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光と闇の狭間で・・・  作者: 緋色火花
第一章・堕天使の暴挙編
1/13

第1話・集いし者達

お疲れ様です。


いよいよ始まりました・・・。


新・シリーズ『光と闇の狭間で・・・』


2つの物語の主人公達・・・。


神野悠斗とユウナギがたった2人だけで、

神々の依頼を引き受け、戦いの中に身を投じる物語。


以前、1度この企画を始めた時は、

色々と自分に足りないモノがあり、続ける事が出来ませんでしたが、

満を持して・・・書くことになりました。


応援して頂けると嬉しいです。



それでは、第1話をお楽しみ下さい。

OP曲 【光と闇の狭間で・・・】


https://www.mureka.ai/ja/song-detail/HKF9mvomaZAsGaxTBnPD5d?is_from_share=1&song_title=%E5%85%89%E3%81%A8%E9%97%87%E3%81%AE%E7%8B%AD%E9%96%93%E3%81%A7&singer=%E7%B7%8B%E8%89%B2%E7%81%AB%E8%8A%B1


~ ディバイン・ワールド(大神界)・狭間の空間 ~


・・・2日前


『ギィィィっ!』


神々しい光りの中から現れた『神界の門』の扉が開き、

中から姿を現したのは、ノーブルの『創造神・ラウル』と、

ノーブルの住人である『神野悠斗』だった・・・。


とても大きな真白な空間の中には『大広間』と呼ばれる、

幾つもの椅子やテーブル、そしてソファーなどが置かれ、

少し奥にはキッチン的なモノまであった・・・。


悠斗は辺りを『キョロキョロ』と見渡し、

見慣れない風景に目を輝かせていた・・・。


そんな悠斗を見たラウルは『クスっ』と笑い、

優しい眼差しを向けていると、悠斗が『な、なぁ~ラウル?』と、

口を開いた・・・。


「・・・ようこそ♪神野悠斗君。

 此処は『ディバイン・ワールド』と呼ばれる場所で、

 君にわかりやすく言うと『大神界』と呼ばれる空間なんだ♪

 とは言っても、この場所は・・・。

 『大神界』の中でも端っこに在る場所なんだけどね?」


そう説明したラウルに悠斗は辺りを見渡しながら、

『大神界の端っこ?』と首を傾げると、

『フフフっ』と笑ったラウルは話を続けた。


「・・・此処は君達の為だけに割り当てられた空間で、

 その名を『リミナル・スペース』

 まぁ~簡単に言うと『狭間の空間』とでも思ってもらえればいいよ♪」


「・・・狭間の空間ね~?」


悠斗が『ふ~ん』と言いながら、改めて辺りを見渡した時だった・・・。


『カチャカチャ』と音を鳴らしながら、

見慣れた女性がトレイの上にティーセットを乗せた、

『時空神・ミスティ』が笑顔を向けて歩いて来た・・・。


「ミ、ミスティっ!?

 どうして此処にいるのさ?」


そう驚いた様子を見せる悠斗に、ミスティは『クスっ♪』と笑うと、

ラウルが悠斗に『ほら、突っ立ってないでさ?』と・・・。

悠斗に座るように促した・・・。


『カチャ、カチャ』と・・・。


ミスティは紅茶をそれぞれの前に配り終えると座り、

悠斗に微笑みながら口を開いた。


「・・・私は君達のサポートをする事になっているのよ♪」


『サポート?』と、首を傾げた悠斗にミスティは微笑みながら続けた。


「この『リミナル・スペース』は、言わば貴方達の拠点となる空間で、

 私達は君達の食事や健康面・・・。

 そして『任務の補佐』をするサポート要員みたいなものね?」


そう説明したミスティに悠斗は驚いた様子で言った。


「女神がサポート要員ってっ!?」


「ふふふ♪悠斗様にそんなに驚いてもらえるなんて、

 とっても嬉しいわ♪」


ミスティの笑顔に悠斗が少し照れながら『あはは』と笑った時だった・・・。


何処からともなく『ガチャ、ギィィィっ!』と・・・。


扉が開く音が響き『バタン』と閉じられた音と同時に、

『ザワザワ』とした声が響いて来た・・・。


悠斗は『ん?』と訝しげな表情を見せながら背後を見た時、

『えっ?』と驚きの声を挙げた。


悠斗の振り返ったその視線の先には、

大勢の『女神達と天使族達』が並んでおり、

悠斗に対し片膝を着き『ユウト様、宜しく御願い致します』と、

頭を下げたのだった・・・。


そんな光景に悠斗は慌てて立ち上がり深く頭を下げると、

悠斗は自己紹介を口にした。


「えっ、えっと・・・か、神野悠斗です。

 不束者ですが・・・?

