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この人

私を冒険者っぽい銀髪のひとは無言でみつめている。みつめてはいるもののその人の目は動揺しているのか揺れ動いている。


いや、普通動揺するのは私のほうでしょうに


私は思わず銀髪のほうに目がいって、その銀髪の人のもっと驚くべき特徴があるのに気がつかなかった。

その人の目はこの世界ではありえない

黒色だった。

私は深緑の髪に少し赤みを帯びた紫の目という結構珍しい組み合わせだが、ここまで珍しくない。

私もいろいろなことを見聞きしてきたが、黒目なんて初めてみた。

・・・いや、前の世界のことを含めれば初めてではないが。

しかし不思議な色だ。真っ黒なのに見る角度によって少し赤みがかったり青みがかったりする。そしてなりより温かみのある深い黒だった。知らず知らずのうちに私はつぶやいていた。


『きれい。』

『!!』


その人は驚いたように目を見開いた。

こんなこと言われたこと無かったのかな?いや、ほんと、思わず見入ってしまうような黒色だけれども。


『綺麗な目。』

『・・・。』


言った後で私ははっとした。


初対面の人になんてこと言っているんだ!!今日の私変だ!!なんか変なきのこ食べたっけ・・・


私の顔は羞恥でたぶんよく熟れた林檎くらいに赤くなっているだろう。そして私の脳内回路はぐちゃぐちゃになり、現実逃避までしている。

銀髪の人はやや恥ずかしがったように私からふいっと目をそらす。少し頬が赤くなっている。

それを見てまた恥ずかしくなって私はもっと顔を赤くしてしまう。

銀髪の人が目をそらしたまま恥ずかしそうにつぶやいた。


『・・・お前の名は?』


・・・それは別に恥ずかしからなくてもいえる言葉なのでは?

と、ちょっと思ってしまったが、銀髪の人があまりにも恥ずかしそうに聞いてくるのであまり答えたくないが、がんばって聞いてくれているのは十分に分かるの。本来の名よりはるかにいいやすい依頼屋(ギルド)に登録するときにもらった名前を普段名乗っているので、そっちの名前を名乗ろう。ま、大抵の依頼屋(ギルド)に所属している人はもらった名前を名乗っているのでそんなに珍しいことでもないから気に病むことは無いのだが。なんかこの人に対しては隠し事をしてはいけない気がする。何でだろう。やっぱり変なきのこをうっかり出も口に入れてしまったのかもしれない。


『シリョ。音使いのシリョ。』


シリョとは実際にいる魔物の中でも遠距離攻撃をする部類の頂点に君臨する高位魔獣だ。深緑の毛と少し赤みを帯びた紫の目を持つ黒い翼を持った馬だ。別名死神と呼ばれている。一度狙った獲物は必ずしとめるからだ。そして、依頼で狩りにいって帰ってきたものは数人しかいない。

ここに入れる人ぐらいなら誰でも知っている魔獣。この人も知っているだろう。そして一応二名の音使いも名乗っておく。二名(ふたつな)とはまあ、公式に呼ばれている愛称とかのことだ。私の場合は音使いの部分に当たる。


『俺はこ、コザーカだ。』


コザーカ・・・・。なんか懐かしい響きだ。小坂に似ているな。こいつも異世界人か?

依頼屋(ギルド)の一員の証の宝石が手に埋まっていないということは、こいつはどうやら一般人らしい。服装から見ても、パーカーにジーンズというこの世界ではありえない組み合わせだ。うん。

話している言葉も日本語だし、まあ、私も黒い目が懐かしくなってつい喋ってしまったのだけれども・・・。

うん。こいつは、転生されたな。

話がいまいちまとまってない感じがするのは黒雪クオリティのせいです。さてさてコザーカさんそしてシリョのこれからはどうなっていくのか?そしてシリョさん大事なことを忘れていることにいつ気がつくのか?さてさてどうなるのでしょうw

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