表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/23

第8話人殺しと人助け

自分の作品を読んで下さっている方達がいて最近嬉しい気持ちと少しだけ恥ずかしい気持ちの間にいて

今とても幸せです


これも皆様のおかげでございます

これから読まれる方、読んで下さっている方どうぞよろしくお願い致します。

兄弟達が入った部屋は火薬と血の匂いがまだ残った状態で赤い絨毯が敷かれており

その赤色にべったりと変色しかかっている茶色い血が広がって、壁には穴が開いていたのだが



布らしきものが釘で打ち付けられており応急処置がされていた

「さっきの女はどうしたんだ?」薄暗い部屋の中から男の声だけが響く弟が


「あに・・・あぁ・・・えっと姉貴はいない俺が代わりに来た姿を見せろ!」

男が「兄弟ねぇ、匂いが全然違うがまぁいいご丁寧に正面から同じ目に合うと思わなかったか」



男の声がどこから聞こえるか弟と綾は周囲に警戒しているがまったく分からない

部屋には呼吸音だけが響いた、ゴロンと重量のある物が転がる音がした


「綾さん!」弟が兄の時と同じく手榴弾と思い綾を前に立ち転がって来たそれが

爆散した、「さらにダメ押しだ」男が銀のマグナムを取り出し弟達が居た場所に何度か撃ち込む



「馬鹿だなぁ結局女を守って死んだら一緒だろうが」男が飽きれたようにマグナムをしまおうと

するとガシャンガシャンと鎧の音が聞こえマグナムを音の方向へ向け数歩下がる





「俺はアンタみたいな奴に情けは掛けないからな覚悟しろ!」弟は綾に水槽にある機械裏にいるよう

指示をして背中の両手剣を握り男の居場所を探る


「なんで無傷なんだよ!くっそ!格好良く決めたと思ったのによだっせーじゃねーか」

男の八つ当たりに「今から最高にださくしてやるよ」弟が両手剣を抜いた瞬間

刃が輝いていた、男がそれを見た瞬間には剣風で壁に叩きつけらてしまった


男は叩きつけられた衝撃で倒れこみ姿を晒した「やっと見つけたぞ」弟が両手剣をしまい

歩み寄る「ファンタジーのすぎる技だなそんなんできるかよ」男が体を起こそうとするが力が入らない

「状態異常つきか」男の言葉に目の前まで近づいた弟が「スタンが数秒だけどなだけど十分だ」


弟は男を片手で軽く持ち上げる「さっさと殺せよ」男の言葉に「あんた死ぬのが怖くないのか?」

「本当に死ぬならなだが残念」男が胸倉を掴む弟の腕に手を掛けながら


「おい説明してやれ!」男の声に反応するように青色の光がポケットから出て来た

「やっぱりあんたもこの世界の人間じゃないんだな」弟が青色の光を見て確信したように言った



すると男は笑いながら「当たり前だろこんな知性の欠片もない猿共に銃やら手榴弾作れるかよ!」

男が青色の光に手を振り促すと「説明を始めます」青色の光が喋りだした

「彼にはクエスト達成の報酬で彼の元となったゲーム内で存在したリスポーンが一度可能になっています」



「クエストの報酬?」弟の不思議そうな顔を見て「お前ら初心者かよ!?そんなのに殺されるとはな」

男が悔しそうにしていると「こいつ結構詳しそうだな復讐ついでに聞けるか?」兄の声が聞こえ

「分かった」弟がつい言ってしまう「何が分かったんだ?おい」



男は手にサブマシンガン持っていた男が鎧の関節部分にある隙間に銃口を差し込み

全弾撃ち込んだ「気ぃぬいてんじゃねーよ馬鹿が!」男の胸倉を掴む手が一瞬弱まったが

先程より一層強く握ってきた「気を抜いてじゃない気をつける状態ですら無いんだよ」



弟は血が一滴も出るどころ傷さえない

「あんたに教えてやるよ、俺のやってたゲームは自身のステータスに依存するゲームLvやステータス自体が高ければ多少の攻撃は鎧抜きの基礎ステータスで問題ないんだ」



弟がサブマシンガンを持っている男の手を腕もろとも回し骨の砕ける音がした

「糞野郎がっ!」男の罵声に「あまり時間もないし」弟は男の手足を強く握り



「一気にやるぞ」弟の声と共に四肢の砕ける音が部屋に広がり悲痛な男の叫びが

隠れていた綾の全身に響いた。













弟の鎧には男の返り血でその本来の色が分からなくなるほどに汚れ

男の姿はとても綾に見せれる状態ではなくなった「そろそろ言う気になったか?」


弟が男へ最後の警告を伝える

男の意識は辛うじて残っており弟に血の混じった唾を吐きかける

「そうか・・・あんたの折れない意思には純粋な気持ちで尊敬した」



弟は兄に許可を取り背中にある両手剣を抜くと「この人殺しがっ」男の最後の

一言と共に両手剣を振り下ろす「次も俺が殺してやるよ」





「あの」綾が先程までの音がやみ怖がりながらも近くに来る「あぁ・・・・見ない方が」弟が

喋るより先に綾の目に飛び込んだのは顔以外がグシャグシャになり血を床一面をまき散らしている

男の死体だった



「ここまでしなくても」綾が気分が悪くなったのか言葉を止め後ずさりをした

弟は綾にどう説明するか悩み兄へ丸投げするように体を入れ替える


「お前少しは自分で話せよな・・・」兄が飽きれると「兄貴が聞けと言ったんだろ」

兄の言われた通りに男を殺さずに聞き出す為に頑張ったというのにこの状況は弟にとって

許せず「もう知らん!」弟はそれ以降喋らなくなった。









男の死体の前で綾に本当の事を隠しごまかしながら説明をしていく綾はあまり納得はしなかったが

「分かりましたその男性が答えなかったから聞き出そうと思ってと言う事は十分に」

兄が安心し「分かってもらえて良かった、綾に見捨てられたら終わりだし助かる」そう言うと



綾が小さな声で「ですが酷すぎます」兄が「何か言ったか?」と聞くと綾は

「いえ・・・それで私はどうすればいいのですか結局の所何もしないまま終わってしまいましたが」

綾が話題を変えると




「すごく言いにくいんだが落ち着いて聞いてくれ」兄が言いにくそうにすると「大丈夫です

なんだか生き返らせて頂いてから気持ちがとても落ち着いていると言いますか冷静と言いますか」

綾が自信満々そうな顔で語る



「それなら良かった人を食ってくれなんてさすがに言い出しにくかったからな」兄が楽になったよう顔をになり綾も「そんな事で悩んでいたのですか?気になさらずに言ってくだされば良いのですよ」と笑いながらに話す



少し間が空くと綾が目を大きく開き「えっ?!」兄も「何?」と驚くと綾は聞き間違いと思い

「すみません人を・・・その・・食べろと言いました?」と綾が言うと「ダメだった?」と兄が

困ったような顔をしながら綾に聞き返す「そんな事できませんよ!!」綾の激怒した顔を初めて見た。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