第三話 幻楼異変
やっと本編ですね。結構短いです
私が霊夢さんの所に来てから約一ヶ月がたとうとしていた。
ときたまふらりとやって来る魔理沙さんにもようやく慣れて、一対一でも話せるようになった。……いまだに触られたりすると緊張するけど。
二人に弾幕ごっこを教えて貰い、何とか少しずつ出来るようになったけど、まだまだ霊夢さんや、魔理沙さんには敵わない。
未だに私の能力は解らない。霊夢さんと一緒に探してるんだけど、私にはやっぱり無いのかも知れない。霊夢さんは絶対あるって言ってくれるんだけど……。
「ふぅ……。今日も頑張りますか」
午前六時位。霊夢さんはまだ寝ているけど、私はこの時間に神社の掃き掃除を日課にしている。居候させて貰ってるんだからこれぐらいはしないとね。
そうして、境内は三十分くらい掃除していただろうか。不意にコツ、コツ、と石階段を登る音が聞こえる。
「ん?こんな時間にお客さん?」
「あなたは……木下悠様ですね?霊夢さんは……まだ寝ているようですね。丁度いい」
私と同じくらいの背丈の女の子がやって来た。白い髪に黒いリボンを付けて、腰に剣を吊っているのが印象に残る子だった。
「ぁ……ど、どちら様ですか……?」
「あなたは黙ってついてきてくれませんか?」
私の人見知りが発動し、どもる口を必死に動かして、何とか言うが、急に変な要求をしてきた。
「えっ?それはちょっと……」
「すみませんが貴女に決定権はないのです」
そう言うと、白髪の少女は刀を抜いて、首裏に刀を叩き込んで来た。
そして私は、なすすべもなく意識を刈り取られた。
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皆さんみたいな愛想のいい後書きが書けない!無愛想キャラじゃないのに!