 よ、宜しく御願い致しますっ!」


その瞬間、静寂が訪れたのも束の間・・・。


すぐに『ドっ!』と笑い声が響き渡り、

『きょとん』とする悠斗に後ろからラウルが声を掛けて来た。


「はっはっはっ!ゆ、悠斗君?

 き、君・・・不束者ってっ!♪」


「ふふふっ♪そうですわ・・・悠斗様?」


楽し気に笑う2人に悠斗は顔を赤くしながら言った。


「なっ、何も笑う事ないじゃんかっ!?

 だ、だってさ?

 こんな場面で一体何を言えってのさ?」


顔を赤らめながらも不貞腐れる悠斗に、

それを見ていた者達まで『ふふふ♪』と笑っていたのだった。


そんな空間に悠斗は耐えられなかったのか、

『もうっ!みんなして笑う事ないじゃないかぁぁぁっ!』と声を挙げ、

またそんな悠斗の反応に笑いがおさまる事がなかったのだった。


『がくっ』と項垂れた悠斗を可愛らしく思いながらも、

ラウルとミスティは悠斗に座るように促した。


ソファーに座った悠斗は紅茶に口をつけ、

『はぁ~』っと溜息を零すと、ラウルは微笑みながら説明をしていった。


「この場に集まった『女神や天使達』は、

 君達の様々なサポートをする為に自ら志願してきた者達なんだ」


そう説明したラウルに悠斗は尋ねた。


「・・・って事はさ?

 俺のして来た事を何かしらの手段で見ていたって事?」


そう尋ねた悠斗に、今度はミスティが『コクリ』と頷きながら話した。


「ええ、そうよ♪

 君達の活躍は今『神界』でブームになっていてね?」


「・・・ブ、ブームっ!?」


「えぇ♪

 貴方が居た地球で言うところの・・・、

 『エンタメ』ってところかしら?

 まぁ~貴方達からしたら、必死で戦っているのにっ!って、

 そう思うとは思うのだけれど・・・。

 でもね?悠斗様?

 以前にもお話致しましたが、我々神々は『分体』を造り出し、

 この宇宙の様々な場所に送っている為、

 誰もまともに戦えないのです」


そう説明したミステイに今度はラウルが話を続けた。


「そんな中・・・。

 君が突然現れ、難敵を次々と倒して行くその姿に、

 神々が君達に『希望』を見たんだよ。

 戦えない不甲斐ない我々とは違い、君達は立ち向かっていく。

 そんな姿に神々は熱いモノを感じたのさ♪」


ラウルとミスティからそう説明を受けた悠斗は、

少し思うところはあったが、神々の心からの笑顔を見ると、

『まぁ、いっか』と思ったようだった・・・。


それから暫くの間・・・。


忙しく働く神々や天使達を見ながら、

悠斗はラウルとミスティと談笑していた・・・。


そして悠斗が『あっ、そう言えばさ?』と口を開いた時だった・・・。


突然この『狭間の空間』の中に『神界の門』が現れると、

『ギィィィっ!』と扉が開き、中から現れたのは、

『上位神・ヲグナ』だった・・・。


ヲグナはラウルや悠斗達を見つけると軽く手を上げ、

『やぁ』と笑顔を向けて来た・・・。


挨拶を終えたヲグナがソファーに座り、

ミスティから『ヲグナ様は日本茶が宜しいのでしたわね?』と言い、

ヲグナが『あぁ、頼むよ』と返事をした時だった・・・。


悠斗はその話に『えっ!?日本茶があるのっ!?』と驚くと、

『俺も日本茶下さいっ!』と声を挙げ、

それを見た神々達は『クスクス♪』と笑みを浮かべたのだった。


そして悠斗の前にミスティから『日本茶』が湯呑で差し出された時、

悠斗は目を輝かせながら『ゴクっ』と一口流し込んだ。


そして『ん?』と一瞬眉間に皺を寄せた悠斗は、

やや不安げに悠斗を見ていたラウル達に言った・・・。


「こ、これって・・・まさか・・・

 芳醇な味わいと豊かな匂い・・・。

 ま、間違いないっ!

