表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マカイリーガー!!  作者: ななかみ
13/50

2章 集えダイヤの戦士たち7

「さて、だいたいポジションは決まったな、あとは・・・」

全員の視線が一つに集まる。

「ふぉ?」

「残っているポジションは投手か捕手か・・・かショートか外野だな。」

「ふぉー、無理でごわす。おいどん野球なぞやったことないでごわすぅ。」

まだ春なのに既に汗だくになっているチャールズがぶんぶんと首を振ると汗が飛び散る。

「うわっ、きったねぇなぁ。」

横にいた女子社員のアリカが一睨みするとしょんぼりするチャールズ。

実はアリカはチャールズが嫌いなわけではなくむしろ好意を持っているのだが本人は全く気付いていないようだ。

事情を知っているソリスやアストラはニヤニヤしていた。


「ところで社長、この古いグローブやらバットやらはどうしたんですか?」

「ああ、それか。家にあったやつを持ってきたんだ。まさかこんなところで役に立つ日がくるとはな。」

社長が台車に乗せて持ってきた木箱の中には古い野球道具がぎっしり入っていた。

随分汚れているが保存状態はよくまだまだ十分使える。

「なんすか、昔野球チームでもやってたんっすか?」

「いや、まぁそういう知り合いがいたんだよ。それより早速練習を開始しようじゃぁないか。」

珍しく社長が言葉を濁したがみんな練習に頭がいっぱいで誰も気付いていなかった。

「私はここで見ているから。」

「え?社長もやりましょうよ。」

「私はいいよ。」

「そういわずに。」

そういってソリスは社長の頭上に軽くボールを投げる。

「あっ、あああぁあぁ」

両手を前に出して必死にとろうとする社長。頭にぽこっとあたるボール。

「痛っ!」

涙目の社長。

・・・。

「なんだ貴様ら、文句あるのか?」

誰も何も言えない。

社長は誰より野球好きではあるが野球が巧いわけではなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