?
どんな顔をされるのか怖い。
……でも、気持ちを伝えてしまった以上、これを言わなければならない。
「でも、あなたとは付き合えません」
そう言った時、どんな顔をされているか、怖くて先輩の顔が見れなかった。