 これは・・・もしかして・・・か、掛川茶ではっ!?」


と・・・。

驚きつつも声を挙げると、

ミスティは『たっ、確かにそのような銘柄だったかと?』と返し、

この場に居た者達は『唖然』としたのだった・・・。


ヲグナはそんな悠斗に『君?もしかして利き茶が出来るのかい?』と尋ね、

その質問に悠斗は『ふっふっふっ』と笑うだけだった。


この時、ヲグナはこう思っていた・・・。


(お、俺には全くわからなかったんだが?)



少しの間・・・。


談笑が続いた後、ヲグナが『そうそう、忘れるところだった』と言い、

この空間に訪れた目的を口にした。


「彼が来るのは後2日後だよ?」


そう話すヲグナに悠斗は『それってもしかして?』と口を開くと、

ヲグナは『あぁ、ユウナギ君だよ』と笑みを見せた。


すると悠斗は目を輝かせながら口を開いていった。


「ユウナギさんって、あのミラーズさんの彼氏さんで、

 それで『元・勇者』なんだよね?」


目を輝かせそう尋ねた悠斗に、

ヲグナはラウルやミスティに視線を向けながら、

『あぁ、そうだよ』っと答えると、悠斗は更に口を開いて行った・・・。


「勇者ってさ?

 やっぱり『魔王』を討伐とかしたんだよね?

 や、やっぱ・・・相当強いんだろうな~?

 勇者ってくらいだから、やっぱり見た目も『ザ・勇者』って感じで、

 弱き民達を身を呈して守り、魔族には容赦なく倒すけど、

 でも情に厚く・・・」


やや興奮気味にそう話す悠斗の話に、

ヲグナ達はバツが悪そうに苦々しい笑みを浮かべて居た。


{・・・ちょ、ちょっと2人共?}


そうラウルとミスティに念話を送ったのはヲグナだった。


突然念話を送られて来た2人は驚いたが、

今のヲグナの気持ちは痛いほどよく分かっていた。


{・・・ゆ、悠斗君ってさ?

 ま、まさか・・・ユウナギ君の事を?}


そう尋ねたヲグナにラウルは『あはは』と苦々しいを浮べ、

ミスティは『はい、そのようです』と言いながら続けた。


{悠斗様は彼・・・。

 ユウナギ様の事を日本のゲームやラノベに出てくるような、

 『ザ・勇者』だと思われているようで・・・}


そう言いながら冷や汗を浮かべるミスティに、

ヲグナは『だ、だよね~?』と言うと続けた。


{た、確かに彼は・・・ユウナギ君が勇者だった事は本当だ。

 だ、だけど・・・悠斗君が思っているような・・・

 そ、そんな清廉潔白な勇者では・・・}


ヲグナもまた冷汗を浮かべながらそう返すと、

今度はラウルが口を開いた。


{・・・た、確かに悠斗君が言った事も無くはないけど、

 でも~・・・か、彼の場合は~?}


そう言いながら神々は、未だに悠斗の中に在る、

『ザ・勇者像』について熱く語っており、

そんな悠斗の目の輝きに『ど、どうする?』と念話を送り合っていた。


「あ、後・・・2日でユウナギさんに会えるのか~♪

 卑弥呼の大親友の1人である、あのミラーズさんの彼氏さんっ!

 ヤ、ヤバっ!?

 たっ・・・高まるっ!」


この瞬間・・・。


ヲグナを始めとする神々は同時にこう思っていた。


『高まらないでっ!』と・・・。


それから暫くしてヲグナがこの空間から去った後、

悠斗は『ところでさ?』と口を開いた。


「・・・あのさ?

 俺ってば今、生身で戦えないじゃんね?

 そんな俺で本当に役に立つのか?」


そう話していた時だった・・・。


タイミングよく新たな『神界の門』が開き中から現れたのは、

悠斗のよく知る人物達だった・・・。


「・・・ミ、ミラーズさんっ!?

 そ、それに・・・陣っ!?陽っ!?」


そう驚きながら言った悠斗の声とは別に、

只一人・・・名を呼ばれなかった『彩』は心の中で項垂れていた。


(あぁ~そう言えば、あの時の俺って、

 陽の後ろにただ居ただけの『モブ』だったもんな~?

 そりゃ~まぁ~・・・覚えられていないのもしょうがねーが、

 何だろうな~?

 ちょい・・・寂しい・・・)


彩がそんな事を思っている間に、

悠斗は皆と握手を交わしていた・・・。


そして悠斗の視線が彩へと向けられた時だった・・・。


悠斗は少し考えるような素振りを見せると、

『あっ!』と声を挙げた。


「た、確か・・・君は『彩』だっけっ!?

