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Sweet Bomb NEXT  ~ 今度は異世界で大暴れっ!  作者: 白河・DG・夜舟
転移三十四日目っ! ~ オラクルへの帰還

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274.見せなかったっけ? まあいいや

 新章開幕。

 朝、いつも通りに身支度を整えて。

 幼女シーチャンが守護結石の守護者代理として祈りを捧げているのを、みーよと二人で見守って。

 朝ごはんを食べてから、そのまま本館一階の大広間に集合。

 館に勤めている人たち全員だと思う、が集まって、盛大に見送ってくれた。

 身軽なあたしたちは、皇龍公国の騎士団より先に出発できる。

 みんな、そのことを知っていて、時間を取って見送ってくれるんだね。

 城のすぐ外の内郭区域、正門に向かう通りには、ずらっと人々が並んでいる。

 あたしたちが歩いてくるのを見ると、皆、手を振って見送ってくれた。

「こういうのは、初めてだね」

「そうね」

 みーよの顔が赤いのは、照れているのか、泣きそうなのか?


 そのまま内門をくぐり、外郭区へ。

 こちらの大通りも、人々がずらっと並んでいる。

 あたしたちに向けて、拍手や歓声が沸き起こっていた。

 なんか、歩いていくのが申し訳ないなぁ。

 なんか執事さん、帰りは正門まで馬車で送るような事を言ってた気がしたけど、こういうことだったのか。


 修理された正門の付近まで来ると、今度は皇龍公国の騎士団が整然と並んで見送ってくれる。

 正門には、団長サーリットと副官テイル卿。

 立ち止まったあたしたちに、最敬礼。

「ポートビリアの大聖女として、都市を救われた大聖女ミヨ。

 オーク・キングを討伐した、英雄にして付き人のイクミ。

 両者の栄誉を称え、剣礼!」

 ずらっと並んだ騎士たちが、一斉に抜剣し、高く掲げる。

 二人一組で向かいあい、同時に剣を打ち合わせる。

 高く響く剣戟音が、一寸の狂いもなく、同時に鳴り響いた。

 そのまま皆、同時に剣を地面に突き刺し、微動だにせず。

 ほぁあ……

 鍛え抜かれた騎士たちの、見事なパフォーマンスだった。

「貴殿らには、感謝の念が絶えぬ。その名は、我が騎士団において語り続けられよう」

「道中、気を付けていかれよ。縁があれば、再び会おう」

 サーリット、テイルと、それぞれ、両手で固く握手を交わし。

 あたしたちはポートビリアの正門をくぐった。


 みーよが跪いて、杖を掲げる。

 おなじみのピックアップトラックが、光と共に出現した。

 サーリットとテイル、そして幾人かの騎士たちが驚いているように見えるのは、気のせいかしらん。

 見せなかったっけ? まあいいや。

 クラクションを高らかに鳴らし、ハザードを点滅させて。

 そのままあたしたちは、ポートビリアを後にした。

 久しぶりの、本当に久しぶりの我が教会への帰宅。

 ああ、帰りたい、今すぐに帰りたい!


挿絵(By みてみん)

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