 いや~、本当に冥界では君にも世話になったよね?

 本当にあの時は有難うっ!

 君が調整してくれた擬体はとても使い心地が良かったよ♪」


そう言われた彩は一瞬『きょとん』としたが、

自分の名を覚えられていた事に嬉しさが勝り、

思わす喜びの声を挙げそうになった・・・。


だが、その瞬間・・・。


『良かったな?』と言わんばかりの仲間達の『ニヤけ』顔に、

彩は顔を『ヒク』つかせると『お、おう、久しぶりだな』と、

『ツンデレ』具合を発揮する事になったのだ・・・。


その様子に皆が『クスクス』と笑うと中、

ミラーズがみんなを代表して此処に来た目的を説明した。


「ユウト君・・・。

 私達がここに来た目的は君の『新しい擬体』の調整をする為よ?」


ミラーズの話に悠斗は『新しい擬体?』と驚くと、

今度は陽が悠斗に説明した。


「・・・今の君のその身体では戦えない。

 それは君自身も分かっている事だよね?

 だから僕達・・・。

 君の世界で言うところの『エンジニア』が、

 君の為だけに創った『擬体』を直接調整する為に此処に来たんだ」


陽からそんな説明をされた悠斗は『ん?』と首を傾げながら、

『・・・ミラーズさんも?』と尋ねた。


「・・・えぇ、そうよ?

 知らなかったかしら?

 リョウヘイ・・・じゃなかった・・・。

 ユウナギに擬体製作の基礎を教えたのは誰でもない、

 この私なのよ♪」


そう説明された瞬間・・・。


その様子を見守っていたヲグナやラウル・・・。

そしてミスティの顔色が瞬時に変わった・・・。


『ヤバイっ!』と思ったヲグナが『悠斗君?』と声を掛けたが、

その声掛けは間に合わなかった・・・。


悠斗は顔を『パァ~』と明るくさせると、

興奮した様子で口を開いて行った。


「ミ、ミラーズさんの彼氏さんであるユウナギさんってっ!

 勇者で在りながら『擬体製作者』でもあるっ!?

 ま、まじか~?

 まじでか~?

 まじで半端ねーくらいすげー人なんだな~♪」


そんな悠斗の姿を始めた見た者達は固まった。


ミラーズは唖然としながらも視線をヲグナに向けると、

しぶ~い表情をしたヲグナが小さく何度も『コクコク』と頷いていた。


それを見て察した者達もまた悠斗を渋い表情で、

暫くの間、その熱い語りを聞くはめになったのだった・・・。



ようやく落ち着いた悠斗の前に、陽がマジックボックスを開くと、

その中から『新しい擬体』を取り出し『ドンっ!』と置きながら説明した。


「この擬体はユウト君?

 君専用の『擬体』だよ?」


「・・・俺専用の擬体」


悠斗は目の前に置かれた擬体に触れながら、

全体を見渡すと今度は彩が口を開いた。


「・・・実は正直、この擬体はまだ完成には至っていない」


『えっ?未完成って事か?』と・・・。


驚く悠斗に彩は頷きながら言った。


「・・・冥界に居た時のお前は『魂だけの存在』だった。

 だからある意味・・・。

 魂と擬体をリンクさせる事に何の問題も無かった。

 だが・・・今は肉体があるだろ?」


『コクリ』と頷いた悠斗に今度はミラーズが続けた。


「・・・正直、神々達に肉体はないわ。

 地上に降りている時の私達の肉体は擬体なのよ。

 だから今、君が見ている私の身体もまた・・・擬体なの。

 とは言っても・・・。

 神が創りし擬体・・・。

 だから生身の身体だと言っても過言じゃないし、

 子供も・・・創れてしまうのよ?♪」


ミラーズの話を聞いた悠斗は、目を『しょぼしょぼ』させた様子に、

この場に居た者達は『あっ、分かってないな?』と勘づくと、

すぐさま話を変えた・・・。


「・・・コホン。

 つまりね・・・ユウト君?

 生身の肉体と擬体をリンクさせる為に今回・・・。

 ユウナギの創った・・・言わばシステムね?

 それを使って君とこの擬体を繋げる事になるわ」


一瞬、この場に居た者達は『ユウナギの名』を口にした事により、

『しまったっ!?』と思いはしたが、

今の悠斗はそれ以上に意識を向ける事があったようで、

『ユウナギ』の名に引っ張られる事はなかった・・・。


そして悠斗は『ねぇ・・・』と口を開いた。


「・・・ユウナギさんの星ってさ?

 もしかして生身の肉体を持った人も擬体を使っている人が居るって事?」


その質問に皆が驚いたが、ミラーズは『えぇ、居るわ』と言うと、

悠斗は更に質問を口にした。


「・・・じゃ~別にユウナギさんのシステムじゃなくでもよくね?

 って事になるとは思うんだけど?」


「えぇ、そうね?

 確かに彼の星には今、君が言ったように擬体は使われているわ。

 だけどね?

 『魔核』による魔力消費量や駆動系・・・。

 要するに『擬体の性能』自体が段違いに優れているのよ。

 だから今回私達は、彼のシステムを君の擬体に取り入れたって事よ?」


すると悠斗は何度か頷きながら言った。


「・・・専門的な話は俺にはわからないけどさ?

 それだけユウナギさんの創る擬体は凄い・・・って事だよね?」


「えぇ・・・君の言う通りよ?

 だけどね?

 何もいい事ばかりじゃないわ」


「・・・どう言う事?」


「彼の創る擬体は正直、神々が創る擬体よりも優れているのよ。

 複雑過ぎるシステムだから誰にでも触れるって事でもないの。

 それに今回・・・。

 陽達が以前、君の為に新たに加えた機能。

 『気道』を使い『鬼の力』を使う君だからこそ、

 内臓を模した機能を加えた事により、より複雑化したのよ。

 その為に・・・君のよく知る相棒・・・。

 『白斗君』のスキルを使った新たな素材を使った事により、

 もはやただの擬体ではなくなったわ」


そう説明されたミラーズに悠斗は思わず声を挙げた。


「は、白斗っ!?

 白斗のスキルって何っ!?

 俺、全然そんなの知らないんだけど?

 ってかさ?

 何で・・・白斗のヤツは来てないのさ?」


渋い表情でそう言った悠斗に今度は『陣』が答えた。


「い、いや~・・・本当ならよ?

 あいつも来たかったんだけど、この擬体が未完成って事でよ?

 お前と顔を合わせ辛いんだとよ?」


そう聞かされた悠斗は一瞬哀しげな表情を見せたが、

すぐに真剣な眼差しをみんなに向けながら言った。


「・・・わかった。

 とりあえずその擬体を使わせてもらうけどさ?

 どうすればいいんだ?」


そう言った悠斗にみんなは頷くと、

ユウナギが来る2日間で新しい擬体の扱い方を訓練するのだった・・・。



~ 2日後 ~


『ギィィィっ!』と・・・。


狭間の空間に『神界の門の扉』が開き、

中から姿を現したのは『上位神・ヲグナ』と・・・。


ズボンのポケットに両手を突っ込み、

背中を少し丸めた黒いコートを着た男が姿を現したのだった・・・。


そして『タンっ!』と、この地に足を下ろした男は、

周囲を見渡しながら呟いた。


「・・・奇妙な空間だぜ」


そんな男の声を背中越しに聞いたヲグナは、

『フっ』と笑いながら背中を向けたまま口を開いた。


「ようこそユウナギ君・・・。

 此処が君と悠斗君の拠点となる『狭間の空間』だよ」


ヲグナの言葉に一瞬ユウナギは険しい表情をしたものの、

不愛想に『あぁ、なるほどな』と言うと、

ヲグナの後ろを着いて歩いて行くのだった・・・。


そして歩いて行くその先に居た神々に混ざり居たのは、

この場に似つかわしくない者が居た。。


ユウナギは鋭い視線を向けながら本能的に、

それが『神野悠斗』である事が分かった・・・。


(あ、あいつだ・・・。

 間違いない・・・あいつが・・・あいつがカミノ・ユウトだ)


眼光を鋭くした視線に気づいた悠斗は、

ユウナギのその視線の厳しさに、同じ眼光を鋭くしたのだった・・・。




ED 【太陽と月の刻】


https://www.mureka.ai/ja/song-detail/XuDv1BqTrmVrk7AP7cXziZ?is_from_share=1&song_title=%E5%A4%AA%E9%99%BD%E3%81%A8%E6%9C%88%E3%81%AE%E5%88%BB&singer=%E7%B7%8B%E8%89%B2%E7%81%AB%E8%8A%B1


ってな事で・・・。


今回の第1話はいかがだったでしょうか?


楽しんでもらえたなら嬉しいです^^


今後も頑張りたいと思いますので、

応援の程宜しくお願いしますっ!



ってなことで、緋色火花でした。


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